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定期的にブレーキ点検（ローター残量の確認）をしているのですが、メモ帳（色々な記録を書き残しているノート）を確認したところ〜私の走り方（年に数回サーキットを走る程度）だと、ローター（フロント）の摩耗は年に0.2mmくらいでした。2023年の3月に23.1mmだった残量が、2025年1月末で22.8mm（−0.3mm）残っていました。果たして多いのか？少ないのか？微妙ではありますが、この位のペースなら頻繁にローターを交換する必要は無さそうです…とは言っても来年辺りには交換する必要（wear limit：22.0mm、Min thickness after machining：22.6mm）がありますね〜ちなみに使用しているパッドはエンドレス（MX72）です。

先日のCGTV（ポルシェ特集）のエンディング近くで流れていたBGMが「Over the Rainbow」だったのですが、有名な曲なので沢山のミュージシャンが演奏している中〜独特の奏法（バイオリン奏法にトレモロアーム…もしかしたら指？、ボトルネック奏法やハーモニック（+ハウリング）奏法までバリエーションが豊富）でメローな泣きのギターを聴かせてくれる「Jeff Beck」を敢えて選曲する辺りに、センスの良さを感じます〜じっくり聴きたかったのでリンクを貼りました〜

先日放映されたCGTVの中で、松任谷正隆さんが911についてコメントされていた内容がとても興味深かったので、備忘録として文字に起こしてみました〜20日までならTVerで無料配信されていますので、見逃された方はリンク先をご覧下さい。

以下、CGTVの中で松任谷さんがお話しされていた内容です。

CGTV松任谷さんコメント（＊中村副編集長）

911の魅力〜今回ボク何となく判った気がするんですよ
征服する感じ〜路面と戦う感じ〜

あの〜昔の空冷の時代
いわゆる930って言う時代のポルシェは
ノンパワーステアリングだったじゃないですか
あれボク３回突き指してるんですよ

何で突き指するのかって〜例えば凄いギャップがあって〜あのハンドルがベンって曲がって〜で突き指するんだったら分かる
そうでなくても〜例えば、首都高の池尻ランプにこう登るところで〜急にガンって来て〜で突き指したりした

＊それはちょっと路面のギャップみたいなのがあって？

ギャップは、まあきっと少しはあるんだろうけど〜路面ってこんな感じなんだな〜って言う驚きが、逆に見て分かんないようなね

パワーステアリングなってからも〜もはや突き指とは無縁にはなりましたけれど〜その感覚はやっぱり残ってるなって言うのが

＊そこが911らしさみたいな感じなんですね？

路面をこう自分の手で制御するみたいな
これフェラーリでも無いですよ
296でさえ〜路面の上を滑るとか〜路面の上を飛んで行くとか〜そう言う感じはするけど、路面を征服して行くって感じは無い

＊そうですね〜そう言われてみたら徹頭徹尾ペターっと溜めてってますね〜あの〜911って確かに

で、それが〜ステアリングに必ず伝わって来てるの何か
動く訳でも無いんだけど〜なんか伝わってる感じ
で、もうここ（手首）で征服してる感じ

＊あ〜ボクだからそのコンタクトのところを掴んだと思うし〜ボクは思わず車の中でプレシジョンって言う言葉を言ったんですよね〜精緻な感じ〜まさにそう言うところからこう手元で感じる、その正確さみたいなのは〜確かに911の魅力なのかな〜と思いましたね

でも手を離した瞬間に〜もう抑えきれないです〜きっと
あの〜その精緻な車は他にもボクはあると思う
まあアウディでもあると思うんだけれど〜
手を離しては絶対イケナイのがポルシェ

＊機械式時計みたいなもんで〜まあ何かアナログ感を残してるって言うか〜やっぱり征服して無いとイケナイってコトですね？向き合ってないと〜

向き合ってないとイケナイ

＊ナルホド

それがあるから楽しいんで〜だから逆にマニュアルも欲しいね？って

＊あ〜ナルホド

なっちゃいますかね〜

＊説得力ある

〜中略〜

運動性能は上がり、ますます乗り易く、ますます豪華になった911
でもボクの本心を言えば〜どれも実は中途半端なんです
まだまだ改善の余地はあると思う

でもその全てを完璧にしたら〜素晴らしいポルシェになると思ったら多分大間違いなんでしょうね〜そこに人間の入り込む余地が無かったら〜きっとつまらないポルシェになるような気がします…ドライバーが入ってはじめて完成する「絵」みたいなもんなんでしょうか

911の歴史はネガ潰しの歴史とも言われます
技術者達が一生懸命改良して来た歴史〜その結果、今の立ち位置に来た
気がつくと誰も居ない場所に居た
と言う感じなのかな？

911の基本的な構成を踏襲する限り、それは続くでしょう
例えハイブリッドになっても
いや、BEVになってもです

登場車種：ポルシェ 911

【出演】松任谷正隆、中村昌弘（カーグラフィック副編集長）
【ナレーター】古谷徹

空冷911（964以前のトーションバー・モデル）をDIYで整備していると〜当時のポルシェがいかに優れた（合理的な）設計思想を持っていたか？実感させられます。

たった一枚のプレートに「車高」「トー」「キャンバー」の3カ所を調整する機能が備えられている…って凄い事だと思います。50年以上前にこのプレートを設計したエンジニアは頭の良い人だったんでしょうね…

トーションバーの911をメンテナンス（DIY）する際「もう二度とやりたく無い」と言われる作業はいくつかありますが、スプリング・プレートのブッシュ交換も大変な作業の一つですね〜作業する前から大変だろうな〜と思いながら始めましたが、古いゴムブッシュを除去出来た頃には、両手首が痛くて腱鞘炎になりました（爆）

…で、痛んだ手首を休ませる（メンテ作業は中断している）間〜リアの車高調整についてネットで調べていたところ〜エレファント・レーシングのHPにスプリング・プレートのアングル計算式（狙った車高にする為の角度を出してくれる）が掲載されていました。

冒頭に貼り付けたスクショが〜所謂USAモデルの場合で、仮に車重が1,150kgで前後の重量配分が38：62、トーションバーの太さが30mmの場合、スプリング・プレートの角度は「23.61°」と算出されました。ちなみにノーマル（純正）のトーションバーは24mmですので、硬めのスプリングを入れた場合の計算になっています。





ヨーロッパ・モデルだと「20.66°」で、USAモデルより3°ほど少なくなります。





で、レース・モデルだと「17.71°」と更に3°近く少なくなります。（スプリング・プレートが地面と並行に近くなる）





ローライダー（響きがカッコ良い！）だと「16.72°」だそうです…きっと地面スレスレの車高になるんでしょうね〜





今まで足回りのメンテナンスは殆どお店任せだったので〜今回スプリング・プレートのメンテナンスを始めたのが良いキッカケ？だと思って〜色々やってみようと思います…まずは現状のプレート角度を測って、それをベースに狙った車高になるよう角度計算してみます。