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珍しいハブステア機構を採用して1990年に市販されたのが「bimota」の「tesi-1D」です。初めて実車を見た時は本当に驚きました…各部の精緻な造り込みに感動したのを覚えています…もう20年も経ったんですね〜





カウル＆タンクを取り外した写真を見ると「elf-project」のバイク同様に、マスが集中した設計になっている事が良く判ります。





ステアリングを動かすと、その動きが複数のリンクを介してハブと繋がった長い？パイプを押したり引いたりして、前輪を左右に動かします…残念ながら私は跨がった事があるだけで、実際に走った事は無いので乗り味は？ですが、当時筑波で開催されていたドーバークラスに「tesi」を持ち込んで走っていたオーナーの話しによると、フロントの依存度（グリップレベル）が高く安定性が高いので、フロントが滑っても大丈夫（普通のバイクだとフロントが滑る＝スリップダウンでコケる）だとか…ブレーキングもボディの中心が沈む感じ？で（フロントフォークが無いので前が下がらない）とても安心してコーナリングできる…のだそうです。





20年以上も前に、革新的なステアリング機構を採用して市販された「tesi-1D」ですが、その後も継続開発（2D、3D）が続いていて、今では写真の様な前衛的なスタイルで市販されています。

昨日のブログを書いている時に思い出したのが、1978年から1988年までユニークな発想で開発が続けられた「elf-project」から生み出されたレースマシンでした…通常のバイクとは掛け離れたスタイルに特徴がありますね。低重心化の為にガソリンタンクがエンジンの下にあって、排気管が通常のバイクではタンクのある位置に逆転して配置され、エンジン自体がメインフレームとしての役目を持っており、前後のサスペンションはダブルウィッシュボーン形式と言うまるで4輪のレーサーの様な足回りでした…写真を見るとマスが集中している事が良く判りますね。





写真は鈴鹿の8時間耐久レースを走る「Christiam Le LIARD」さんですが、レース中のタイヤ交換を容易にする為に前後とも片持ち（モノアーム）のサスペンションになっています…このバイクはステアリングがリンクを介してアームを動かすので、ダイレクト感やクイックな動きは苦手だった様です。普通のバイク（コーナリング時はブレーキングでフロントフォークを沈め、キャスターを立てた後、一瞬の逆操舵をきっかけに曲がり始める特性のマシン）しか乗った事の無い私には、どんなコーナリング特性なのか興味深々です…

みんカラのお友達が、ブログの中で空冷バイクについて書かれていたのですが、それを読んでいて思い出したのが「Godier Genoud 1135R」です…我が家の74carreraと同じ年式のこのバイクは、まさに元祖レーサーレプリカだと思います…当時この姿（耐久レーサーそのまんま）で公道を走っていたんですから凄いですね〜





こちらは1975年のボルドール24時間耐久レースを走る「Georges Godier」さんです…当時の耐久レースではKawasakiがとても強くて、1974年は全レースで優勝＆ボルドールでは1-2-3フィニッシュする程でした。





そしてこちらの写真がペアを組んでいた「Alain Genoud」さんです。（ヘルメットを被っているのが「Georges Godier」さん）…二人が1975年に創業したバイクメーカーが「Godier Genoud」です。





当時の耐久レースで強かった4輪のポルシェと2輪のカワサキ、しかも空冷繋がりで、私の大好きなバイクの一台です…でも、オリジナル（シリアルナンバー入り）は少ないんですよね…

主要諸元［フランス仕様］
空冷4サイクル4気筒［2バルブ］
総排気量　　　　　　1135cc
ボアストローク　　　74×66
圧縮比　　　　　 　　9.2:1
最高出力　　　　　　120ps/8500rpm
最大トルク　　　　　9.7mkg/7000rpm
ミッション　　 　 　　5速
軸距　　　　　　　 　1540mm
タンク容量　　　　　21.4L
始動方式　　　　　　セル
最高速度　　　　　　260 km/h
乾燥重量　　　　　　208 kg
燃費［参考］　　　 　5.9L/100km
価格［当時・参考］　￥2.400.000

前述のマフラーとは別に、もう一匹の悪い虫が出て来ました…歯数43のタイプです。

Porsche 911, 901, 914 (1969-1974) QDF5Q
Porsche 915 Coarse Spline (18T) - 911, 930 (1975-77) QDF1Q-18
Porsche 915 Fine Spline (43T) - 911 1978-86, 930 (1978-88) QDF1Q-43…これを取り付けます
Porsche G50 , 996, 911 ’87 on, 930 5-speed ’89 on, 993, 968 QDF2Q

リアが滑った時にしっかり路面を掴んでくれる（お尻かじり虫）頼もしいヤツ





正体は英国のQUAIFE製LSDです…RR故にリアのトラクションが掛かりやすい911ですので、特段LSDの必要性は感じていなかった（鈴鹿でもリアのトラクションが抜けるのはヘアピンとシケインの二カ所程度）のですが、乗り馴れてくると「もう少しリアを積極的にコントロールしたい」と言う欲求に駆られて、ついに組む事にしました。

ですが、街乗りでバキバキ音は立てたく無いし、OHサイクルが短い（3~5万Km前後でOHが必要）のは経済的に困ります。よって機械式は却下（カーボンLSDも良い製品ですが、切り子カス？が悪さをする可能性があるのでNG）…残った選択肢はOS技研（15万KmまでOH不要）とQUAIFE（全くOHの必要無し）の二つ…予算の関係と、以前乗っていたGINETTAでもQUAIFEを使っていた経験があるので、今回は迷わずQUAIFEを選びました。

純粋な競技用のLSDに比べて作動が弱い（アクセルの踏み方で効きが変わる）のが難点ですが、レースに参加する訳でも無く、ドリフト族でもありませんから、私にはこれで十分なんです。

桜の開花と共に私の中に住んでいる「悪い虫」が騒ぎ出し…

将来はRSCが開発したオリジナルタコアシ＋911Rタイプのノーマル改に変更するのが夢なんですが〜MOTECのリセッティングも必要になるし…それまでの間、ちょっとお遊びで、抜けの良さそうなマフラーに交換してみます。（但し、爆音はNGなので選択が難しい…）





選んだのはこのマフラーです…5馬力アップでちょっとだけウルサイらしい？

＊メーカーのHPから抜粋
ENGINE & TRANSMISSION PARTS
Muffler (only) （R30 111 043 00）¥374,000
911 Carr. 3,2/ 84~
Extra performance ~ 5 PS,
a louder hollower sound