
考えてみたら、ラインナップが全部入れ替わってました。跡形もない。
アウディが完全に居ない一年となりました。B5系から始まり、一時期ボルボV70T6で止めたものの、S5で復活したアウディですが、また居なくなりました。今度は何年になるか、もうずっと乗らないのか解りませんが、ボクの車キャリアの中では珍しい時間です。
何種類かのアウディには試乗しましたが、買いたいとは思えませんでした。理由の一つは値付けが高過ぎる事。場合によってはメルセデスよりも高い値付けは明らかに間違っていると思います。その分リーセルが付いてくればいいのですが、相変わらずダメダメですから新車で買いたいと思えるわけもなく、中古でも欲しい車はありませんでした。
とはいえ、オールロードクアトロ辺りはSトロニックじゃなきゃ解りませんでした。結局Sトロニックが嫌いといいますか、泣かされたのでもう嫌だ、というアレルギー反応を起こしたわけです。
クラウンを手放したのは何とも不思議な感覚で、寂しいとかまた欲しいとかいう感情ではなく「おいといても良かったかも」という感じでした。故障しないし、維持費安いし。ただ、乗らなくなるのは目に見えていたので売りました。
運転して楽しい感覚が全くないのは次の愛車の550iで解りました。これだって立派なおっさんセダンなんですが、やっぱり楽しいし、そもそも運転している実感がある。クラウンにはそれが欠如しています。レクサスなら多少あるので、やはりこちらも見積もりは取りましたが、これこそ値付けがおかしいしリーセルは本当に悪いし、成金趣味なイベント類などの付帯サービスは「イラナイ」ものでした。
車自体は悪くないレクサスですから、いずれ一回は乗りそうですが、今はタイミングでないと感じました。
ちなみに、550iは気に入っています。燃費悪いけど、大した話じゃない。形も好きだし、走りも良いし、スピーカー変えたら音もましになったし、何につけても悪い部分が少ないです。思えば、仕事に足にBMW5シリーズを使うのは免許を取ってからの希望でした。
さて、密接にかかわっている他の女どもですが、これは色々発見がありました。
E350dはクラウンみたいなんだろうな、と思ったらこれはまた違う車で、ただ解ったのは「メルセデスは縦は良いけど横がいまいち」ということ。ブレーキに関しては通常ラインのメルセデスは最後の最後で締め上げるほど効きませんから、縦も止まる方は意外と微妙で、横の方はレーンチェンジをスパッとおいても面白くないというのが明確にBMWと違いました。
ただ、バランスはとても良いので、世界一のセダンはメルセデスベンツだと実感しました。逆に同じような車だろうと思っていたレクサスが、それはそれで違う味を持ち始めているのも実感しました。
ボクスタースパイダーはこれまた驚きで、結局一からスポーツカーを作るとこうなるんだな・・・と実感。Z4Mcpもスポーツカーながら、ベースはE46、つまりBMW3シリーズなわけでセダンからの派生なわけです。
ただ、逆を言えばセダンシャシーベースであんなとんでもないクルマを作ったBMWのカーガイ共は変態だなあ・・・と思うのです。ボクスターは、たとえスパイダーであろうが真っ当にMR方式を取って最良の手段を取った車であって、Z4Mcpはそうじゃない。ハンディを逆手にとって、しかもあのデザインで、あのエンジン。
雑誌では「結局ポルシェが勝利」みたいなインプレが多いですが、ああそれは違う・・・と感じるのです。Z4McpはBMWの狂気であり、圧倒的なBMWであって、何も優等生で育ちがいいボクスターと比べても意味が無い。
そう、一年を通して後悔しているのは、Z4Mcpを手放したことなのです。
確かに内装はちゃちだし、エアコンはダサいし、まぁ何をとっても使えない車でしたが、あれはボクスター以上に孤高だったのです。スパイダーじゃなきゃ売ってないと何度も言っていますが、中古市場でプレミアが付いているスパイダーであっても微妙に後悔が残っているのですから、いかにZ4Mcpが良い車であったか、シミジミ実感しています。
で、スパイダーですがこれはこれで凄い。
絶対的なスポーツカーという枠組みで考えるとこれ以上の車は多分無いです。パフォーマンスや味付けの違いはあっても、これ以上の全体的にまとまったコンセプトを達成している車はないと思うんです。
例えば488GTBなんかに神戸で乗ったんですが、これは最高のフェラーリであって最高のミドシップスポーツじゃないです。怖いもん。ウラカン然り。しいて言えばGT-Rは最高のスポーツカーかもしれませんが、GT-Rって頭に「じぃてぃ」が付いている、つまりグランドツアラー要素も加味されている。
確かにスパイダーは大して速くないけど、これほどスポーツしている車も他にないな、と思うのです。自分が正直に出てしまう。
そういえば、この前ケイマンGT4の後ろをたまたま走ったのですが、ボディの動きを見る限り彼とは全然足回りが違うようで、多分あっちは「サーキットゴーイング」な車なんだろうと思われます。スパイダーはロードゴーイングなので、意外とロール角も深いです。
多分、この車に関してはまだこれからも発見がありそうです。
今年考えているのは、なんか意外と解ってしまったE350dの処遇です。というのも、どうしたことかこの車のミッションがいまいちなんです。ハズレミッションなのか、何度アダプションを行ってもショックが出ます。特にマニュアルモードは酷くて、これ使っていると壊れそうになる。
意外とメルセデスジャパンの評定は厳しく、さっさとSトロニックのメカトロを交換していたアウディと比べると、ずっとアダプション・・・つまりリセットばかりしている。
勝手な推測ですが、多分これは外れミッションなんだと思っています。7Gでこんなダメなのは初めてですし。で、メルセデスはミッションに関しては7Gは微妙に立ち遅れがある気もします。というのも、昔はメルセデスのミッションは多くのメーカーが使っていましたが、今はほぼ自社だけ。
結局ZFやアイシンやGM辺りっと比べると絶対生産数が少なくなって、技術的フィードバックが遅いんじゃないかと思うのです。
当初、ディーゼルエンジンのせいかなぁとか思っていましたが、他社のディーゼルモデルやC220d何かに乗って感じたのは、やっぱりこの個体ダメだ、ということです。
というわけで、飽きそうで飽きない車の世界、まだまだ今年も楽しめそうです。では、ゆっくり〆を楽しみます・・・
Posted at 2017/01/01 02:41:38 | |
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