
ひょんなことから手元にポンポンと、
オートエクゼ サクションキット
オーデュラ ハイフローインテーク
が、それぞれ来ました。
なかなかこれらをちゃんと比較したり、実際の効果など踏み込んだ話ってないと思うので(深い意味で)問題のなさそうな範囲でしてみようかなと思います。

純正品は言わずもがな、エンジン・スロットル~エアクリーナーボックスを繋ぎそのエンジンの揺れとボックスへの振動を緩和させる為の蛇腹構造になっています。

この蛇腹が、吸気の際に乱流を招く元となり効率低下をさせてしまう…
という話がここ、サクションパイプを交換する事の優位性としているみたいだなと思います。
では次にオートエクゼ製。

シリコンホース→FRPパイプ→シリコンホースの構造です。
サイトで説明しているだけあって純正の様な段差もありません。
最後に定番のオーデュラ製。

完全に筒だねw
段差も何もありません。
さて。
この部分の役割はエアクリーナーでろ過された空気をスロットルへ導く道です。
サクションパイプに対しての能書きは太いとか乱流とか変形しないだとかありますが、まずスロットルがあるという事。
スロットルは門であり、アクセル開度と連動してエンジンへ入れる空気の量を調整して加速度を変化させています。
しょっちゅう開閉している門がある(しかも大抵ちょっとしか門は開いてない)手前のパイプを細くするだの太くするだのをした時に、どう変化をするか?
冷静に考えてください。物理です。
ちょっとしか門が開いてなくて、そんな太い道路(パイプ)が要りますか。
ハッキリした違いが出ると考えられるのは言うまでもなく、アクセル開度がそれなりに大きい状態が長く続いている時や大きく踏み込んだ瞬間です。
そもそも、その蛇腹の乱流って乱流巻いてる時って実際何が起こってるの?という事になるんですが、簡単に言えば内径が細くなるのと同様の状態になると言われています。
実際内径が70φですがそれより有効口径が細い…例えば実内径70φだけど60φ相当効率になるとかそういう事です。
これは排気のマフラーでも同じ事が言えます。
マフラーの場合、熱があるからより細かい話が増えますが。
で。
これがその門、FFW純正スロットル。

ちっさw
パイプ口径こそ70φですが、そこから段付きテーパーになってバタフライ直径なんかもっと小さいわけ。
それで街乗りの時なんかこのバタフライがちょろっと隙間作る程度。
全開になったとしてもサクションパイプのキャパ不足って事はないでしょうと。
それが頭にあったので今まで社外品にしようとは思わなかった。
乱流での内径変化が大した問題じゃないとしたら変形はどうだって話。
確かに純正は柔らかく、指で潰せます。
でもそれのおかげで純正ボックスの脱着性、ついてはエアクリ交換が容易。
社外品はいずれも純正よりかその作業性は悪くなりました。
しょうがない、そこは硬度とのトレード要素です。
でも硬度って…今までの経験でターボですら効果が劇的ではないサクションパイプ交換がNAで、しかもたかだか150ps程度のエンジンでそんなあるか?という疑惑がつきません。
ターボでサクションパイプを社外のアルミのとかにすると何と言ってもバックタービン音が超ハッキリするのがメリット…みたいなところあるとは思いますww
などなど、理屈こねる前に現物使って自分の身体で体験してみたら一番確実じゃない、って事でそれぞれの話。
オートエクゼ

マニュアルモードでどう走ろうと分からん。
音も何も変わらん。
ただ、Dレンジで走ってて何か、ちょっと走りやすく感じなくもないとは思った…のがこれも後々分かりました。
内径が純正より細いのが理由。
付属の赤いジョイントホースの内径は70φ相当です。
ですが実は真ん中のパイプの内径が……です。
積層してるFRPだからまず70φより太くなるはずがない。
そこの体積カバーなのか分かりませんが、それでか中央は太くなってる。
何か意味があるのかベンチュリー効果狙ってるのか分かりませんがそういう形状。
ともかくこの数字であれば確かにそういうDレンジでちょっと乗りやすいと感じる瞬間が出来ても不思議はないと思いました。
それはそれで個性があるパーツですね。
オーデュラ

街乗り変わらん。
何も変わらん…と思ったんですが、高速乗ってマニュアルモードでアクセル入れて結構ビックリ。
アクセルのツキがいい。
具体的には、大きくオンオフした時の反応がいい。
電子スロットルだからかダイレクト感がぼんやりした感じがありますがそこが少し軽減してるみたいな感じ。
思いの外、しばらく高速走行が楽しくなってしまったくらいには違いがありました。
加速が速いっていうか、ツキが良くなってるから速く感じるって感じかな。
つまりレスポンスアップってやつですね。
これはでも、上の写真の通り構造ドストレートなので風量が多くなってる時の高反応感はそりゃそうだよなと思えます。
まぁ…商品名ハイフロー(高風量)インテークなんで、ああ確かにと今更ながらw
なるほどねー…
うーん、オーデュラ常用するかな!
と体感したところで、24万キロ使用たまに手入れはしていた純正サクションパイプからオーデュラのシリコン製パイプへ交換。
そこから更にちょこちょこ様子を見つつ…
純正サクションパイプにはクーラントホースを固定するクランプが備わってますがそれが社外になるとなくなる且つこれが熱くて何気に伝熱するのも分かったので、

ビリオンの遮熱クロスをぐるっと巻いてタイラップでひと巻きし、

コルゲートチューブを通す。
タイラップがちょうどコルゲートチューブの内径に引っ掛かるサイズになっているのでズレません。
コルゲートチューブは純正同様にハーネステープで巻締め。
だらっとクーラントホースそのままに垂らしておくより、こうしてエンジン側にホース寄せておいた方が見栄えもいいでしょ!
その後も付け外したり様子を調べていて…
やはり純正同様にしないと収まりが足りん!

純正同様に切り欠きを作りました。
これでボックス側のシリコンホースが入る量が少しですが増やせます。
見た目にフィッティングちゃんとして見えるのもいい。
ちなみに使用しているホースバンドはサード製のツービードクランプ。
樹脂のボックス相手なので全周が安定して締め付けられる、FCでも使っているクランプです。
スロットル側は普通のホースバンドで、こっちはホースに切り欠きは設けてません。
脱着何度かやってますが、こっちは特に変わった事する必要はないと判断して。
ちなみにメーカーとしては純正バンド利用推奨も何も言ってません(純正バンド使用している写真を載せてはいる)が積層シリコンホース相手に純正みたいな細いバンドは個人的には物足りないと判断して、こういうバンドに変えています。
大体調子は良い感じになったんですが、どうもハイフローインテークに変えてから純正の時にはなかった籠った低周波音がする。
うーん…じゃあ

エアクリボックスを外して、底側にあるボックスブッシュをラバープロテクタントを浸透させた後に、ワコーズSSGを内径に塗布。

ボックス側へも薄く塗布。
ボックス上部の柔らかブッシュの内径スリーブにも同様に塗布しました。
ついでにボックスのフィッティングも今のハイフローインテークに合わせて調節してボルト締め付け。
そう、サクションパイプが蛇腹ゴムから硬くなったストレートシリコン製になって何か振動伝えてるんじゃないかと思って、ストレス抜きの為にブッシュへグリスを塗ってみました。
そしたら案の定特定条件で、ンーーーみたいに鳴ってた音が消えました!
ボックスの共振みたいなのが起きてたみたいですね。
良かった良かったーというか、たかだかパイプ1本で何ここまでやってんだ???
と思いつつ、完全フィッティングできて走りも楽しくなって満足度○という事で、今回も長ったらしいブログになりましたが実はめちゃ拘って付けたよ!!!という話でしたw
いずれも何気に個性あるパーツで、こうして比較検証できるきっかけが出来ました。
ボォ~さん、あおヒゲさん、ネタありがとうございました!!