2021年05月28日
映画館の思い出…。
先日の「同時上映」のことをブログに書き終わったあと、思い出したことがあります。
で、映画のお話ついでに…大学生の頃の思い出なんですが。
昭和時代も末期のことです。
当時の部活では、毎年夏に関東で開催される大会に出場してました。もちろん戦績はほどほどだったと記憶してますが、なにせ若者ですからね…せっかく関東に行くのなら、その帰りはパァ~っと華やかに遊ばなきゃ!なんて思って毎年出掛けるわけですよ。
ところが実際に大会を終えると、もう全身ボロボロになっちゃう訳で…とにかく遊ぶ気力なんてのはこれっぽっちも残ってるはずもなく
「とにかく身体を休めたい」ってのが最優先になるんですよね、もったいないことですが。
ならばどこかで宿泊でもすりゃいいんですが、いかんせん当時の我々は、とにかく貧乏(爆) アルバイトも部活動優先の日々を送っていたことから、宿泊施設で寝るなんて贅沢できる奴は誰一人としていません。
となると、真っ先に思い浮かぶのが…オールナイト営業の映画館だったわけで。。。
当時は当たり前のようにありましたもんね…こういう映画館ってのが。もちろんオールナイトに加え2本、3本が当たり前の同時上映ってのが、たしか下町には普通にあったと記憶してます(だったかなぁ?)。 もちろん我々がそういう場所を選ぶ最大の理由は…映画が「スケベなやつ」だったからでして。。。
入館料払って着席すると、安っぽい椅子ながらも疲れた体にはなんとも心地よく、それでも最初のうちは眠たさよりもスケベ根性が勝って、しっかりと映像を堪能するわけですが…そのうち次々と睡魔に落ちていくわけですよ、我々は。
当時の映画館ってのは「入れ替え制」じゃありませんからね、一度座っちゃえば、とにかくずっとそこに居付けるわけなんです。
こうして1,2回生の頃に味を占め…3回生になった年ももちろん、映画を吟味(?)して一つの映画館に入ったんです。
そして例によって目を皿のようにして見入ってたスクリーンの映像にも次第に飽きがきて(笑)、深い眠りに落ちてどれだけが経った頃だったか…。
若輩者の後輩だけが(若さゆえに?)目をギンギンに輝かしてずっと映画を見てたようなんですが、そのうち不思議なことに気が付いたんだそうで(と言う話はもちろん後で聞いたんですが)
夜半過ぎから不思議とお客さんが増えてきたんだそうです。
場末の小さな映画館(だったと記憶してますが…)、しかも深夜とは思えないほどの活況ぶりに、最初はこの後輩君も「好きモノが多いんだなぁ」って疑問に思うことも無く、自分の世界に入ってたんだそうですが…
そのうち、尋常じゃない雰囲気を感じたようで…ふと周囲を見回すと、そこに居たのは大勢の…
ヤ○ザっぽい方々ばかりなり。。。
どうみても堅気の方々とは違ったオーラを放ってまして…その威圧感たるや暗闇でもはっきりと感じ取れるほどに半端なかったことは、寝ぼけた私の頭でもはっきりと理解できたことは覚えてます。
後輩君が我々を起こしてくれたおかげで、その場から慌てて外に出たのは当然ですが…いったいあの場で何をしようとしてたんだろうかなんて確かめる勇気があるはずもなく、夜明け前に我々はオールナイトのポルノ映画館を放り出されちゃったわけです。
(とはいえ曲がりなりにも我々は、体育会系ではそれなりに屈強な体格を(当時は)してた奴ばかりでしたが…やはりあの方々特有のギラツキ感は怖かったですね。)
結局そのまま新たな映画館に入る勇気もなく、確か始発が動き出した山手線に揃って飛び乗り、そのまま2~3周ほどグルグル回る間に、再び睡眠に落ちたのは…今となってはいい(?)思い出なんですけどね。
若かったなぁ。。。
その後どうしたのかは…あまり記憶に残ってないから、余計にこれが鮮明に思い出されます。。。
あの映画館、どこだったんだろうなぁ?!
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Posted at
2021/05/28 05:10:49
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