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これは1969年のCan-Am用に開発された2Hと言うモデルです〜それまでの巨大なハイマウントウィングを使ってダウンフォースを得ると言う方法から〜マシン自体のスタイル（横から見ると羽の形をしている）でダウンフォースを得ようと考えた独創的な発想で作られたモデルです〜空気抵抗を減らすために車高は極端に低められて〜車幅も狭く作られています〜





低い車高で寝そべった姿勢で運転しなければならないので〜ドライバーは透明なスクリーン越しに前を見ると言う徹底振り…横にも透明なアクリルで視界を確保しています〜独創的な発想に感心するばかりです〜





H2はボディスタイル自体でダウンフォースを得ようとした斬新な試みでしたが〜結局上手く行かなかったみたいで〜最後はこんなに巨大なハイマウントウィングを付けて戦っていたようです〜でもジム・ホールさんの発想は独創的で素晴らしいと思います〜

リアの巨大なファンでボディ下部の空気を吸い出して〜グランドエフェクト効果を発揮して〜当時ライバルより圧倒的な速さを誇った〜1970年のモデル2J（通称バキュームクリーナー）です〜





後にブラバム・BT46B（ファンカー）でも使われた〜ファンで空気を吸い出すと言う斬新な発想が凄いですね〜レーシングカーの空力にコダワリ続けたジム・ホールさんって本当に素晴らしい方だと思います〜

それぞれがとても個性的なシャパラルのモデルの中で、私が一番好きなのが2D（1966年）です〜流れるようなボディラインが素晴らしいですね〜





2Dにも初期のモデルから改良が進んだ後期モデルまで、様々なバリエーションがあるのですが、私が好きなのは初期モデルです〜残念ながら良い写真が無いので、後期モデルの写真を載せてみました〜

昨日のブログで取り上げたシャパラル（昔はチャパラルなんて呼んでいましたけど）は、テキサスの石油王であるジム・ホールさんがオーナーで、自身がエンジニアとして開発したマシンを、レーシングドライバーとして自分で運転してレースに出場してしまう「一人三役」と言うもの凄い方が立ち上げたレーシングコンストラクターです〜





こちらは1963年にレースデビューした2Aの発展モデル2Cです〜1965年にはセブリング12時間レースでスポット参戦ながらフォードやフェラーリと言った強豪を抑えて見事優勝〜また全9戦で争われたUSRRCでは、第2戦から8連勝と圧勝しました〜当時のレースカーって本当にカッコ良いです…マッハGo-Go-Go世代の私には堪りません〜

IROCの後に何を書こうか迷ったのですが〜ポルシェ917-30Kが参戦していた、Can-Amシリーズのライバルを取り上げてみました。

Can-Amポルシェのライバルと言えばマクラーレンが有名ですが〜私は天邪鬼なので、こちらを選びました（笑）





こちらは1966年のCan-Amに参戦したグループ7モデルの2Eです〜第4戦でワンツーフィニッシュを飾り〜このマシンコンストラクターに唯一のCan-Amでの勝利をもたらした記念すべきマシンです〜





こちらは1967年スポーツカー選手権に参戦したモデルの2Fです〜巨大なウィングがまさに「白い怪鳥」と呼ばれる所以ですね〜デイトナやル・マン24時間レースにも参戦していました〜





こちらは1968年のモデル2Gです〜7リッターのエンジンに可動式のハイマウントウィングと3速セミATを装備していた当時のハイテクマシンですね〜