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11月11日の中日新聞に拠れば、トヨタは、1955年から生産してきたクラウン「セダン」を現タイプをもって生産終了するとの由。

次いで投入するのは、北米「ハイランダー」の兄弟車で、クラウンのコンセプトを受け継ぐSUVとのこと。

北米や中国でも生産するということですが、日本人の思い描く「（高級）車」の集大成とも言えるクラウンが、どう生まれ変わるのか見ものです。

ハイランダーは、たしかカムリをベースとするSUVで、日本でのルーツは初代「クルーガー」だったと記憶しています。

と言うことは、新規にFRで作るということはせず、FFベースになると思われます。
ここら辺に、ドイツ勢にはかなわない「トヨタの限界」が見える気がします。

そして、「クラウンらしさ」をどう表現するのかが鍵になると思います。

まず思い浮かぶのは全幅1800mm。歴代クラウンが死守してきたディメンションですが、世界戦略車となる以上これも捨てざるを得ない気がします。

王冠マークをフロントに掲げた高級クーペSUV。一見魅力的に思えますが、ニュルで鍛えた足回りも、連綿と受け継がれてきたFRのスムーズな走りも、一旦リセットということになります。

ネーミングに「クラウン」を残す・残さないもペンディングになっているようです。

クラウンのセダン撤退は、セダンタイプを全て無くすと宣言したフォードに次ぐショッキングな出来事だと思います。

2021年のモーターショーでその姿は明らかになるのでしょうが、たぶん東京まで見に行くことはなさそうです。

トヨタが、フルラインメーカーから大衆車メーカーに舵を切る象徴的な出来事だと思います。
出来れば、FRのクラウンセダンあってのSUVであって欲しかったです。

このままだと、やがては、LSもセンチュリーもなくなるのかしれません。
悲しい出来事ですが、私の勤める会社もトップがレクサスRX、部長がエクストレイルに乗っています。それが現実なんですね。