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2017年07月28日

櫻井眞一郎「スカイラインとともに」を読んで

櫻井眞一郎「スカイラインとともに」を読んで スカイライン生誕60周年を記念してではないですが、標題の本を図書館で見つけたので読んでみました。

【個人的に印象に残った点】
・スカイラインのルーツは2代目が本来で、初代スカイラインはグロリアのルーツになるという。

・スカイラインGTのルーツはグロリアの6気筒エンジンを無理やりスカイラインに積み込んだことから始まる。1964年第2回日本GPで、瞬間的にポルシェの前に出たのは有名。

・自然の摂理に逆らわない。それが、スカイラインの設計フィロソフィーになったという。

・日産+プリンスの合併によって、510ブルーバードが存続し、スカイラインは消滅の危機にあった。

・櫻井氏がクビを覚悟してスカイラインの存続を主張した。結果的に、ブルーバードの名称が消滅しスカイラインが残ったのは歴史的皮肉と言える。

・歴代スカイラインは、作品(製品)と商品のはざまで揺れ動いた。


・今の視点、「プロダクトアウトからマーケットインへ」の観点でいえば、商業的に成功すれば名車として語り継がれると思うが、史上最大のヒット作であったケンメリについて、櫻井氏は思い通りの開発ができなかったと悔やんだ。

・開発グループ「チーム櫻井」は公私を超えた仕事人間の集まり。浪花節的な、上下の関係なく喧々諤々の車造り。強力な個人の集団が組織を動かした。現代ではなかなか成立しないと思う。

・硬派の男っぽいコンセプトでありながら「愛」を基軸にした広告キャンペーンで人気を集める。

・櫻井氏の時代にはプレミアムカーという概念はなかったと思う。良くも悪くも、現行スカイラインには作品(製品)という要素は全くないと思う。現在、世界的にも「作品」と呼べる量産車はちょっと思いつかない。

・一設計者が、個人の想いを投影してつくった合理的な車というのが、名車の条件とされているが、櫻井氏時代のスカイラインは2-3代目あたりが名車と言えるのではないだろうか。

・ソフトマシーンと言われた7th、伊藤氏が引き継いだR32あたりが私の「リアル・スカイライン」で、お気に入りではあるが、V37を「スカイライン」と名乗るのはやはり無理があるのかな…と思う。
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Posted at 2017/07/28 19:06:13

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