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2023年10月17日 イイね!

それでも私は日産パオが好きだ。(個人的駄文)

それでも私は日産パオが好きだ。(個人的駄文)今をさかのぼること36年前、日本中が好景気で沸いた1987年秋のモーターショーで、そのコンセプトカーはデビューしました。
日産自動車は、マーチをベースにしたパイクカー第一弾としてBe-1をリリース、第2弾としてデビューしたのがこのパオでした。正式発売は1989年1月から4月までの期間限定販売でした。好景気の波に乗り、たった3か月で5万台以上が販売されたとの由。

当時のカタログにこんな一節があります。

街を見まわすと、なんだかみんな冒険を求めている。でも、未開の地とか秘境に挑むには、金も暇も勇気もない。それなら、頭の中で冒険しましょ。
都会にいるから、PAO。町並みに、新鮮な貿易風が吹いてくる。


日産の元チーフデザイナー古場田良郎氏のインタビュー記事がネットに掲載されていますが、より速く・より豪華に・より高性能にという既成概念から一歩踏み出したところに、この車の存在意義がある旨語られています。

また、当時はレトロという概念がまだ無かった、パオはあくまで「気分」を楽しむ車であり、劇中車のようなものとも語っています。
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かくいう私は、当時ソアラやスカイラインに夢中で、パオにはあまり興味がありませんでした。

ではいつ頃からパオに惹かれるようになったのか。振り返ってみますと、10年くらい前に信州で見かけた、当時ナンバーで普段使いに女性が乗っているアイボリーの個体に遭遇した辺りがきっかけかと思います。

VWゴルフを日常の足として愛用する私ですが、パオの自由な雰囲気には何か憧れます。
当時から流行を追っていないから旧くならないし、むしろ時代がパオに寄り添っているような気さえするようになりました。

そもそもパオとは何なのかを問うため、元チーフデザイナー古場田氏に直撃インタビューを挑んだリンク先の中古車販売店は、パオを徹底的にレストアし、革シートを奢って再生・販売しているとのこと。
元チーフデザイナー古場田氏は、それはコンセプトを99%誤解しているとしながらも、自由自在にパオを楽しんでもらえるのは何よりとの旨を語っています。

なーんにも考えてないと言いながらも、実は結構考えていたんだ、と今となっては思います。
ニュービートル、ミニ、フィアット500が登場するよりも前に日本発でこうしたコンセプトの車が生み出されたのは驚嘆に値します。
むしろ原典を持たないパオの方がコンセプトとしては完結しているように思うのです。

オフロード車のようにごつくない、気分でゆるく楽しむパイクカー。私がもし乗るとしたら、ざっくりとした布地のシートで、外観は適度な使用感がある感じがいいなあ、と思ったのでありました。
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リンク

以下は、パオが好きな人には本当に読み応えがあります。

http://www.speed-well.jp/contents/wellmagazine/wm004/

http://www.speed-well.jp/contents/wellmagazine/wm005/

古場田良郎(こばた よしろう)氏プロフィール
http://kobatads.g2.xrea.com/

古場田氏のパイクカーのブログ
https://blog.goo.ne.jp/kobatads

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いかがでしたでしょうか。今だからこそ、こんな遊び心のある車もいいですね。
Posted at 2023/10/17 19:32:55 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記

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「ドキュメント72時間という番組で、盆栽を取り上げていた。
凝縮した美の世界。実に興味深かったです。」
何シテル?   06/28 09:56
ミニチュアカーや車のカタログ収集と国内・海外旅行、読書が好きな50代です。 マイペースで更新していきますので、お付き合いくださいませ。よろしくお願いします。 ...
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