
今年こそバイクで行こうと決めていた美瑛町へのツーリングがついに実現しました。
8時17分に満タン給油していざ出発。
新十津川まで国道275号線、滝川から国道38号線に乗って富良野経由で行くこととしました。
滝川ICから先の赤平、芦別は初めて走るのでそれもまた楽しみ。
前日の90kmサイクリングでの尻痛を引きずっているので、幅広で座り心地のよいCB400SFであっても走行中にお尻が痛くなってきます。
時々着座位置を少し後退させて痛みを緩和しながら走りました。
赤平は市街地を見てみたいので38号のパイパスを避けて本線を走りました。
で、市街地はあっさり終了。
道路の両側に個人商店が立ち並んでいましたが、クルマが本当に少ない。歩行者なんていやしない。
通過だけして去っていくクルマはバイパスに流れていくので余計寂しいです。
バイパスとの合流地点でさっき尾行していたトラックに再び追いつきました。
根室本線の駅がある市内の茂尻、平岸地区はそれぞれ市街地が形成されていて、公共施設もあります。赤平地区が予想以上に寂れていただけに2つの地区は意外と開けていました。
20分前後くらいで赤平市域を抜け芦別市へ。
トヨタカローラのディーラーがあるくらいで、街の賑わいは赤平よりずっと上でした。
野花南地区を走っていくと、
美瑛方面を示す青カンが現れました。
富良野をパスして美瑛に直行できるとは願ってもない。
早速左折して
道道70号芦別美瑛線を走ってみます。
前方には同じく左折した乗用車が2台いました。
「砂利道区間有り 走行注意」の標識を見かけましたが、道道に指定されているくらいだから問題なく走破できると信じ、引き返すことなど微塵も考えませんでした。
走っていくと
舗装が途切れダートコースが始まりました。
序盤は地面がしっかり固まっていたので問題ありませんでしたが、道が狭くなり、森林の深みに入っていき、そうして
大粒の砂利がゴロゴロしている路面になってきます。道道に持っていた先入観が大きく崩れた瞬間でした。
まさに林道です。こんな激しい道を走らされるとは夢にも思いませんでした。もちろんバイクで挑むのも初めてです。
この砂利が厄介でした。小刻みに振幅の大きい揺さぶられ方をするため、ハンドル操作を誤って転倒の恐れがあるので、それだけは何とか避けなければならない。
携帯電話の電波が通じるかは分かりませんが、
通じたとしてもこんなところにロードサービスなど呼べるか!?
前方のクルマは流石に4輪ですから安定した走行でどんどん離されて行きます。
後輪が石コロを蹴って空転するのを感じつつ下半身に力が入ります。
ギヤは低め、エンジンは吹かし目にして30km/hくらいで走りました。途中で道がボコボコしていてハンドルが取られます。
見通しの悪いカーブにも、カーブミラーは滅多に付いていません。
対向車出現の恐怖とも戦わなければなりませんでした。
道路の改良は局所で行われていて、全長数十mレベルの目新しい舗装がいくつかありました。
そんなこんなで30分近く経過したでしょうか。ようやく美瑛側の舗装開始部に到達。
無事だったのが奇跡と思わずにいられません。こんなに長い砂利道は二度と走りたくありません。
11時10分、四季彩の丘に到着しました。7年ぶりの訪問です。
観光客でごった返していました。駐車場には観光バス、札幌・函館ナンバーのレンタカーが多数。
中国人観光客も多いです。北海道が観光先として盛り上がっているのでしょう。
日本ではとっくに人気が下火となっているグラサン。中国人は5人に1人くらいの確率でグラサンをしていました。
早速腹ごしらえをします。
2階のレストランは700円以上するので回避し、とりあえずコロッケ。旨い。
主食は次の目的地までの道中で探そうと思っていたところ、別棟にもラーメンorそばの売店が。
ラーメンより100円安いかけそばを頂きました。
相変わらずダダっ広い花畑です。入場料が無料で維持管理をしていけるのが不思議です。
日差しが照りつけて暑くなってきた中、園内を徒歩でぐるっと回って花たちを見てきました。
7月とあってラベンダーも咲き始めていました。
遊覧車を牽引するのはクボタのトラクター。ナンバープレートを見たらご当地プレートでした!
デザインがいいですね。
ご当地ナンバープレートのレプリカがあれば欲しいくらいです。
1時間半ゆっくり観て出発。青い池を目指します。道道824号美沢美馬牛線を通って道道966号十勝岳温泉美瑛線に出ます。
まずは白金インフォメーションセンター。
期待通り観光ガイドマップが備え付けられていて1部ゲットしました。そして青い池の場所を確認。
同じ方向を走るクルマは全て青い池の駐車場に吸い込まれていく!
駐車場は大粒の砂利です。道道70号の悪夢が蘇りました。
13時13分到着。
とにかくお客さんの数が凄い。30~40人は軽くいたと思います。
避難経路が確保されていないので、もし今十勝岳が噴火したら誰もがパニックになってうまく避難できないでしょう。
遊歩道を進むとついに見えた!本当に水面が青い!
枯れた木と、鏡のようにそれらが反射する青い水面。
何なんだろう、この自然の神秘は・・・。息を呑んでしまいます。
観光客に知られるきっかけは何だったのでしょうか?
美瑛川まで出ると、川の水まで青いことが分かりました。
次に白金温泉郷へ。
13時40分、白ひげの滝を観てきました。
ここの時点で水が青い!
美瑛市街を目指します。道道966号を走行。
道の途中にある美沢神社、畜産センター跡地、美瑛神社に寄り道して全ての石碑をじっくり眺めてきました。
驚いたのは美瑛神社で、駐車場には引きも切らずクルマの出入りがあり、次々と参拝客が訪れていました。
岐阜県のナンバーをつけた原付バイクも来ていました。
調べると、何と「北海道三大パワースポット」の一つなんだとか。
14時52分、ケンとメリーの木に到着。
人が多すぎることに驚きました。この木を含む丘の景色を観に来た観光客向けの駐車場も整備されていました。整備される前は路上駐車で大変だったんでしょうね。
自転車も沢山走っていました。レンタサイクルのようです。町が観光業の一環で力を注いでいるのでしょう。
クルマのドライバーに事故注意の呼びかけを徹底しないといけません。今のままでは自転車が事故に巻き込まれる可能性大!
15時01分、マイルドセブンの丘。
常に路上駐車がありました。
7年前に来た時は観光客はこれほど多かっただろうか?と考えてしまいます。
地元は観光客の誘致に地道に努力を続けている証でしょう。
札幌からの日帰りでは観光名所を全部は見切れませんでした。
安全のため日が暮れる前に帰宅するとなればどうしても滞在時間が4、5時間となってしまいます。
来月また残りの観光地巡りに来るかもしれません。
帰路は国道237号で富良野。
国道38号、道道135号、国道452号、道道116号で幾春別。ここで休憩。
眠気がさして仕方なかったのでセラーズでパンと牛乳を買って頂きました。
後は道道917号で岩見沢市街に出て国道12号。王子前の国道337号経由で275号に乗り、ビュッと札幌に戻ってきました。18時07分に帰宅。
走行距離は340kmでした。意外と遠いものです。1日に走れる距離はこのくらいが限度でしょう。
今度は赤平、芦別、歌志内周辺の炭鉱遺産をじっくり見て回りたいと思ってます。