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2024年11月22日

儲からない仕事なのか

https://www.jiji.com/jc/article?k=2024112200328&g=int

ドイツ経済不調の一角が、自動車産業の不調ですが、中でもフォルクスワーゲンのまずさは特筆していて、当初の噂は国内の2つの工場閉鎖でしたが、気が付いたら3つになり、初めの噂でさえフォルクスワーゲンの労組が猛反発Andデモを起こしたのに、まして削減案が強化されたのには外野も驚きました。

ドイツ国内だとメルセデスとBMWはまだ踏ん張っていますが、メルセデスはEQ部門の統合、BMWにしても急激なプラットフォームの統合、少なくとも拡大志向ではない状況に見えます。

ちなみに、欧州フォードもリストラ案を提示しており、ステランティスやドイツ以外の自動車会社も同様のリストラ案が出ているので、少なくとも欧州のメーカーはどこも不調または厳しいというのが今の流れのようです。

バッテリーEVの不調を主な要因としていますが、それ以外にも旧来から続く人件費の高騰、原価の高騰、不安定なインセンティブ、、、

自動車産業が儲からない商売になっているのでしょうか。

販売現場にしても、日本などは輸入車の販売店はメガディーラー化し、巷で話題になったビックモーターまでは行かずとも、不良在庫を平気で積み上げ数字を作り台数インセンティブに走る経営がここ10年以上続き、実態とは違う実勢価格、それに伴うリセールの悪化が連鎖していましたが、ここに来て急に値上げして一気に購買層が変わるAnd販売店も右往左往するという状況があります。

結局、20年くらいのツケが今回ってきた感じがするわけですが、果たしてそれをどう解消するのか?謎が多いです。

作る側はこれまで有象無象に増えた、本来は必要がないグレードやラインナップを削減、または下位ブランドへ押し付ける。本業は本領に戻すなどが必要でしょうから、それに伴う痛みが致命傷でなければなんとか存続は出来そうです。致命傷レベルだと、、、例えば日産などはツケの支払いが無理に感じる部分があるので、存続は難しい気がします。

販売サイドは代理店契約の見直しや、出来る場所では直販体制Andテスラ的ネット販売化が進むと思います。

日本においては、セールスマンが付くウェットな販売方法が続いていたので、これが解消するのは少なくとも団塊の世代がほぼ運転を終える5年無いし10年後だと思いますが、これからの、少なくとも購買行動に整合性を求める層がメインになれば、テスラ的「営業マンいらねー」方式になる気もします。

正直、これに関しては良し悪しだと思っていて、ただこれまで本当に感謝!みたいな営業マンはほぼ居ないし、むしろ販売店の資本がメガになれば良くなるわけでもなく、表向きコンプライアンスあるわりに中は酷いとか、そんなのばかりなんで、直販の方がいいのかなぁ・・・と思う事もあるのですが、テスラなんかのモンきり型対応にイラっとする人もいるようなので、まぁ何とも言えないところです。

さて、話を一番最初のフォルクスワーゲンに戻すと、、、

メーカーの経営判断も大いに問題ですが、ここは株主が公の半官半民みたいな会社なので、ドイツ政府の意向が相当強く影響したのは間違いなく、メーカー首脳部だけの問題じゃないだろうと推測されます。

一つの問題として、メルケルからショルツに至る首脳の志向から、ドイツはエネルギーにおいてロシアからの安価なガス、かつ中国との経済的なつながりを重視した点がありますが、その経済的なつながりの中に中国由来の自動車用電池の購買があって、推測ですがドイツ政府は各自動車メーカーにBEVの生産増強を強く推した可能性がある気がします。

フォルクスワーゲンにおいても、グループの電動化は結構性急に行われましたし、他のドイツメーカーもそうなのですが、ここに来て中国との不和からきた経済的なつながりの希薄化が思い切りそれに水を差した気がします。

結局、そもそもバッテリーEVは商売として儲かるものではない、売れるのも補助金や政策の影響がデカい、かつシェアは依然として小さい、そういうモノだったんだと思います。

一番振り回されて売る新車がなくなったジャガーなどは、その最たるものだと思います。何してんだか、、、ここは、、、謎の四角いXJーEVとか試作してる場合じゃない気がする、苦笑。

そういう面では、日本は政府がだらしないので、トヨタなどはむしろメーカーの考えを政府に曲げられる事がなく、今に至っている可能性はあります。まぁ、株主の意向が強いので、トヨタにしても北欧系のファンドに提案されてBEVは作ったようですが、、、

BEVにおいて最も有利な立ち位置に居るのは中国に変わりはなく、それは今後も変わらないでしょう。そうなれば、そちらはそっちに任せて、まだシェアが高い部分のパワーパックは既存の名門メーカーが握っているわけで、そこに傾注しつつ、もう違う仕事への旅たち(それこそ飛行機とか)を考えた方が良かった気もします。莫大なBEVへの投資って、結局VWもベンツも回収出来てないし、今後も出来ないのを考えると、もしそのお金を他の仕事に使っていたら・・・と思ってしまいます。

まぁ、政府がしっかりしていて、きちんと機能している弊害がむしろ今回のVW不調にも繋がっている様で実に複雑な印象を持つのですが、資本主義社会において会社は食うか食われるかなので、この隙をついて日本のトヨタ連合は頑張って欲しいし、瀕死の状態の日産にしても独立を守る事だけを考えずに、今の隙をついた奇策で何かを残す努力をして欲しいものです。

それにしても、一寸先は闇、ですね。商売は怖いなぁ、、、
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Posted at 2024/11/22 11:57:10

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この記事へのコメント

2024年11月23日 1:43
日本はまだ賃金上昇も物価も穏やかですが、欧米だとどちらも急上昇で生活も大変そうです。そんな中でモノづくりすれば原価の急上昇で顧客は付いてこないと。。。なかなか大変ですね。
BEVの有利は相変わらず中国ですが、全固体の動きも各社かなり出てきてるのでこれでひっくり返るか?が見所ですね。
コメントへの返答
2024年11月23日 10:16
コメ高い!キャベツ高い!なんて話が日本でも出ていますが、他と比べるとまだマシなんですよね、、、オーストラリアでもラーメンチャーハン3000円普通、給与も増えたけど大変ヨ、と言ってました。
全固形はコストがどうなるか、ですね。あと、欧州は日本以上にインフラ整備遅れているケースがあるので、さてどうなるやら、、、
2024年11月23日 15:20
ダメダメなのは日産だけかと思いきや、全くそんなことはなく、化石燃料という燃やすエネルギーを失いかけた既存各社はなりふり構わずに済む新興企業に相当苦戦しているというのが現状でしょう。EU政府も想像以上のCHINAメーカーの活躍に手を焼いているのも事実かなと。
まぁ個人的には、ですが、アホみたいにEVバッテリー作るのにどれだけCO2ばら撒いとるんか計算してるんか?とか真面目に思ってしまうんですが笑、COP29も(いつも通り)会期を延長して着地点を見いだそうと必死ですし、そりゃあ車を作れる技術力がある国は悪者になりますよね。。

根源的に現代人の目指す生活自体が相容れないので仕方ないんですけど、先進各国は協業してDirect Air Captureとか小学生みたいな想像をマジで早く具現化して、ある程度エンジン車が作れる(あとは今走っている車も走れる)アウトフレームを作らないとやばいんじゃない?と思っています。
コメントへの返答
2024年11月23日 20:25
日産サクラが社用車に全台切り替わった会社があり、有らまぁ可哀そうと思っていたら、使っている社員が「この前デンケツしました、、、」と嘆いていました。気温が低い日に上司を乗せたら、何時もより航続距離が減ってしまい止まったらしいです。20kwhなんてちっこい電池じゃ、、、そりゃーそうだよなぁと。

そこ行くと、サクラに大差ない価格でBYDとかが安価なモデルを出してきているわけで、いくらサクラがリチウムイオンだ何だと言っても、そんなところにはユーザーは目を向けるものさしは持ってないはずなので、BYDでいいやねん、となりそうです。

そして、過渡期が終わるころにはこれら製品が寿命を迎え、新しい世代のモビリティが登場しているのでしょう。

それにしても、政治というかエスタブリッシュメント達の戯言は相変わらずですね。
一番良いのは原始的生活にほど近い層を残して人間が消え去ることが、彼らの言う目標達成に一番近いし、そもそも彼らが温暖化(Co2由来とした場合の)諸悪の根源なのに、、、

実はもうなんでもできているのに、何にもしてないだけなんじゃない?とかドラえもんとかに聴いてみたくなる今日この頃です。
2024年11月23日 20:13
EVは全固体電池ができて初めて使い物なり、一定の需要があるでしょう。全体の台数考えるとカーボンフリー燃料かH2になり、ある方向に収斂する過渡期なんでしょうね。

世界的なインフレ、各地の政情不安、右派勢力の台頭、管理資本主義などのトータルで見ると、従来型の資本主義・民主主義の限界が近いのかもしれないと感じたりします。今は大きな変革期の1ステージで、トランプになっていろいろ本格的に動くと大きな揺れ戻しが来る気がしているのですが....

コメントへの返答
2024年11月23日 20:28
全固形がどうやら安く出来上がる算段のようなので、これがBEVに関して言えばゲームチェンジャーになりそうですね。あとは電力の確保とインフラが席巻するかどうかを左右しそうですが、そんな事が揃う頃にはまた違う何かが、、、

結局人間のやる事って破壊と創造の繰り返しの部分が僕はあると思っていて、それが戦争であったり政変であったりするのでしょうが、ここ最近の各国で起きている事案はまさに破壊の序章、と言う感じでしょうか。
この結果、ろくなもんが創造されなかったら、えらい困るんですが良い予感があまりしないです、、、
2024年11月24日 10:28
楽しく、自動車産業を考えながら読ませて頂きました。BEVは電池価格が支配的な割に内燃機関を持っている自動車メーカーはかなり厳格な設計品質基準を下請けや部品に求めて行くので開発費も下がらない。
また、DX化に伴い設備も自動化など、採算度外視に今なら見える投資をBEV量産の為にして来た訳で、2024年年初から政府補助金切られ、またインフラ不足からの冬の電欠不安や事象、加えてこの3〜5年の車両販売価格高騰からの買い替えサイクルがクルマ全体で10年になりました。
こういう背景から、BEV在庫過多。
かなり厳しい状況となり経営が傾いていると個人的には見ています。
BEVに向かえば中華系とテスラが数年先を歩いていますから、既存内燃機関を持つレガシー企業はキツイところ。
ではPHEVはと言えば、グローバル上位シェアは中国系。
レガシー企業はどの様に生き残るのか。
実物ですが10年で決着するのではないかと思います。
それは政府がインフラを増やさないとなると内燃機関はOKに方向転換になり、二分化された市場になる。
もしくはBEV方針は変わらず、レガシー企業は戦う場所を変えないと生き残っていけない。
これはドイツ、アメリカ含めてのグローバルの推測ですが、日本はインフラ設置が5年から10年 BEV先進国から遅れていますから、全体で差が付いています。
さぁ、舵取りをどうしていくのか、
日産はどうなるのか、ホンダが買収するのか。
行く末を推測するのも、答え合わせが出来ますから楽しみです。
長文になりましたが、ブログ楽しみにしています。
コメントへの返答
2024年11月24日 17:05
私のくだらないブログに深い考察をして頂き感謝です。

品物の多様性を愛する自分からしたら、出来たら色々な選択肢がメーカーだけでなく、パワーパックにも欲しいのですが、それは資本主義の熟成には、ある意味反する部分もあり、また政治的な話からも、ある種の画一化は避けられない気はします。

そこに対し、どうハマり、どこが残り、誰がどこにおいて強いかで、あと数年ないし十年内に、それなりの答えが見えるのでは?と私は考えていますが、多分大筋思うとこは同じかなあと感じました。

アストンに乗れたから見えた何か、それがある意味マクロの視野を広げてくれた気がして、、、また乗りたいんだろうなあ、と思ってます、苦笑。

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何シテル?   07/24 10:57
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