• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

凌志のブログ一覧

2024年01月19日 イイね!

価値の創造主 初代レクサス開発物語

価値の創造主 初代レクサス開発物語標題の書を読んた。
当初はクレシーダ(日本名マークⅡ・X70系)の後継モデルとして企画されたモデルが、バブルの後押しもありメルセデス・ベンツSクラス(具体的にはW126系・380SE)に比肩する車に仕上がるまでの、困難と苦労、そして開発の醍醐味が描かれている。

この車は発売されるや大評判となり、日本でも初代セルシオとして登場しヒット作となった。
今は亡き豊田章一郎氏の「お礼の会」の栞にもこの車が映っていた。
それだけトヨタのこの車にかける思いは強かったのだともいえる。

著者は、初代レクサスを成功に導いたのは入念な「アメリカ事前視察」にあったと言っている。有力ディーラーの訪問や競合他車との比較試乗、そして潜在オーナー層へのインタビュー等により、この車の目指すユーザー像と車作りの在り方が見えたと。数十日の滞在だが、10年間にも値するいい経験をしたと。

今は開発に際し試作車を作らないことを良しとしているが、この初代レクサスは400~500台もの試作車を作ったほか、開発費も予算の10%くらい上回ったとも。

私はこの本を読んで、伊藤修令著「走りの追求 R32スカイラインGT-Rの開発」と同じ読後感を覚えた。R32はポルシェ944やフォード・シエラ・コスワースを目標にしていたっけ。全長はW201と2代目5シリーズの中間をとったとも。

キャッチアップしたい現物があり、その現実を乗り越えることが暗黙の約束事となれば、世界一の車を作ることも夢ではないというサクセスストーリーである。

そういう視点で見ると、今の日本車にはどこか物足りなさを感じるのは私だけであろうか。

PS 社用車に3代目前期のセルシオがあり、つい最近まで稼働していた。最初はショーファーカーとして運用されていたようだったが、晩年はエアサスの故障と各部の劣化、大排気量ゆえのガス食いにより連絡車としてぞんざいに扱われた。今は除却手続きが行われ次期車両(シエンタHV)の配備待ちである。
かつて名車と言われたセルシオさえ、20—30年も経てばそんな扱いであることも付け加えておきたい。
Posted at 2024/01/19 17:03:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記

プロフィール

「1/64でジャガーXJ(X350)の白が発売されたようです。ブランドは1/18で定評のあるAlmostRealです。」
何シテル?   06/23 18:04
ミニチュアカーや車のカタログ収集と国内・海外旅行、読書が好きな50代です。 マイペースで更新していきますので、お付き合いくださいませ。よろしくお願いします。 ...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

掲示板

<< 2024/1 >>

 12345 6
7 8910111213
1415161718 1920
21222324252627
28 29 3031   

リンク・クリップ

鈴木修氏お別れの会に参列 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/04/14 22:12:01
クルマという価値観のシフト 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/03/03 21:33:20
納車から2年半 ー VW ゴルフ7の素晴らしさをここで改めて言っておこう 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/03/22 19:07:40
 

愛車一覧

プジョー 208 プジョー 208
7台目。25年以上の長きにわたりフォルクスワーゲン車を4台乗り継ぎましたが、ドイツ車や日 ...
ホンダ シビック ホンダ シビック
1台目。初めての愛車。高回転型エンジン、低いボンネットなど印象深いです。サンルーフ付(ス ...
ホンダ シビックフェリオ ホンダ シビックフェリオ
2台目。1500VTiのカーオブザイヤー受賞記念車。特別装備のパワーシートに惹かれ購入。 ...
フォルクスワーゲン ポロ フォルクスワーゲン ポロ
3台目。初の新車+ドイツ車。 日本車との違いを良い部分も悪い部分も知りました。 買った当 ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation