• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2013年12月22日

単語が同じなだけ<アウディA6ハイブリッドと過ごす>

単語が同じなだけ<アウディA6ハイブリッドと過ごす> 奇しくもA6ハイブリッドと数日過ごすことになりました。いや、さすがにいきなりクラウンHVから乗り換えはないですよ。

ほぼほぼ初めてアウディが作ったガソリンエンジン+モーターのハイブリッドカーがA6とA8です。245馬力と480Nm+8AT(トルコンはなくてクラッチとモーターが入っている)という組み合わせのパワーパックは、そのパワーの全てを前輪に伝える、アウディとしてはちょっと意外でもあるFFの車です。Q5はクアトロハイブリッドですが、こちらは機械的な配置のせいか左ハンドルだけ。A6とA8は右だけだった気がします。

チョイノリだけしたA6ハイブリッドの印象は、あんまり良くなかったのですが今回は心置きなく運転できるのでじっくり観察です。

まず、通常のA6との差違は一番軽快であることです。重量は2.8Qよりも重い1.85tもあるのですが、モーターの初期トルクは効果的で、軽く感じます。ステアリングから伝わるフィーリングも若干違う気がしますが、これは誤差の範囲内。
そして、FFのおかげで晴れの路面でもホイールスピンを結構簡単に起こします。480Nmのトルクをややリア寄りになった重量配分のFF車が食えるわけも無く、随分昔のホンダ・インスパイア(FFミドシップと銘打ったあれ)を思い出させる感じにキュキュキュとタイヤが鳴ります。もちろん、乱暴な運転をしているわけでもなく、常識的な範囲内での運転です。

たまたま今日は都内が極めて混雑していたのですが、そういう環境だとややギクシャクするパワーパックの仕草が気になります。ブレーキも踏み始めがオーバーサーボを連想させる、回生ブレーキの強めの介入が気になります。その割に電気はたまりません(半分を超えたのは今日3回くらいしかなかった)。モーターとエンジンの連携も微妙にガタガタします。4気筒ターボエンジンは低回転でかなりブルブルするので690万円という高価格であるとともに、車の性格を考えると疑問がわきます。

マイカーであるクラウンHVと比べると、絶対評価はクラウンHVの洗練性が光ります。4気筒になった現行と比べても、やはりA6のハイブリッドシステムは荒さが目立ちます。まぁそりゃー20世紀の時点で市販ハイブリッドを堂々出した(代わりに他のエコ関係はちょっと出遅れた)トヨタにとっては、当たり前ですよ!とでも言いたいところでしょう。アウディとしてみれは「こっちは初発なんだから勘弁してくれ!」というところでしょうか。

しかしながら、例えばBMWと比べてみるとやはりBMWの方が全体的によく出来ています。アクティブハイブリッドと銘打つだけあって、アウディよりもさらにアジリティに富む加速性能は多少の荒さを消し飛ばす魅力があります。日産フーガHVも同じく相当に爽快なハイブリッドカーです。登場したばかりのスカイラインHVに至っては100kmh加速で5秒を切る素早さですから、日産の割り切り方は評価したいですね。もちろん、王者であるメルセデスのHVもS400HVで相当な洗練を見せてくれるようです。乗ってないけど・・・。

そうやって他のハイブリッドカーと比べると、ちょっと微妙なアウディのハイブリッドシリーズ。A6のトランクには、電池のおかげで「ひな壇」が出来ていて、著しく実用性を削いでいます。トランクスルーを実現するための措置で、縦方向に電池を立てるのを止めたせいだと思いますが、レクサスIS300hとBMW3HVが床下に電池を突っ込んでいる現状では微妙なトランク設計です。

そんな事から考えても、現行のA6にはハイブリッド化の予定があんまり無かったのかもしれません。電池の置き場所などは、車体設計のド初期からハイブリッド化の計画が無いと無理(GS450hやクラウンHVもそうです)なので、A6はある種「急遽頼む!」と言う感じに急いで作ったんだと思います。

ハイブリッド天国である日本だけでなく、他の国でもハイブリッドの要請は色々な方面からあるようで、アウディもそれに迫られた結果がA6とA8のFFハイブリッドなんじゃないでしょうか?勝手な想像ながら、次のA6とA8ではアッと驚くレベルでやってくれると思うんですがね。

なんだかネガばかりの試乗記になってしまったのですが、そうはいっても悪い車ではありません。どんな人ならこの車を活かせるだろうか?

まず、高速道路を割と乗る人が良いと思います。というのも、街中の燃費があまり良くない上に頻繁な低速度域での速度の上下でギクシャクするので、正直そういう場面だとネガが目立ちます。高速では縦置きFFの利点を生かして重量級セダンらしいしっとりした走行がそこそこの高燃費で楽しめます(今日の結果は10.2kmLです、うちのクラウンの2km落ち)。

そして、一番のウリは「アウディ」であること。

そんなん当たり前だろ、と言われそうですが、A6ハイブリッドの一番のウリは間違いなくアウディが作ったハイブリッドであることだと思います。BMWでもなきゃ、メルセデスでもない、ましてレクサスやクラウンのハイブリッドは目もくれたくない、そんな志向を持った方には全くこれまでの評価なんか関係なく行ける車です。

何故か解りませんが、個人的にはBMW5HVやメルセデスE400HV、無論450hやクラウンHVに比べても一番「電気感」が似合うのはアウディA6に思えるんです。ライトブルーメタリックのA6HVとか、特殊な雰囲気のホイール含め、凄く電気な感じがします。またこのバッジが何ともいえず良くないですか?

ハッキリ言って、ここまで言っておいてなんですが、A6HVに御託は要らないんでしょう。トランクの段差なんか興味ない、街中でギクシャクするなんてJ-WAVEでもきいてりゃ知らないさ、燃費?おいおい、こいつは高級車なんだからそう考えると良いでしょ。

ってか、アウディのハイブリッド、かっこいいだろ?

そう言い切れる、オシャレで伊達な人達にお勧めしたいです。

ボクはそんなん言えるわけないくらダサいんで、無理ですけどねー・・・。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2013/12/22 23:06:47

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

燃費記録詳細 美ヶ原高原・高峰山 ...
とく1954さん

函館の旅のしおり 最終案 25年 ...
ミムパパさん

お昼を食べに行くだけ?
n山さん

送迎デッキでのんびりと・・・(^_ ...
hiko333さん

6/1)皆さん〜おはようございます ...
PHEV好きさん

宇宙人と冷しおろしうどん
もじゃ.さん

この記事へのコメント

2013年12月23日 0:39
そんなにギクシャクするんですね。

それは情けない。

A6ハイブリッド購入者の本質を突いているようです。

発売直後に予想外に売れたらしいです。

社用車等ですから、まさにハイブリッドという記号性だけでよかったのでしょうが、ギクシャクしているようではさすがになんだこりゃとなっている人も少なからずいるかと。

コメントへの返答
2013年12月23日 0:56
コメント毎度です♪

モーターオンリーでの発進に加えてエンジンが掛かる、もしくはエンジンが落ちる、エンジンに加えてモーターのアシストが加わる、というような前方向に加えて減速時も回生ブレーキとメカニカルブレーキの連携がいまいち上手じゃないんです。

停止時カックンとか、ヘッドレストのお世話になるような発進をする人には解らないと思いますが、もう少し洗練度を増してほしいというのが正直なところです。特性を踏まえてそれに合わせた運転をすると治まる部分は治まるのですが、面倒です、笑。

試乗無しで買った人もいたでしょうから、中にはしまった・・・と思っている人もいるでしょう。思わない人は、アウディのハイブリッドを買った事象自体で満足をしていることでしょう。

ある意味今のアウディの象徴的モデルかもしれません。
2013年12月23日 12:14
ワタシは代車にコレがくると結構ガッカリしますw
Q5 hybridも乗ったことがありますが、意外と普通な乗り味だったような記憶があります。
コメントへの返答
2013年12月23日 14:42
コメントありがとうございます。

結構ガッカリ、笑。なんとも微妙な車で、素直な話、一番興味ないアウディです。なんかなあ、運転感覚が希薄?

Q5は乗ってないのですが、違和感少ないに越したことないですよね。690万なら、A4クアトロにオプション積みます、笑

プロフィール

「阪急百貨店。通路が広い。関西方面はやはり何か違いがある。大好き。」
何シテル?   07/24 10:57
ほぼ寝てる
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/6 >>

1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     

リンク・クリップ

白 蛇さんのフェラーリ 328GTB/GTS 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/10/26 12:18:25
未来をみつめてー新登場。 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/01/26 07:22:09
ランクル250多分誰も注目しないお話 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/08/05 21:00:42

愛車一覧

レクサス LSハイブリッド レクサス LSハイブリッド
もう次はない、AWDのV8ハイブリッド。マークレビンソンは前期より遥かに良い音。
BMWアルピナ B10 BMWアルピナ B10
私は常に最良を求める オスカーワイルド
ポルシェ ボクスター (オープン) ポルシェ ボクスター (オープン)
マニュアル、オプション僅少、まさにベーシックなボクスターのS。ジーンズ感覚でも良し、ちょ ...
スバル レガシィツーリングワゴン スバル レガシィツーリングワゴン
レガシー マイファースト
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation