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2016年11月29日

マイ・フェイバリット・カローラ

マイ・フェイバリット・カローラ このほど発売50周年を迎えたカローラについて、何か読み物はないか物色したところ、「トヨタカローラ 日本を代表する大衆車の40年(小田部 家正著)」という本がありましたので早速読んでみました。

なかでも印象的だったのが、4・5代目開発主査 揚妻文夫氏のコメントです。4代目の開発にあたり、次のような事が書かれていました。

「アイデアスケッチをはじめるまえにデザイナーから30(さんまる=3代目カローラ)のイメージを残しましょうかと聞かれたのですが、私は残す必要はまったくないとハッキリ申しました。時代に先駆けたデザインを考えてもらいたかったのです。成功したクルマの後は概してイメージを変えるのが恐いものです。しかし、成功したからといってそのイメージを残してあまり変えずにモデルチェンジして成功したという例は少ないですね。
 わたしはデザインの直線基調の流れのなかで、その決定版を出そうとしました。空力試験を繰り返して決定されたスタイルは、デザイン審査ではスラントしすぎではないか、ハイデッキすぎるのではないかと指摘されて、若干修正しました。しかし開発に約3年かかり次のモデルチェンジまでを考えると少なくとも7年先まで読まなければなりません。ですから初めのデザイン段階で抵抗感があっても当然です。それよりモデル期間中に大きなマイナーチェンジをしないで済むようにすることの方がずっと大切です。そしてクセのあるデザインを避け、そうかといって万人好みだけというのでもいけない。つまりオリジナリティがあり、主張できるものがなければなりません」


4代目カローラは、歴代カローラが持っていた丸みを帯びたスタイリングを止め、一転直線基調となります。
この流れは5代目にも引き継がれ、80年代前半の揚妻氏によるカローラはクリーンな造形のモデルとして、今日まで記憶を残すものとなります。
振り返ってみると、1980年代は従来のスタイリングの延長というよりも、いち早く直線基調になった方が勝ちという時代の流れだったと思います。
910ブルーバード然り、FFファミリア然り、ソアラ然り。
カローラもその流れにしっかりと乗り、時代の変わり目を果敢に切り抜けたという印象が強いです。なので、マイ・フェイバリット・カローラは、4代目の1500SE(ウレタンバンパー付)ということにします。

備忘録として、以下にカローラのカタログコレクションと販売の推移(同書抜粋)、歴代のスペック推移(自作)を貼り付けます。









ブログ一覧 | カーウォッチング | 日記
Posted at 2016/11/29 16:39:19

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この記事へのコメント

2016年11月29日 19:54
こんばんは!
いつもお付き合いいただきありがとうございます!

私も凌志さんと同じ70系1500SEに一票です!さんまると70系はデザインしかり、あきらかに時代の区切りを感じます。主管(チーフエンジニア)は時代の先をいかに読むかも重要な能力なんですね。なにかのインタビューで、さんまるの主管だった佐々木紫郎氏が「一つのモデルをとりまとめるのは大変な労力で、体を壊す人もいる・・・。」とか、大変なお仕事ですね。
でも、さんまるの1200ハイデラックスのほのぼのとした雰囲気も好きですけどね(笑)
コメントへの返答
2016年11月29日 20:12
こんばんは。
コメントありがとうございます。
3代目と4代目では、明らかに区切りを感じるというのは同感です。
思えば1500ccが初めてラインアップされたのは4代目からでしたね。高級小型車という路線は、6代目、7代目になって花開いた感があります。
むろん、3代目の、70年代の中道をゆくルックスも私は嫌いではありません。
2016年11月29日 21:20
こんばんは
4代目のスタイリングの良さは、FFで先行したライバルに対する大きな武器でしたね。ベストは同じくセダンを挙げますが、クーペやハードトップもスペシャルティーカーに類せるぐらいスタイリッシュだったように思います。
歴代の開発責任者の話を振り返って見ていくと、カローラの強さの理由が垣間見えてくる気がしますね。
コメントへの返答
2016年11月30日 7:24
おはようございます
おっしゃるとおり、4代目はデザインの良さが抜きんでていた印象です。
それでいて、イタリアに外注したと公言されている車(2代目ブルーバード、セドリック、ピアッツァ等)のような、浮いた印象がないのはさすがです。
カローラの開発責任者はエリートですから、説得力が違うという印象ですね。
2016年11月29日 23:13
マイ・フェイバリット・カローラ…

歴代カローラで一つだけ選ぶとなると難しいのが正直なところですが、
僕の場合は、やはり自分の愛車として初めて乗った7代目の100系ですね。

今見ても、バランスの取れた端正な美しいスタイルに心惹かれるものがあります。
コメントへの返答
2016年11月30日 7:28
コメントありがとうございます。
7代目が出たとき、見た目品質の高さに目をみはった記憶があります。
100系セダンといえば、スプリンターの造形力の高さも、もう少し注目されてもいいと思います。

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「旅行先のPAトイレにて
こういう細やかな心配り好きです。」
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