2016年11月19日
長さ3.4M幅1.48M高さ2Mで排気量は660cc以下。最高出力は64馬力以下。存在する意義は「広く国民の足として、比較的安価に購入出来て維持も出来る移動手段」というのが当初の意義だったかと思います。
なので、税制も別ですし、車庫証明も別枠。昔は免許も異なりました。高速道路は80kmhが上限でした(リミッターは140kmhで変わりませんが)。
軽自動車として名を馳せた初期の車はスバル360やホンダのN360ですが、これらは実にプリミティブで普通車とは異なる次元のクルマでした。これはいい意味の意味合いが個人的には強いです。コンパクトであること、移動手段として最大限の効率を求めていることは安全性などをそっちのけに考えても当時の技術をフルに生かしていて凄い事です。
今は?
スペシャリティなもの、ミニバン顔負けなデカいやつ、重いヤツ・・・当初の存在意義から考えるともはや普通車との垣根は無いくらいに感じます。
税金が安い理由もいまいち解りません。重量で言えば普通車と変わらない軽自動車はいっぱいあります。装備だって豪華ですから、もはや最低限の移動手段ではありません。豪華です。
だから64馬力規制も意味が無い気がします。660ccに限る意味も良く解らないレベルになってきている気がします。
ちなみに、今現実的には軽自動車の全体シェアは相当高く、高知県などは55%は軽自動車ですし、多くの地方圏は4割くらいが軽自動車です。ユーザーに聞くと「維持しやすい」という意見と「安い」という意見が多いです。あと女性は「小さいクルマじゃないと怖い」という意見もあります。
個人的見解。
まず維持しやすい。そうですかねぇ・・・重いトール軽自動車は結構燃費悪いです。任意保険も決して安いかというとそうでもない。税金関係が多少安いくらい。でも普通車のエコカーもそんなもんです。
安い?ホンダN-BOXをフルOPにしたら238万円になりました。別に安くない。無論、ベーシックグレードならもっと安いんですが、それでも楽に150万はします。
軽じゃないと運転できない?免許返上してください。教習車は軽じゃなかったはずです。
はっきりいって高速道路で普通車もしくはハイパワー車と伍して走るとか、勘弁してくれ・・・と思う事もしばしばありますよ、正直。だってこっちは普通車料金だし、あんたらは軽自動車料金なんだから遠慮ってもんないの?って。路面占有面積だけでいえば、なんだスマートはどうなのさ?
まぁここまで書くと完全アンチ軽自動車ですね。
でも、実はそうじゃない。
こんな車は日本じゃないと作れません。個人的には値段度外視でヨーロッパに最高の軽自動車で勝負に出てほしいとかも思うし、さらにこの技術は磨いてほしいんです。
ただ、販売面で言うと普通車との差別は正直もうやめる時代が来ていると思います。別に安い足じゃないし、最低限でもないし。堂々と走ってくれていいので、相応の対価は払うべき、と思うんです。
知り合いが「軽に乗っていると馬鹿にされる」とよく言うのですが、これって原因はずっと変わらない立ち位置だと思うんです。
安易に税金を上げた前回の改正は全く理論武装もない、下らない改悪でしたが、そうではない安全性の向上から包括的な質の向上を目的にした改正はするべきだと思います。
経済的に苦しい人には安価な中古車のあっせん等が出来るはずですし、問題はない。中古車は嫌だ、でもお金はない、みたいな玉虫色な発想はダメです。
そもそもボクも中古です。お金ないから。
個人的にはサイドエアバックが付いたN-ONEプレミアムは快適で良かったです。今後の軽自動車をもっと価値あるものに、と思いますね。
Posted at 2016/11/20 23:26:37 | |
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