
画像はウィキペディアから。
僕の隠れた趣味にモデルプレーン収集がありました。
嵩張るので、もうやっていませんが、自分のお気に入りの旧ドイツ空軍のフォッケウルフFw190-D9というのがあります。
劣勢に変化したドイツに侵攻してくる米英の高高度爆撃機と戦闘機を迎撃するべく、元々のBMWエンジンをユンカース製液体冷却エンジンに積みかえた高高度型なんですが、こいつ燃費が悪い。
というか、ドイツ軍の戦闘機って遠くまで飛ぶのがそんなにない。Fw-190と同じく主力を担ったメッサーシュミット109なんかも航続距離短いんです。
タンクが日本のゼロ戦なんかと比べると8割くらいの容積しかないのもあるんですが、巡航速度での燃費がゼロ戦は彼らの3倍なんです。
わお!日本は昔から低燃費!!!
ところが、面白いのは、最高出力・最高速度時においては燃費が逆転します。大体35%くらいゼロ戦の方がメッサーやフォッケウルフより燃費悪いんです。
ガソリン、空力、空冷星型と液冷倒立V12、、、違いはあるんですが全力を出すとドイツ軍機は燃費が良いんです。
多分、日本の場合は守るべき空域がめちゃ広いので航続距離を求める傾向があったはず。そこ行くと大した距離がない戦闘空域でいかに全力を出し切るかに、あちらの戦闘機の設計思想はあったんじゃないかな、と感じます。
これ、昔の日本車と似てますよね。
欧州車は街中燃費悪いけど高速は凄い伸びる。日本車は街中そこまで悪くないけど、速度が上がるほどの欧州車と差が付く。まさに使い方が違うから、そうなった、の典型です。
蛇足ですが、性能と別で思うのは、当時の日本製エンジンは、誉、栄、火星など、液冷はDB601のライセンス生産品であるハ40とかアツタですが、これと比べてドイツやイギリスのエンジンて凄い緻密で良く出来ている。日本のエンジンはどことなく手作り感があって、明らかに工作機械の性能や、大量生産技術があちらに比べて劣っているのを感じてしまいます。
これもまた、旧来のドイツ車と日本車の差と同様かと思いました。これが一気に縮まったのは、NC機械が入ってからだそうです。それ以前は、いかに工作機械の精度が高いかで決まるものが多かったのがコンピューター制御をすることで一気に差が無くなるというポイントがあったようです。多分、初代セルシオとかその辺りの話なんだと思います。アマダとかマザックとか牧野フライスとか、あの辺りの工作機械が世界で絶対的評価を受ける始まりの頃でしょうか。
今じゃそれが3Dプリンタなどで、また事情が変わるかも知れませんが。
まぁでもなんか、ドイツ車に一番の魅力を感じたのって、それこそ誉や栄は凄いんだけど、DB601やユモ213なんかを見てしまうと、うわ・・・この差はなんだ・・・というあの感じと同じなんだと思います。
今となっては、なんかどれも同じみたいですが、昔は明らかに、パッと見てあちらのエンジンは工作の凄みを見た目からも感じられた気がします。
さてさて、モデルプレーンも場所取るし、どうしたもんかなぁ、、、
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2024/11/28 19:18:10