
お気に入りブログにY32型セドリック・グロリアの話題が出ていたので、ふと思い出した、僕の個人的な32セドグロの思い出、、、
ひとつは、前にも書いたことがある2リッターのヤツがすっごい遅かったこと。滑り気味のオートマも含めて、とにかく遅かったけどデカいもんで、なんだかアンバランスな車だなぁと。高級車だと思って乗るとホイールキャップだしウレタンハンドルだし、なんだかなぁ、、、と。
でも、、こういうのがあの時代は何処のブランドにもあったんですよね。
で、もう一つがVG30DET、当時国産車の最強エンジンのひとつであるそれを積んだ「アルティマ」のこと。
それに乗ったのは既にY34型が出ていた頃だから、もう随分古くなった後なのですが、なんでか覚えてます。
当時Y32型は既に底値の底値で、それこそ何かヤバそうなヤツ乗っているか、バブル期に買ってそのままか、そんな雰囲気が出て居る頃でした。
なんかの代車で乗ったんですが、これもまたアンバランスというか、同じ時代のクラウンなんかと比べると全然方向性が違うので驚いたものです。なんか乱暴というか、粗野というか、でもバブル期の設計なんで装備は豪華なんですよね。そこらがボヤって光ったり、電動で動く場所が多かったり。
しかしまぁエンジンの印象が妙に残っていて、なんか・・・音が「グェー」って、、、もっと踏むと「グォー!」どっちみち濁点が入る様な印象が強いんです。トヨタのV6が割とプオーンて軽々フケルのと対照的に感じました。
VGってY30で出てきた古いエンジンだからか解りませんが、なんか洗練されてないというか、その後出てくるVQ型が割とスムースで澄んだ感じだったので、それのせいもあってか妙に印象に残っています。
で、そんな事を思い出したのはこの前ふらっと寄ったたまプラーザの駐車場のせいでもあります。
厳密にはここじゃないんですが、ここの東急百貨店の地下駐車場に似たような地下駐車場で、Y32のサイドブレーキの解除がよく分からないから右往左往したのを思い出したのです。
たまプラーザ、今寄ると確かに新しいオシャレマンションも増えたのですが、東急百貨店の駐車場や、そこに入るために転回で使うバスとかも入る場所が昭和なんです、テイストが。
この味って、二子玉の高島屋とか、多摩センターとか、聖蹟桜ヶ丘とか、、、東急や京王や、あとデパートとか、、、昭和末期に建てられて平成初期に大活躍したところに共通する雰囲気だと思ってます。
今の最新ショッピングセンターやモールと違い、ごっついRC構造で100年でも持ちそう、なんかそこら壁じゅうにペンキのAだBだCとか階層が書いてある。妙に階段が多くてバリアフリーとは程遠い、、、
そういう場所だとピヨヨヨーとか変な音出して動くEVとかPEVってなんか合わなくて、僕の頭の中はY32が「ぐえー、ぐぇー」と空き区画を探すさまが未だに浮かび上がります。そこに時たま「ぼーぉぉぉ」とBMWの525iとか320iが出す低音が混ざったり。。。
思えばそこにSUVやミニバンてのは存在がないんですよ、そういう時代でした。そして、何となくですが「お父さん」が今より強くカッコよかった気もします。
底値で買われてほぼ全滅したY32ですが、それと同時に強いお父さんもいなくなったような、、、いや、アルファードとかLXとかゲレンデのパパじゃないんです、あれはなんか違う。
車が変わったんじゃなくて、一番変わったのは使う側なんじゃないかなぁ、ふとそんなことを思ったりしました。
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2024/12/01 11:28:32