2022年12月13日
ショートストロークとロングストローク
つまらん日記、でもふと思ったことを書いているのですが、マカン前期型のV6エンジンがポルシェ由来で、且つとんでもないショートストロークのエンジンだ、というのはこの前書いたわけですが、どっちがどう良いのか理論的に書き下せる人はいるのだろうか・・・
ボクのような素人の思うショートストロークの良さは、高回転型に振りやすいという一般的なことくらいしか頭に浮かびません。
物理的にシリンダーの中を上下するピストンが速くなればなるほどフリクションは増えていき、基本的には音速を超えられないとも言われているので上限も出てくるし、そう考えると、ロングストロークエンジンのようなピストンの下死点と上死点の長さが長ければ長いほど、エンジンが高回転で回るのはシンドイはずです。
ただ、レバー比の関係であるとか、燃焼の伝播性の問題もあるのか、爆発エネルギー的観点からか、ショートストロークエンジンのデメリットは低速トルクの無さや燃費を良くしずらいというものがあるようです。
ちなみに、ショートストロークなら全部高回転が気持ちいいか?というと、、、これがそうでもない。例えば日産のVQ35もショートストロークですが、HRとかVHRだとか、上まで回る仕様でない、古いバージョンのはそんなに気持ちいいわけでもないし、レブリミットも特段高いものではなかったかと思います。
あと、ロングストロークだとつまらないのか?というとそれもなくて、例えばBMWの直6はロングストローク型も多く、S54エンジン(E46のM3)なんかは確かロングストロークエンジンだった気がします。
なるほどな、と思ったのは、ピストン速度の限度内であれば、例えば適切な設計の精度さえあればロングストロークは連稈比とかいう言葉だったか、、、、ピストンの上下を司るコネクティングロッドの横ブレがしにくく成るからむしろ振動なく上まで回せるメリットがロングストロークにはある、みたいな記事を読んだ記憶があります。
確かにあのエンジン、下にもモリモリ感が強く、そこから一気に大ナタで薪をぶった切るような刹那にズドン!と回りきる、独特の味があったように感じます。3リッター時代のS50とはちょっと違うんですよね。
そこ行くと、ショートストロークの権化みたいなエンジンであるポルシェの3.8リッターフラット6なんかは、明らかに精度が高いものが、上に行くし従い粒が揃っていく感じで、これも気持ちがいいものです。
要するに、ショートストロークだろうがロングストロークだろうが、それは結局のところ発信地点にしかすぎず、そこからどこを狙って、その狙いが達成されるべき設計と精度があれば、おのずと最高に気持ちがいいエンジンが出来るのだろうと思います。
ちなみに、確か比率的にポルシェの3.8フラット6はコンマ78くらいの比率でしたが、マカンS・GTSの3リッターV6はコンマ71くらいの比率で、とんでもないショートストロークです。中期以降の2.9リッターV6はロングストロークなので、そりゃ違う味わいになるよな、と思いました。
なんて言いますか、いいエンジンは良いし、結局ショートストロークだろうが何だろうが、そこにこだわるのは意味もない気もします。まぁでも、うんちくというか自己満足的には、ちょっと変わったディメンションのV6エンジンだからやっぱりポルシェぽいなぁと思えるし、思えればそれだけ徳だし、そういう意味ではやっぱりエンジンて面白いなと思います。
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Posted at
2022/12/13 23:02:34
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