2025年05月17日
人生最高のドライブは?
1,東北地方ゼロクラウン1600kmの旅
出たばかりの180系クラウンアスリートで爆走を繰り返す旅。
ある温泉旅館に一週間滞在することになり、足に借りたのは出たばかりのアスリートにしました。
とにかくギュンギュン走りました。VSCが「ピピピピピ!!!!」と警告を出しっぱなしくらいな感じに、まぁ何というか狂ったように誰もいない峠道を爆走し、知りもしない店に入って飯を貪り食う事の繰り返し。
先代クラウンの直6が懐かしい!と思ったのは5秒くらいで忘れ、初めてまともに走るクラウンに感動したものです。おかげで純正のSPスポーツは返却時には、、、まぁでもそんなクラウンはそれまで存在してなかったので、あれが日本車のある種の分岐点の一つだろうと思っています。
ビックリしたのは、どこを走っていたのか忘れましたが、誰もいない夜道に急にだれも住んでいない町みたいなものが現れたのはドッキリしましたね。あとで聞いたら鉱山の跡だったようですが、その前後クルマらしいクルマとすれ違ってないので、まさか異世界に迷い込んだか・・・と一瞬肝を冷やしました。
今思えば、あの頃がここ最近では最後の日本に多少余裕があった頃なのかな、と思い出します。
2,新幹線と勝負だ
よく言う、関ヶ原の名神で並ぶ、ではなく。。。
自宅を出ます、ボクはクルマ、君は新幹線、どっちが先に関西にいるかな?
結果、ボクが速い。
新幹線て、意外と乗り継ぎで時間損するんだなぁ・・・とその時確信しましたね。
あれ、確か2.8リッターのA6クアトロだったと思うんですが、よく走りましたよ。途中、4.2リッターのクアトロポルテと1mmもアクセル緩めない状態になり、比べると相当なパワー不足ですがズルズルと最高速が伸びて意外と離されない様に「さすがにドイツ車は空力が良い」と感心しました。今なら多分SNSにアップされてつるし上げでしょう。
個人的にはその前の、和田智氏のデザインした方が好きだったのですが、いや、その前のペーター・シュライアーのA6はもっと良かったですね。走ればその2.8qの方が速かったですが。
3,パナメーラ登場
パナメーラなる4ドアがポルシェから出た、早速4Sをどっかから借り出して真夜中のアクアラインを爆走し、誰もいない房総半島を文字通り暴走しました。
途中、インテグラタイプRや15シルビアの集団と遭遇、2tに迫る4ドアが峠キングみたいな車達に混ざっても平気な顔して走る様は異常でした。
途中のめし屋で「これやばくないっすか!ちょっとそこのコメリまでもう一回走りましょうよ!」と誘われたのが懐かしいです。
4.8リッターのノンターボV8は本当に出来が良く、これのターボはさらにやばかったですが、バランス的には4Sが良かったように思えます。
この時出した個人最高速度記録はボクの自分のRS4アヴァントでアタックするまで破れませんでした。
4,熊本から一気に帰る
相棒はアウディS8でした。
先代のS8は、それまでのV10搭載モデルに比べると記号性には劣るものの、速さを含めたトータルバランスは素晴らしく、途中の峠道でも先代比で明らかにかるいアンダーステアで超絶な旋回をしてくれるので、大型セダンではクアトロポルテかそれ以上に気持ちがいいハンドリングのクルマでした。
途中、真夜中の中国道、400Rコーナーの連続をフルスロットルも受け付けるシャシー性能に驚き、さらに当時最新のアダプティブハイビームが山口県警の白黒を即座に映し出してくれて、さらに驚き最大減速!オプションのカーボンブレーキのおかげで事なきを得ました。
途中、屋根を開けたV12ヴァンテージが鬼のようなドライビングでベタベタにくっ付いてきたのも痺れました。加速もさることながら、左右への動きの俊敏さと、収まりの良さに、そうか新しい(当時)アストンはアウディのフラッグシップにも追いつく実力を身に着けたのか、、、とうにSクラスや7ならリミットの速度を大幅に超えても挑み続けるアストンをミラーに見ながらそんな事をぼんやり思ったものです。
その後、自分がアストンに乗って、あのV12ヴァンテージヴォランテの野郎は狂ってたんだな、、、と実感することになるわけですが、苦笑。
しばらくして京田辺まで来て、どっと疲れて二時間くらい寝ましたが、アレを最後に無茶苦茶なロングドライブはしなくなった気がします。
5,ヒースの生えそろうイギリス
ジャガーXF-Sで回ったイギリスはこれまでのドライブでは最も印象に残る、気持ちのいい風景でした。
ヒース畑しか見えない中を、程よい曲折の道路が一本通り、そこをそこそこのペースで走り続ける、ああ、こういうとこを走るためにイギリスのクルマは作られているのか、その時何となくですがイギリスのクルマの足回りが理解できた気がします。
途中、モンスター級バイクの集団とかに遭遇しましたが、気持ちいいくらいにばかっぱやくて、しかも無茶苦茶に上手いので、やっぱりマン島レースやるだけはあるなぁと。
そう、イギリス人て基本的に運転はうまいし、マナーもいいんです。そういう環境だからこそ、風景も楽しめたのでしょう。
クルマの文化があるとないでは、こんなにも違うのかと思いました。そして、その差はいまも全く日本とイギリスでは縮まってないだろうし、むしろ日本の環境は本当につまらない環境になっているなぁと思います。じゃなきゃ、LS600hなんか買うわけないのです。。。
生きている実感が得られる、そういうドライブ体験なんて、もう日本じゃぁ無理なんだろうなぁ。
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Posted at
2025/05/17 17:28:05
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