
ポルシェ、という単語はメルセデス、と同じくらいに有名だと思います。
クルマが詳しくない人もポルシェは解るはずです。
そのポルシェの中で最安値、、、少なくとも座席数に対する車両価格でいう最安値はマカンです。こんな破滅的な渋滞にはまっても大丈夫なマカンは実にいい子で誰が乗っても大丈夫。実に間口が広い車です(どっかの民芸品みたいなのだと、絶対ぐずる環境ですねぇ、、、)。
そんなマカンですが、もう登場してから8年くらい経つわけで、随分なロングセラーになりました。三世代目に突入している現行新車マカンですが、実際問題細かなアップデートを欠かさず行い、依然として高い商品力があるのは凄い事です。兄弟と言われたQ5はフルモデルでMLBエヴォシャシーとなり、大幅な進化を遂げているわけで、それでもマカンが必要とされるのは何故か、、、
ふと、Q5乗った時に思ったのは、例えばQ5を買う人はX3とかGLCと比較の上、という場合が多いと思います。マカンはそこいくと、あまり比較しない人が多いのでは?と思いました。
そもそも、現状において絶対的な比較をした場合、価格、燃費、性能、広さ、ドライバーズエイド機能、、、官能性や価値観などの個人の主観に寄る評価の偏りが出る分野を除くとマカンの優位性はあまりありません。
仮にマカンベースグレードとQ5やX3などと比べた場合、マカンが優れてるであろう部分は、自分なりの客観性を主軸として考えた場合、リニアリティに富むステアリングフィールやコーナリング時のある種独特の安定感と自然な動き、0.5枚上手の剛性感、、、くらいです。
正直、他の同セグメントも良い車が多いので、普通に考えるとマカンてどこがいいのさ、、、と思う人もいる気がします。
何故買われるのか、、、
まず、ブランドでしょうね。ぶっちゃけ、バッジだけ欲しくてマカン、という人も結構いると思います。ハンドルがうんちゃらだとか、リア開口部を小さくして剛性感を、、、なんて考えるユーザーは割合としては少数派で、おおまかにはポルシェに乗りたいからマカン、という人の方が多いのではないでしょうか?
もちろん、こういうブログを書く人種は別な気がしますが、普通に街中で見かけるマカンユーザーの主たる要因はポルシェのブランド力に起因して買った人が多い気がします。だからこそ、指名買いが多いのでは?と思うわけですが。
あとは、マカンが持つ独自の性能に惹かれた人達も多いでしょう。いや、そう思いたい。突き詰めていけば所詮共有シャシーのあるSUVですが、そこに至るまでの特性はさすがにQ5比100~150万円高いだけはある、と思わせるものがあります。マニアにも十分説得力がある、と個人的には感じます。あくまでSUVとしての視点から見たものですが。
これら二者の真ん中に、そこまでマニアでもないけど、ただただバッジだけでは買わない、でも家族もいて本当は911欲しいけど、、、という人たちが入って大体のマカンオーナーの購入動機は埋まる気がします。
要するに、ミーハーにもオタクにも、その真ん中にも刺さるように作って合って、挙句高いんだけど、例えばボクスターの素がいいからマカンも素、という筋のオタクにも対応しつつ、何となくGTSええやんかみたいなミーハーにも対応しつつ、たまにいる「エアヴェントまでレザー巻け」というような真の金持ちマニアにも対応し、全方位対応のミドルサイズSUVということで、、、、考えてみれば「これが売れない理由がない」という結論に至りました(渋滞中そんなこと考えてました)。
もちろん、初期のデザインから一貫して今の今まで新鮮味を失わず、むしろデザインの円熟性さえ感じるあざといセンスに、ポルシェって本当に商売上手いなぁ・・・と半ばあきれます。
個人的には何をお勧めするかといえば、ド初期のアゼストナビ系はBOSEオーディオとの相性が悪いとか、やや故障が多いみたいな話を聞くと避けたいので、認定のPCM化されたモデル以降が良いのかな、と思います。
グレードは個人的には普通に乗るなら直4が良い気がします。
一度、素マカンに乗りましたが、どうした事かこれが結構良かったんです。1型の最終年式だったはずですが、足が凄く自然で、踏んでもどうしたことか気持ちよくて(噂ではヘッドとECUがポルシェ製?)、小さなホイールと相まって、こりゃー爽やかでいい車だなぁ・・・と感心した覚えがあります。
個人的にはこれのリーズナブルな認定中古を見つけて毎日のお供にするのはアリだな、と思います。
他は、、、2型GTSですかね。アウディエンジンは前期ポルシェエンジンに比べてやや大人しいとも言われますが、実際問題十分にスポーティですし、それ以上に前期よりコンフォートなので、GTSの記号性を保ちつつも毎日乗れるというのはある種の理想です。
ただ、実際問題、、、ボクがうちのGTSを導入する前まで一番欲しかったのは「ターボパフォーマンスの全部乗せ個体」です。
3.6リッターの普通のターボはどちらかというと、トルクで押すイメージで、これにエアサスが付くと意外なことにラグジュアリーささえ漂う感じだった記憶があるのですが、ターボパフォーマンスはスポーツPASMかそれのエアサスだったし、馬力の上乗せ分が確かエンジンが回るほうになっていた記憶もあるので、もしかするとターボパフォーマンスが一番美味なのでは?と思うのです。
もし、これで、パラジウムシルバーで、ベンチレーションシートも付き、挙句PCM化後ならブルメスターもあるはずだし、乗り出し1500万円級の化け物個体があればなぁ・・・なんて妄想を良くしていました。
そんな妄想にも付き合えるマカンって、やっぱり相当あざとい商品だなぁ・・・とついつい苦笑いしてしまいます。次はこんなマカンじゃなさそうだし、今乗って見て損はないと思います。
Posted at 2023/01/04 23:53:11 | |
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