実は先日、「なぜ急にボンネットヒンジと格闘することになったか?」と言うと、今まで付いてたやつを無理してフードを開けようとして曲げちゃった…と言う理由の他に、もう一つ「前期型のフードヒンジと比較したい」って言う理由があったからなんです。
というのも、その前に友人から電話もらったんです。
「後期型と品番がちゃうんやけど、ほんまやろか?」ってことでして、そういえば私もじっくりと比べたこと無かったもん、「一回見てみたいわ!」…って話したら、「じゃ前期(正確にはLB顔のダルマだから…中期になります)のヒンジ送るからに、いっぺん見たってや!」とのこと。
こりゃ、楽しいに違いないでしょっ!?
なので、修理がてら外してやろう…ってなったんです。
ちなみに品番(左側を参考までに)を調べると、"意外なことに"初期スラント仕様もLB顔になった中期も品番は共に同じ「53410-14010」、これが後期になると「-14021」に変わることがわかりました。
まぁ後期がやっぱり違うのは分かりますけど…でも、そんなにも違うものなのかなぁ??
ねっ、面白そうでしょう(って、オーナー以外は絶対に面白くないでしょうね?!)
さて、さっそく見比べます。
…と

あれまっ、同じじゃん?!
そりゃそうでしょう、機能は変わらないんですもん、構造が変わるとも思えません!
唯一大きな違いは、ボデー取り付け側の形状が、"段付き"になってるのが後期用ですかね???
なんだ、ちょっとした違いなんだ。。。
と思って、でもよく見ると…いえいえ、色んな所で寸法が違ってるようです。
その最たるところが…これまでプログでも格闘してきた“ステー本体”。
形状は似てますが…かなり全長が伸びてるようなんです。
分かりやすいように、並べて比較しますと
でしょ?
およそ1㎝ほど前に伸びてます。
で、全体をあらためて、このタイル上で比較しながらぐるっと眺めてみると…
上から見て

真下から見て
リンク部を伸ばした状態で、約2㎝の差!!
側面から見ると
どう見ても後期型の方が"ひとまわり"デカいですよね(汗)
で、考える・・・。
前方に伸びてるってことは・・・ボデーとの締結部(支点)から、フード自体の荷重を支えるリンク部分(力点)までの距離が伸びることになります。
しかもそのフード自体もマイナーチェンジで大きく重くなってますからね・・・
ということは、素人が見ても・・・やっぱりステー自体は後期型の方が条件的に厳しいんじゃないの!?
しかも、そんな状況なのにもかかわらず、肝心の板厚は・・・変わってませんもん(汗)
そりゃ強度的にダメでしょう!?
ということからして、明らかにこの部分が破損して泣きを見てるのは…「後期型のオーナーさん」なわけでして、前期型ではたぶん、このヒンジが曲がっちゃったって人は居ないんじゃないかなぁ???
(私の周りでこういった悩みを持ってる人、聞いたことないですもん。。。)
たぶんこのセリカを設計した時点では、それなりの強度を前提にこの寸法と板厚を決め、それが前期ダルマに組み込まれて世に出たんでしょうね。だから強度的に不安は無く、まったく変形することなく5年もの長きにわたって作られ続けたんでしょう・・・。
で、マイチェンした時に・・・まさかの「排ガス対策のデバイス」をエンジンルームに押し込めなきゃいけなくなった都合上、ホイールベースを7㎝も延長し、エンジンルームも拡大しちゃったんですが、きっとそれは想定外!?
この変更につられて、ボンネットフードもたぶん全長が伸びてるわけで、これを開閉すると、フロントグリルに干渉しちゃう恐れがあったことから、必然的にステー自体を前方に延長する必要が出てきた。
でもこのヒンジをプレスしてる設備を変更することはままならなかったことから、肝心の板厚は変更することなく、ひと回り長くなったヒンジを作った。
でも、こうした過程でボンネットフード自体もかなり大きく、重量も増大したことは(たぶん)見落としちゃったので…このヒンジの強度は十分に評価しなかった!?
その結果、強度的に前期型より不利になったにもかかわらず、号口化しちゃって…だから時代が経過するとともに「ヒンジが曲がっちゃう」のが "後期型オーナー"特有の(?)現象として起きてるんじゃないかと思うわけです(滝汗)
うん、きっとそうに違いないっ!!!!!
さて、これは困りましたよぉ…後期型のオーナーの皆さんっ(汗)
皆さんのは大丈夫ですか???
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セリカ 外装 | 日記
Posted at
2021/03/06 18:39:24