
先回までに、「マイナーチェンジの目的」と主に「ボデーの拡大」と「重量」について書きました。
で、今回は…「こんなところも変わってるよ!」ってのについて書いてみようと思います。
室内、特に「ライト、ワイパー等のスイッチ位置の変更…つまり、計器盤上の単独スイッチからステアリングポスト手元への集中コントロールレバー化」は、セリカが一気に近代化したと感じさせる大きな変更点です。
そう、35年以上経った今でも、このスタイルは変わることなく定着しているくらいですから、逆に今の車しか知らない人が初代セリカに乗ったとしたら…後期型なら普通に操作できても、それが前期型だとしたら、たぶんヘッドライトやワイパーが使えなくって困るでしょうね(笑)
で、この変更はなぜ?
…と考えると、やはり“時代の流れ”に沿ったものと考えるべきでしょうか。
当時はすべての車がこのスイッチを採用し始めている時期だったそうですから。
やはり時代の先端をいくセリカですから、こういう点も遅れちゃだめ!という使命感もあったかもしれませんが…良く調べてみると、しごく簡単な理由からなんですよ。
ただただ、「シートベルトしてたら十分に手が届かなかったから」。
コレだけだったようです(笑)
良く考えりゃ、前期型のシートベルトは腰2点+肩1点の3点式ですが、この肩ベルトは外すことができますので、そうすれば上半身は自由に動けます。だから、どんなところにスイッチがあっても問題なく操作できるんですよね。(もちろん肩ベルトしちゃうと、伸び縮みしませんから無理はあったでしょうが…)
時代はまさに“交通戦争”真っ只中ですので、法的にもシートベルトの装着義務がいよいよ義務化されはじめた頃でしょうか? 後期型では肩ベルトはもちろん外しことができなくなりますので、ずっと乗員は拘束されるわけで…十分な身動きが取れなくなっているんですよね。
だから少しでも手元にスイッチを持って来なきゃ、皆困っちゃうわけです(汗)
ちなみに手元に近づけられたものはこのスイッチだけじゃありません。
変速機のシフトレバーノブ位置も、40~45ミリ後方に移動されているんです!
たかがシートベルト、されどシートベルト…
法規制の影響は大きかったようですね。
Posted at 2012/11/20 23:21:54 | |
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セリカ トリビア | 日記