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今年は念願叶って、トヨタが優勝と思っていたら、残り３分でこんな事ってあるんですね〜ルマンでの優勝は速さだけでは無い「何か？」が必要なのかも知れません。

週末は寝不足になりそうです（笑）

フランス車の話題が続きます〜歴代のル・マン出場車の中で、最も良い音と言われているマトラV12サウンドですが、1972年当時の映像から聴こえてくるエグゾーストノート（特に4分22秒〜と6分53秒〜）は、本当に素晴らしい音色だと思います。（最近のイベントでもエンジンサウンドを聴く事は出来ますが、レース中の様に長時間エンジン全開では走ってくれませんからね…貴重な車ですから当然です）当時の技術限界（エンジン回転数の上限など）が生み出した偶然の産物かも知れませんが、私は世界遺産に登録しても良いくらい？の音だと思います（笑）後にマツダの787Bがマトラの再来と言われたのも頷けます。





運転しているドライバーに聴こえて来る音は、オープンとクローズドで随分違う？様です…こちらの映像↓だと、あれだけ素晴らしかったマトラV12サウンドもメカニカルノイズが主になって、痺れる様な反響音は聴こえて来ません…元々音を聴く為に作られていないので当然ですが、ちょっと勿体無いですね。

こちらの写真は「Steve McQueen」が所有していた「Lola T70 MKIIII B」です。映画「The Man and Le mans」では、5台のLolaが撮影に使われていたんですね。劇中で看板に激突して炎上するフェラーリは、512sの外皮を被せたLolaが使われていて、McQueenや撮影スタッフからフェローラと呼ばれていたそうです。





こちらは有名な917のクラッシュシーンですが、使われたのは一番上の黄色いLolaだったそうで、舞い上がっている917を良く観察すると、車の下半分が黄色（ゼッケン11の下の部分が残っている）なのが判ります。ドライバーが運転するのは危険なので、リモートコントロールで外部から車を操作して撮影されたそうです。サイドパネルを赤く塗る事も出来たのでしょうが、撮影日程の都合で黄色のまま使われたのかも？知れません。その結果クラッシュシーンに使われた車が特定出来るのは興味深いですね。





こちらの動画再生の51秒から54秒にかけて（917が最初にガードレースと接触して弾き返される場面）クラッシュした衝撃で、ボディにテープで貼付けていたリモコン用のアンテナが外れて車の上で揺れている画像が映っています。３度目の接触でリモートコントロールが利かなくなり、車が何処へ行くか判らない状態になった上、スロットルリンケージが固着して、エンジン全開の状態で最後のガードレールにクラッシュしています…想定外の出来事だったらしいですが、結果として迫力のあるクラッシュシーンになったそうです。

以前から気になっていたこのサイン…どんな意味があるのか？ファンの間でも様々な解釈があるようです。その中でもナルホドそう言う意味ならあるかも知れないな〜と思った意見があったので紹介します。以下長文なので、この手の話しがお好きな方だけ読んで下さい。（ドライバーの名前など敬称を略して記載します）





こちらは1965年のルマンウィナーであるNARTの250LMです。Jochen Rindt（屋根に乗っている）とMasten Gregory（車の中）、そしてEd Hugus（リザーブドライバーで、レース中２時間ほど運転したらしい？）の３人がドライブしていたそうです。





レース終了後の表彰台で、Jochen Rindtは拳を上げたガッツポーズをしていますが、Masten GregoryはVサイン（手の甲が外向き）を出しています。この時のVサインは、勝利を意味するサインとして素直に解釈出来ると思います。（それにしても薄い生地のレーシングスーツですね〜耐火性に問題無かったのでしょうか？）





話し変わって、こちらは映画「THE MAN & LE MANS」で撮影に協力したレーシングドライバー達です。Steve McQueenの右隣にDerek Bell、その隣に居るのがMasten Gregoryです。





Steve McQueenとMasten Gregoryは大変親しかったそうで、1965年にGregoryがル・マンで優勝した時に表彰台でVサインを出していた事をMcQueenは知っていたので、映画の中で使ったのでは？と言う意見があります…確かにあり得そうな話しですが、映画の中でMcQueen扮するMichael Delaneyは勝利していないので、Vサイン（ヴィクトリー・サイン）と言う解釈は難しいように思われます。映画の中で、Michael Delaneyはドイツ人ドライバーErich Stahlerと激しい争いをしていて、このサインはそのErich Stahlerに向けて出されているので、その点から"I've still got my finger"（Vサインの古い解釈の一つである〜英国の弓兵達がまだ指があるぞと敵に誇示したと言う説）まだ俺は負けていないぞと言った意味で出したと解釈する意見に賛成です。また、相手のドライバーがドイツ人なので、チャーチルの真似をしてVサインを出したと言う意見もあるよう？ですが、そこまで難しく解釈する必要は無さそうに思います。一部に相手を侮蔑する意味として解釈する意見もありますが、この映画で出されるVサインはそう言う意味では無いと思います。