まさかの

日産とホンダが何かしらの統合における話合いを持ったとか。

思えば、ゴーン氏が来る前の日産はパーフェクトなまでに死に体の会社でした。

９９年に有利子負債２兆円赤字約７０００億円を計上し、完璧な債務超過に陥り銀行団からは「もう潰れちまう」と諦められていたわけです。

その９９年にルノーの資本約６０００億とゴーン氏がセットでやってきて、なんとまぁたった４年で財務状況を健全にして気が付けば２００万台くらい生産台数を上乗せに成功、株主配当も良くて何だ凄いぞゴーン状態が逃亡直前まで続くことになります。

途中まで有利子負債がゼロだったのですが、今では７兆円ほどあります。ちなみに自己資本比率は約３０％。利払いなどを考えると確かに危険水域に感じなくもありません。

方やホンダは、総資産で日産を１０兆ほど上回っていて、且つ自己資本比率は４０％を超えてます。

有利子負債のデータが０９年で止まっているのですが、この時点では１７００億です。仮にこれが５０００億まで増えていたとしても、現預金が５兆あるので、現預金が１．７兆くらいしかない日産が７兆円借りている状況よりは遥かに良さそうです。

というわけで、何につけホンダを上回るものが数字上は存在しない日産なのですが、ではメリットはあるのでしょうか。

うーん・・・

やや古いとはいえ大型車フラットフォームがある、数年先にもしかしたらモノになるかも知れない固形電池技術、、、くらい？

販路は既にインセンティブまみれに慣れてしまっていて微妙だし、そもそもエンジン技術は地味に水面下で研究しているホンダだってまぁまぁなモノがあるわけで、ぱっとみ特にいいとこ無いというか・・・

計算だけでいうならば、現預金の１．７兆と簿価より価値がありそうな不動産などをゲットして、あとは捨てて燃やしちゃう、買い手側の意地悪M＆Aみたいな事が出来るかもしれませんが、それってこの規模の会社同士であるんですかね？今流行りのブラックストーンとかならやるんでしょうか？

、、、まさかブラックストーンから金借りてやるのかな、、、

ホンダにしても、実は四輪事業の収益性はあんまりよくないので、もはや総合企業となった感じさえあるホンダなので、もしかするとグッチャグチャに混ぜてほん投げるのか、、、

理想としては、死に体の日産ブランドは諦めて、GT-Rなどのカリスマだけ残し、シビックのOEMでパルサーGTI-Rとか作ってみるとか、もう意味不明なことしつつ、フィット＝マーチとか、プレリュード＝シルビアとか、そんなんやって、、、

別に面白くないっすね、、、

正直、日産の面白い車種ってほぼほぼ無いし、ホンダにしても最近心意気感じたのは「カブは受注分作りきる！！！」という男気発言くらいで、別に他見ても、、、フリードがなんか獲っても、ああそうだよね使い易いもんねって思うくらいで、これといったファンタスティックさはない。

経産省とかが裏から「本田さん、悪いけど日産とくっ付いてくれよ」と脅迫してるんじゃない？とか、そんな事なんじゃないかなぁって邪推するくらい、なんか味気ない話に見えるのですが。

まぁ、足元が広い業界だからぶっ潰れると大変なので、旨い事軟着陸してくれると良いのですが、、、

そういえば、この場合、三菱って、、、、、、、、、