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凌志のブログ一覧

2019年06月04日 イイね!

ポルシェ太郎(羽田圭介著)を読んで

ポルシェ太郎(羽田圭介著)を読んでどこで情報を仕入れたのか記憶にありませんが、掲題の小説を読んでみました。
「ポルシェを所有する」とはどういうことか、35歳の青年社長の主人公が年収相当の911カレラカブリオレ(中古、1500万円、シルバー、PDK)を買ってあちこち出かけることで、そのありようを見事に体現しています。
人間を取り巻く様々な欲や悪への誘い等が主人公に降りかかってきますが、しばらく読んでいくと、こんな描写があります。






◆  ◆  ◆
(911は)大衆車とくらべて車高が低い。舗装された道路しか走らないのであれば、車高は低くていいのだ。シートも、二人分でことたりる。大勢の仲間たちをのせる幻想と無縁で、自分にとって本当に必要なものがなんであるかを分かっている人間が乗る、知的な雰囲気がした。それでいて、正面から見ると丸く大きなヘッドライトからしてカエルのようにも見える流線型のボディーには、柔らかさがある。

◆  ◆  ◆
その他、スポーツクロノパッケージとか、PDKとか、120km/hが快適速度とか、ニュルブルクリンクで鍛えたブレーキとか、周囲はそれほど羨望の眼差しで見てくれないとか、車好きが読んでも頷ける要素が、そこここに散りばめられています。
同類の車としてBMW M5、フォードGT、S660が、相対する存在としてヴォクシー、アルファード等の”冷蔵庫のような大衆車”が出てきます。そして、主人公の女性の知り合いには、VWビートルと勘違いされてしまいます。

繰り返しますが、「ポルシェを買う」とはどういうことか、この本を読めば追体験できる仕組みになっていて、なるほどこれは面白い、と1日半で読み切ってしまいました。高級スポーツカーに興味があって、本を読む時間がある方にはおススメです。

最後に、イメージを膨らませるために、911(991型)のスナップショットを添付します。脳内妄想で、私もあなたもポルシェオーナーです…。
altaltaltalt





Posted at 2019/06/04 20:56:36 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記
2019年06月02日 イイね!

ぼくの日本自動車史(徳大寺有恒著)を読んで

ぼくの日本自動車史(徳大寺有恒著)を読んで何シテル?にも書きましたが、この本を読んだのは数回目です。
通して読めば1950年代から1970年代にかけての日本車発展の歴史を知ることができます。
一方で、トヨタSA型が前輪駆動車と書かれていたり(フロントエンジン車?)、VWタイプ266試作車が4ドアセダン(3ドアハッチバック?)であったりと著者の凡ミス?をフォローできていなかったところは、少々残念に思いましたが。

ともかく、著者のやんちゃな青年時代と、日本車が工業製品としてはまだ未熟だった時代の雰囲気とがとても良く描かれていて、改めて著者は”優れた自動車の語り手”だったなと思いました。
ふだんは読書しても右から左へ抜けていく記憶が、この本に関しては鮮明に憶えている箇所が多々あり、「徳大寺さん懐かしいなァ」と思うことしきりでした。

特に気に入った箇所を書き出してみます。
◆  ◆  ◆
戦後の日本の自動車はクラウン抜きには語れない。イージードライブ、フルアクセサリー、人が見て「いいな」と思わせるフィーリング、そして耐久性。いまの国産車の思想は、すべてこのクラウンで作られたといっていい。
◆  ◆  ◆
ぼくのトヨタに対する思いはつねに明快である。しかし、日産に対しては、いつも千々に乱れてしまうのである。
◆  ◆  ◆
日本車の性能向上はすべて本田(宗一郎)さんに帰結するといっても、いいすぎでないくらいだ。

いかがでしょうか。
トヨタ、日産、ホンダに対する著者の思いが凝縮された名文ではないかと思います。
著者がこれらの日本車体験を通した後に乗ったのが、後のベストセラー「間違いだらけのクルマ選び」を書くきっかけとなったVWゴルフ(初代)です。
現在7代目のゴルフを愛用する私としては、日本車も良くなったと感心こそすれ、未だゴルフがベンチマークとされていることに敬意と感嘆を覚えずにはいられません。

この本が出版された1993年は、バブル崩壊(1992年)の直後でまだ好景気の余波が残っている時代でした。
その後、失われた10年、リーマンショック、少子高齢社会の到来、もとより少なくなった若者が車に大枚をはたかなくなった等々、自動車を取り巻く環境は激変しています。
昔は良かった…の「昔」が、ヘタをするとこの本が書かれた時代の事を指すようになってきています。
自動車ファンとして、歴史を知るとは何かということを、改めて考えるきっかけとなりました。
小林彰太郎さん、徳大寺さんを上回る”自動車の語り手”は、もう出てこないのでしょうかね?
Posted at 2019/06/02 21:07:43 | コメント(1) | トラックバック(0) | | 日記
2019年06月01日 イイね!

ジープラングラー試乗~乗りこなしにはヤセ我慢が必要~

ジープラングラー試乗~乗りこなしにはヤセ我慢が必要~・街乗り100%の、私の使用用途には全然向かない車である事が分かった。(←これだって、乗らなければ分からない事)
・街中でこの車を乗りこなしている女性などを時折見かけるが、相当苦労しているだろうなと察した。
・街乗りだけなら、街乗りユースの車がそれこそいくらでもあるので、わざわざこの車に乗る必要がない。(と、新型ジムニーに乗っても感じた)
が、この車でなければ辿りつけない所に行きたいのなら、進んでこの車に乗るべき(そんなシチュエーションが、私にはサッパリ思いつきません)。
Posted at 2019/06/01 14:44:06 | コメント(0) | 試乗記 | クルマレビュー
2019年06月01日 イイね!

マツダ3試乗 ~いい車だが買いたくなるかは?~

マツダ3試乗 ~いい車だが買いたくなるかは?~・意欲作とは思うが、徹底したネガ潰しという方向性は従来の日本車の範疇にある。
・カッコいいし、しばらくは目に留まるとは思うが、しばらくすると空気のような存在になる気がする。
・カッコは悪いが骨太な走りが魅力的だった初代デミオのように、乗りつづければじんわりと味のようなものが出てくるかもしれない。
・将来的な期待も込めて★4つ。

最後に、ファミリアからの歴史の復習をば。
1963年にバンとしてデビューし、翌年からセダンの発売が始まる。当時流行のコルベアンルック(シボレーコルベアを端としたスタイリング。2代目グロリアやBMW02シリーズ等が類似する鉢巻デザイン)だった。
1980年の5代目でFF化し、赤のXGが大ヒット。マツダが再建を果たす。
1993年、派生車種のランティスでは高剛性ボディやV6エンジンが注目を集める。
2003年、ファミリアはアクセラに改名し新世代となる。
2019年、日本市場においてアクセラの名前は消滅し、世界マーケット共通のマツダ3として新世代となる。

Posted at 2019/06/01 14:16:46 | コメント(0) | 試乗記 | クルマレビュー

プロフィール

「夕暮れどき、ポップなカラーのプルリエルを見かけたので、隣に停めてみました。
この色づかいを見てシティカブリオレを思い出しました。」
何シテル?   11/01 18:11
ミニチュアカーや車のカタログ収集と国内・海外旅行、読書が好きな50代です。 マイペースで更新していきますので、お付き合いくださいませ。よろしくお願いします。 ...
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