
大変エコです。渋滞、ハイスピードクルーズ、街中を合算してこの燃費です。ウルトラ燃費運転すればあと2kmか3kmは上げる自信があります。
2016年モデルのラグジュアリーなので、Mスポや184馬力バージョンのN47搭載系とは違う数値が出ていると思いますが、大ざっぱに言えば現行のBMW3シリーズディーゼルはDセグメント屈指の経済性と快適性と動的能力を持つ車です。
190馬力バージョン、つまりB系エンジンを積んだ最新の320dに関して言えば、前のN系に比べ多少静かで、ガラガラーという感じからゴロゴローとややくぐもった感じになりました。C220dや他トップレベルのディーゼルカーに比べてもうるさいとは思わないレベルになってます。
動力性能や質感に関しては一回り、までは活きませんが薄らと全体的に良くなっており、トルクのツキやパワーの盛り上がり等はスペックの向上分がそのまま反映されている感じです。ただ、トルクが踏込からっく!っと出てくる感じが184馬力エンジンに比べて強いので、街中はゆったり角なく走りたい自分にとってはエコプロモードで十分だな、という感じでした。
それくらいに、積極性を持てば持ったなりに走れるわけです。BMWの3シリーズここにあり、という感じはします。
欠点は個人的にはまずシート。Mスポのシートじゃないと、なんかF30のシートは平べったいですね。クッション性もイマイチな気がします。ランバーサポートは340iなどにしか付いてないので、発注でもしない限り付いてないのは残念。
あと、ラグジュアリーの特性かもしれませんが、乗り心地がどっち付かづ。個人的にはタイヤのメイクスを替えたりランフラを外せば変わると思いましたが、いずれにせよブッシュ類はランフラ前提になっているのが通常ラインのBMWなので、通常のタイヤにすればいいというわけでもない気はします。
いずれにせよ、ロール感はあれども振動に対する捌き方が微振動から大入力までいまいち上手じゃない感じがぬぐえないのはマイナスです。Mスポは端的に硬くなりますが、逆にそれのほうが割り切っていて良いのかもしれません。
シートもMスポの布シートの方が平板なレザーシートよりはホールディングも良いですし、ボクの個人的なチョイスは320dならMスポ布シートにします。本当はラジアル前提のアルピナやMの足回りの方が全体的な統一感は遥かに上なのですが、値段も二倍になるわけですし、そんな動力性能は要らない筋には320dのMスポ布シートにランフラ外しで発注OPでランバーサポートがお勧めになります。
いずれにせよ、いい車だなぁ・・・と思います。販売面で破滅的な政策を取っているのが大問題ですが、これはメーカー問わず日本法人はみんな破滅的なので仕方ないです、上手に買うしかない。ただ、車自体は非常にいいです。F30モデル自体は古くなってますが、CやA4やXEを向こうに回しても悪くない車です。
日本勢とすると、何故かここに突っ込める車が極めて少ない・・・
直近で日産スカイラインの350ハイブリッドに乗る機会がありましたが、最新モデルだから初期よりブラッシュアップされてるかな?と思ったらそうじゃない。
ステアバイワイヤは変わらず違和感が強く、人気のいないところで緊急回避を試すとやっぱり変わらずECUが誤作動するのかアシスト量や舵角がグズグズに崩れるし、車両の制御も乱暴。乗り心地も、他はランフラだからという言い訳要らずになってきているのに、スカイラインは未だに「これはランフラだな」とすぐに分かるレベル。
普通に乗っていると特に問題はありませんが、いざ!という瞬間にガッカリする、という日本車の欠点が変わらないのは残念です。
とはいえ、レクサスに関して言えばISとGSは基本的に良く出来ているので、この二台が世界に対するコンペティターなんだろうと思います。マツダは質感がプレミアムDセグに乗っかってくるのは次のアテンザでしょうし、レガシーB4はもはや日本市場ではグレードが限られ過ぎていて評価に登れませんから、やはりレクサスが代表選手という感じですね。
蛇足ですが、スカイラインはBOSEのオーディオを替える前に動的性能の根本的なブラッシュアップをするべきです。GT-Rだけは延々頑張ってますが、他の車の土台性能の向上がちっとも進んでないのはホントどうなってんだ???と感じます。F30だって、初期と比べたら別物になってますし、これだから欧州車は相変わらず良いと言われてしまうんだ、と感じます。
というか、スカイラインのシャシー性能って本当が解らないんです。普通のパワステで普通のタイヤだと、実はBMW顔負けの古典FRスポーツセダンなんじゃないか?って感じるんです。ボディ剛性も悪くないし、サスの剛性感も多分悪くない。エンジンは7000rpmまで快音と共に回るし、7ATもきちんと変速します。なんか残念な車です。
画像はエコ性能が前面に出てしまっていますが、今の時代エコであって当たり前で、その上での価値観を競っているのが現状です。だとすれば、これからの車がどうなるのか、メーカーごとに模索が続くわけなんでしょうが、今回3シリーズに乗ってみて感じたのは、世界で戦うにはもっともっと造りこまなきゃ日本車は勝てないということです。3シリーズって、確かにエンジン音はNA直6時代から比べたらクソつまんない事になってますが、何だかんだ運転に関してはトップレベルで楽しい小型高級セダンなんですよね。
悪い見本みたいにスカイラインを出しましたが、ボクは多分日本車のDセグメントカーではスカイラインが一番好きな裏返しだということです。やり方によってはレクサスISやGSよりも絶対に良い車になる気がするから、こんな事を言ってます。
3シリーズは間違いなくベンチマークにされるべき車ですが、敢えてそれを外して日本車は世界基準に乗っかってほしいなぁと思います。
LC見ると、なんかレクサスはレクサスっぽさを決め始めて来たかな?と感じるので他の日本メーカーも楽しみですね。何故か3シリーズに乗ったらそんな事を思いました。
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2017/05/15 16:03:59