2022年10月31日
トヨタ・アバロンが2022モデルで終わるのをさっき知りました。
アバロンというと、トヨタ最大級のキャビン、が謳い文句のFF大型セダンという印象ばかり残っています。その後がプロナードという名前で売っていたわけですが、日本ではマイナーな存在でした。
当時の日本はハイソカーブームが終わり、RVブームやステーションワゴンブームだったので、セダンは今よりは売れていたものの、まぁそんなもんでした。
アメリカは今の今まで大量消費される足グルマのメインがセダンで、SUVはF150とかユーコンみたいなヘビーデューティ系として別枠の地位があったように思えます。あちらはあちらで大量消費され、セダンは都市部やSUVを必要としない層に大量消費されていました。
ところが、アメリカもアーバンSUVがはびこり始め、あっという間に足グルマ系のセダンは生産終了が相次ぐようになりました。アバロンだけではないんですよね、むしろ最後まで残っていた方になります。
初代レクサスRXが火をつけたのでは?と思うこの分野ですが、ここ最近のその類の車は技術の進歩でセダンと変わりない走り方をするので、便利極まりないということなのでしょうか。
そういえば、アメリカは変化速いなぁと思ったのは、警察車両も一気にアーバンSUVを導入していて、セダンを必須とする事もなくどんどん変化しているところ。
日本は正直220系クラウンを無理矢理導入した感じですから、やっぱりここら辺のスピード感の無さが日本はダメなんだろうなぁと痛感します。
さて、そんなわけで、セダンが残る道はキャデラックが発表したセレスティックみたいなハイエンド系か、アキュラTLXみたいなスポーツサルーン系であって、多分足系は全滅です。
そこでボルボは考えた、というのがS60クロスカントリーでしたが、確かあれはもうない。それを横目で見たのか?トヨタのクラウンシリーズ第一弾はまさにS60クロカンの再来みたいな車です。
ただ、あれば取ってつけたような変なS60でしたが、クラウンは最初から「クロスセダン」を作っているので、ある意味違和感がない気もします。
まぁ、、、全体を通して違和感があると言えばありますが、トヨタとするとアーバンSUVまではいかないけど、移行している層をキャッチしたいのか、何となく隙間を狙ったのかなーという感じを個人的には受けました。
セダン終焉を感じなくもない今の状況。間違いなく、今あるとんでもない状況が寿命を奪い去った感はありますが、でもまぁ乗ると何だかんだセダンが一番いいですよ。動的質感において、車輪がキャビンから独立した部分に存在することは、なんだかんだ快適な要因として最も重要なことかと思います。
ただ、それが売れるかどうかは別問題。
もしかすると、EV主力となればもっとセダンである必要もなくなるわけで、トヨタとしても今は今後出すモデルの試金石としてクラウンの反応をじーっくり見ている気がします。
一体どんなパワーパックを選んで、どんな形を選んで、どんなところで売るのか・・・車会社も大博打の連続で神経がすり減ってるでしょうね。
Posted at 2022/10/31 22:40:55 | |
トラックバック(0) | 日記