
友人に誘われるままに、話には聞いていた良いお店に行ってきました。
食事というのは、元来人間、というか生き物が生き残る為の行動であり、原理原則に基づくと「腹を満たす事」が第一の目的なはずです。
なので、人によっては別に味なんか何でも良いという人もいます。腹を満たせば皆同じ、というわけです。
ただ、生き物って面白いもので、ライオンなんかも狩りをして美味しい部位だけ食べたりする場合もあるようですから、どうやら人間に限らず生き物には食事に美味しさを求める本能というか性質はどっかにあるのでしょう。
そういう意味で、今回訪れたお店はその最高峰といっていい、ある意味でいう贅沢、その贅沢に対する存在意義を想像以上のレベルで成立させている、いや、それ以上の価値と時間を貰える空間を実現している素晴らしいお店でした。
ふと、クルマに繋げてしまったのですが、クルマだって、、、例えばポルシェ911を買う理由ってあんまり無いんですよね。辛うじて4人乗れますが、うるさいし乗り心地良くないし、移動体としての実力はあんまりないですね。
ところが、911の存在意義って物凄いものがあります。とにかく年齢層問わずファンが多いし、実際売れているし、反面物凄いアンチもいるし、それはそれは凄いものがあります。フェラーリにしてもそうですよね。
車を移動手段としてだけ捉えたら、それこそ飲食にしても毎日ハンバーガーで良いです、になり兼ねない(まぁ健康じゃないけど)わけですが、何故かそうにはならず、何かの付加価値を体験する事で日々のモチベーションになったり、思わぬ発見になったりするわけです。
この前、ジウジアーロさんの話を聞いた時に、無意識に重なるインプットから想像という名のアウトプットが生まれる、というような事を聞きました。
人間の面白さや、存在価値や、人からの評価を得るためのキャラクターはきっとそういう、無意識に重なっていくインプットの繰り返しが非常に重要で、それは単一経験の積み重ねでは実現不可能なんだろうと思います。
毎日全く同じ時間の同じタイミングで、同じ色で同じ速度で同じように動くだけのものに乗り続けていて、何かの新しい発見や発想が産まれるわけではないはずなので、やはり車にしても食事にしても付加価値のあるものを欲する本能は欠けてはいけない人間の本質なんだろうとボクは思います。
ただ高いから、ただ美味しいから、それだけで選んで赴き、それ以上の経験を見逃してしまうのは非常に勿体ないですが、何かそれ以上の多様な経験を出来るのであれば、相応の時間とコストは掛ける価値があるんだろうと思います。
またいつか再訪したいところです。
追記
LS600h、タイヤ交換したら空気圧センサーが壊れたので入院、、、代車のGS450hはとても便利です。
そのまま欲しくなります。
Posted at 2025/04/18 00:12:46 | |
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