今日は10時から名寄市でアポイント。
会社の経費節減のため、下道で移動すべく朝4時に起床。仮眠タイムを加えて5時間半かけて走っていく計画です。
職場は自宅から徒歩20分の近さではありますが、早朝だし休日なのでデミオで出勤することにします。
4時10分。
車庫から小路にデミオを出して、一旦降りてシャッターを閉め、再度発進した瞬間、前輪がズルっと横に滑り、
ズブズブと雪に潜っていきスタック!!近隣住民のクルマで踏み固められた雪を踏み外してしまったのです!
横滑り制御をOFFにして前進・後進をするも、1mmも動かず、勢いをつけて脱出することが不可能な状態です。
タイヤの周りを鉄製の角スコップで掘ってスノーヘルパーを噛ませてもNG。やっているうちに前輪が地面から浮き上がってしまいました!踏み固められた雪に完全に腹がつかえてしまったのです。
4時32分。
一旦自宅に戻り、パソコンで24時間レッカーの会社を探して片っ端から電話をかけます。
7社にかけてみて、全て出動中で込み合っていると言われました。仕方なく、タイヤの周りを掘ってスノーヘルパーを挿して発進出来ず、をひたすら繰り返します。
4時45分。
20mほど先にクルマが進入してきました。藁をも掴む思いでドライバーの男性に助けを求め、前から押してもらいました。しかしもはや前輪は路面を捕らえていないので全く動きません。男性はクルマに乗って去っていきました。
今までデミオに常備していた牽引ロープは今は会社の駐車場にあるマイ社用車(ヴィッツNSP135)の中。
今ロープがあれば牽引してもらうチャンスがあったのに・・・。
4時55分。
誰かが動かしてもいいように、デミオのキーを車内に置いて会社まで徒歩でヴィッツを取りに出発。昨日の段階で大雪が乗っかったヴィッツの雪下ろしをしていたのと、駐車場は雪が降るたびに夜中に除雪が入るので、比較的楽に出せました。しかし
運転席のドアを半分開けて後方確認しながら一気にバックしたら、除雪車が置き去りにしたヴィッツ周囲の雪が一気に車内へ流れ込んできた!!(泣)
5時25分。
ヴィッツで帰宅。自分一人でデミオを牽引してみます。
デミオとヴィッツそれぞれフロントに牽引フックを付けますが、
ヴィッツの方は何故かネジが渋くて手回しで2回転も廻せず。お互いに牽引ロープを取り付け、デミオのギヤをニュートラにし、ヴィッツで勢いをつけてバック!
そしたら!
バツッと音を立ててロープがヴィッツから外れた!何故!?
ロープがちぎれたのではなく、
ヴィッツの牽引フックが丸ごと抜けていて、ねじ山が崩れていました!!(泣)
これにより、
車体側のめねじを板金修理しない限り、フロントの牽引フックはもう使えません!!会社に正直に報告して全額自己負担で修理するか、フロントで牽引できない宿命を持ったまま会社に内緒にするか・・・。
ヴィッツはお役御免。近くに避難させました。
6時。
20mほど先の民家の住人の男性が外で雪かきを始めたところで駆け込み、牽引をお願いしたところ、「ロープがあるのならいいよ」と引き受けてくれました。これでついに助かる!!
男性はレガシィでお尻合わせにしてデミオを牽引!
無事脱出成功!!ヤッター!
男性にはお礼をして別れました。
デミオはあとは車庫に仕舞うだけなので、タイヤで踏まれた雪を踏み外さないように恐る恐る進み、出した時と同じ軌跡でバックで車庫に入れようとしたら、
あえなくズブズブ・・・とまた踏み外してしまいました(泣)。
結局もう1回男性にお願いしてレガシィをまたデミオの傍までバックしてきたところ、
レガシィまで雪を踏み外してスタック!!
私のせいなので助けない訳にいきません。デミオは立ち往生した状態でエンジンを切り、レガシィの救出を最優先にします。
私の牽引ロープを使って、その家のもう1台あるマーチを私が運転して牽引を試みるも、マーチはFFなため、いくら勢いを付けても前輪が空転してダメでした。マーチがいた地面はその家の人がしっかり除雪をしていたのでスタックまではしませんでした。
マーチはお役御免となり、男性は「会社に行って四駆のクルマを取ってくる」と言い、父親の運転する上記のマーチに乗って一旦離れました。
その間、私は一縷の望みをかけてデミオの救出を試みます。雪を掘り下げないよう注意しながら小刻みに前進・後進をやってみると少し動いてくれ、これなら揺さぶって勢いで脱出出来そう!
何度か前進・後進すると揺れ幅が大きくなってきたのでもう少し!
そしてエンジンを吹かしながら一気にバックしてついに脱出成功!!
今はとにかくデミオを車庫に入れないことには先へ進めないので、バックでの駐車は諦め、前進・後進を繰り返して車体の向きを直し、何とかかんとか車庫へ入りました。
6時30分。
私を助けてくれたレガシィを救出するまでは流石に立ち去ることは出来ません。
デミオの車庫入れを完了したところで男性は四駆のフィールダーで帰ってきました。レガシィのフロントとフィールダーのリヤをロープで結び、男性の父親がフィールダーに乗って牽引。しかしレガシィは4輪とも空転してしまっていてビクともしません。
何度か勢いをつけてフィールダーが発進したところ、
バコッ!と音を立て、牽引フックが車体から取れてしまいました!
男性はJAFへ電話してみたのですが、依頼が殺到している理由で出動不可でした。私はレガシィを早く助けて早く名寄へ出発したいとの一心で、無意味なのは薄々理解していながらもタイヤ周りの雪を掘り進めていました。
最後の手段。男性は近所からタイヤショベルを呼んできて、私の牽引ロープで
ようやく脱出成功・・・。空はかなり明るくなってきていました。深くお礼をした私はようやく解放されたのでした。
7時00分。
ヴィッツに乗って出発。
時間が時間だけに、札幌ICから自腹で高速に乗りました。10時に名寄に間に合うなんて考えられず、9時になったら現場の担当者に電話で遅刻の連絡をするつもり。
晴天だったのが幸い。日高晤郎ショーを聴きながら順調に北上していき、9時にはあっさり旭川を通過。標識には名寄まで70kmと表示されていました。これなら10時ちょっと過ぎには到着出来そうです。遅刻の連絡は必要なくなりました。
10時05分に現場へ到着。自宅を出発してほぼ3時間で到着出来るというのは、高速道路様様です。こんな緊急事態、4,240円が高いだなんて言っていられません。
その後、現場で仕事。
13時05分、現場を離れ帰路につきます。晴れでも外気温は-6℃という低さでした。
帰りまで高速料金を支出する意欲は起こらず、国道40号~国道12号~国道275号で札幌へ戻ってきました。
昨日の大雪を経て、会社までいつも通っている細道は完全に片側交互通行に。しかも路肩はすり鉢状に傾斜がついているため、万一横滑りしたら対向車とぶつかってしまいます。ヒヤヒヤしながら何とか無事故で18時05分に会社に戻ってきました。行きは高速で3時間、帰りは下道で5時間という大差がついていました。
会社から徒歩で帰宅。帰り道、除雪の入らない小路をいくつかチェックしてみたら、案の定スタックの跡が何箇所もありました。
そしてデミオがハマッた小路もやっぱりスタックの跡が増えていて、もはやデミオの車庫から除雪が入っている小路に出るまでの僅か10m少々は全てトラップと化していました。
スタックせず進める確率=ナッシング!!除雪が入るまではデミオにはもう乗れません。今年最後の乗車となることでしょう。
札幌にはこのような大変な思いをされた方が多数いらっしゃいます。
お疲れ様でしたorz