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イイね!
2018年07月01日

梅雨明けしましたね〜

梅雨明けしましたね〜

梅雨が明けてから連日の猛暑ですが〜私は車のコンディション維持の為に、本日も早朝からエアコンの無い911を無理して?「走らせて」ます(笑)これから暫くエアコンの無い911に乗るのは辛いので、夜か早朝の僅かな時間帯に走る事になりますね〜(今日ぐらいの気温なら、朝の8時位までに自宅に戻れば何とか大汗をかかずに済みます…水分補給をしないと生死に関わりますからね)
家族に言わせると「走ってくる」と「走らせてくる」の意味の違いが良く理解出来ないみたい?(笑)ですが、私の中では二つの言葉は全く違う意味で使っています。

純粋に自分が走る事を楽しむ=距離に関わらず、911に乗りたいと思ってドライブする、もしくはイベントでサーキットを走る場合等は「走ってくる」ですが、暑くて911に乗りたく無いな〜っと思っても、車のコンディション維持の為に911を走らせる場合は「走らせてくる」です(笑

古い車に乗るなら、日頃のメンテナンスをしっかり実施する事は当たり前ですが、車のコンディション維持となると、人によって考え方が様々で〜車に良いと思ってやる事なら、人ぞれぞれで良いと思います。但し、これだけはやっておいた方が良いんじゃないかな〜と私が思った(やっている)事を書いてみます。

まずエンジンを始動する間隔ですが、出来るだけ間を空けない方が良いと思っています。私の場合は最低でも2週間に一回はエンジンを掛けます。車を走らせる事が出来ない日でも、エンジンだけは掛けます。(近所迷惑にならない範囲で、出来れば油温が上がるまでアイドルさせる)

理由は、エンジンオイルの油膜切れが怖いから・・・長期間エンジンを掛けないと、エンジン内部のオイルが下の方へ落ちてしまい、エンジン内部の金属部分が油膜切れを起こす場合があります。特に空冷の911は、タペットのクリアランスが少ない事に加えて、バルブスプリングが結構強力なので、タペットは常に強い力でカムに押し付けられています。この状態のまま油膜が切れると、カムやタペットが虫食い状態(使い物にならなくなる)になってしまいます・・・実際に虫食いになったエンジンを何機も見ていますが、想像以上に短期間で虫食いは発生します。なので、定期的にエンジンを掛ける事は必須だと思っています。

どうしてもエンジンを掛ける間隔が空いてしまった場合は、次のエンジン始動時にはプラグを全て外し、負荷の掛からない状態でクランキングして、一旦エンジンオイルをエンジン各部にまんべん無く循環させてから、再度プラグを取り付けてエンジンを始動しています。これくらいの手間は掛けるべき(自分の車を大切に維持しようと思っているなら)だと思っています。

次は車を走らせる事になりますが、油温が上がるまでは2,000rpm以下(と言うより油圧計で4kgを越えない範囲)で走ります。油温が上昇したら少しずつペースを上げますが、ミッションオイルが温まるまで更に時間が掛かるので、いきなりペースを上げる事はしません。可能なら高速かバイパスに乗って、最低でも4速か5速でクルージングします。(加速時に多少エンジンを廻しますが、巡航中のエンジン回転は上げません、せいぜい3,000rpmくらいまでです)マフラーから出る排気音に耳を澄まして、乾いた抜けの良いエグゾーストノートが出る状態になったら(確認出来た時点で)コンディション維持の走行を止めて、自宅に戻っています。

低いギア(ローとかセカンドとか)で、エンジンの回転数を最大許容回転(レッドゾーン)まで廻す方もいますが、私はそういう乗り方はしません。私がエンジンをレッドゾーン(MoTeCで点火カット設定してある)まで廻すのは、サーキット等を走る時だけです。(その時可能なら4速のレッドゾーンまで、きっちりと廻します)公道を含めて、一般道なら4~5,000rpmまで廻せばコンディション維持には十分だと思っています。

以前Ginettaに乗っていた当時、知人にLotus23Bを公道で走らせている人が居たのですが、その方もサーキット以外ではエンジンを痛めたく無い(正しくは稼働部分を摩耗させたくない)ので、決してレッドゾーンまで廻しませんでした。

私がこの考え方に至った理由は、20代の頃からレースに参加したり、チューニングエンジンを扱うファクトリーに多く出入りしていたせいだと思います。(多数のレーシングエンジンのオーバーホールを見て来ました)
エンジンは新品で組んだ後(OH後でも良いですが)、慣らしをしてから走らせますが、どんなに丁寧に走っても、いずれメタルやピストンリングなど稼働部分が傷んだり摩耗して、再びOHする事になります。その間隔を少しでも長く維持させる為に、必要(サーキットや競技参加で、タイムを削る必要がある場合)以外は、エンジンをレッドゾーンまで廻す事はしないのです。

たまにエンジンを廻さないと鈍いレスポンスのエンジンになる?なんて話しを聞きますが、きっちり組み上げた(精緻に組まれた)エンジンであれば、決してそんな事は起きません。逆に低負荷(ローやセカンド)でエンジンを廻す事がエンジンを痛める原因になっていると思います。良く廻るエンジンにしたかったら、高負荷(高いギアでレッドゾーンまでしっかりと廻す、それが無理なら長い上り坂で加速させる等)でエンジンに仕事をして貰う方が、結果として良く廻るエンジンになると思います。エンジンベンチや車軸に取り付けるシャーシーダイナモを使って慣らし(セッティング)をするレーシングカーなら当たり前の事(走らせ方)ですが、一般にはあまり知られていないように思いました。

随分理屈っぽい事を沢山書きましたが、ここまで取り留めの無い長話しにお付き合い頂き、ありがとうございます。最後は油温を何処まで上げたら良いのかについての考察(以下、受け売り)です。

今の時期は殆ど心配要りませんが、寒い時期(空冷911にとって一番走り易い時期)の湯温管理は深刻な問題のようです。エンジンオイルは交換した直後から劣化が始まります。加えてブローバイガスに含まれるガソリン揮発成分から発生する不純物(水分が問題)によってエンジンオイルがダメになってゆくそうです。短時間だけエンジンを始動したのでは十分に油温が上昇しないので、エンジンオイルに含まれた不純物が揮発(水分が蒸発)しません。なので、油温が100度を超える状態までしっかりと暖める事が肝心になるそうです。(油温が100度を越えると、エンジンオイルに含まれる水分が蒸発して、結果エンジンとエンジンオイルを良い状態で維持できる!!)

但し、ここで問題になるのは、気温が低い時にどうやって油温を100度以上に上げたら良いのか?です。外気温が低い時に、普通に走っていたのでは油温が100度を超えませんから、やはりサーキットを全開走行するのが一番良い事になります。高負荷できっちりエンジンを廻して、油温も100度を超える状態に出来ますからね・・・サーキットを走る911は調子の良い車が多い理由が理解出来ますね〜ある意味911を良いコンディションで維持する為にサーキットを走りましょう!!と言う結論です(笑

注)油温を上げる事については、私が拝読しているメカニックさんのブログから引用させて頂きました。原文をお読みになりたい方はリンク先を参照なさって下さい。


コンディション維持







油温と油量の関係ですが、参考までに写真を貼付しておきます。こちらの写真は、暖気しながらゆっくり走っている時です。油温が低く、油量も下の赤い表示にやっとかかる程度です。(これでも十分な油量です)


コンディション維持







エンジンの暖気が終ると、油温も上がってきて油量も増えます(笑)最低でもこの程度までは油温を上げるようにしています。

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Posted at 2018/07/01 13:25:49

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