久々、アクセラの足セッティング(補修込み)ネタです!
ちょっと前からなんですが、リア左ダンパーのダストカバー接着部分が剥がれてしまって走行振動でカタカタ音を出してる状態になってました。
ダストカバーがダンパーに干渉し、酷くダンパーの赤塗装も剥げる始末。
また最近フロントは大分煮詰まって調整も落ち着いていたものの同じセッティングで走り続けていると、徐々にリアの腰砕け感が気になりだしてきて、このリア足でできる範囲でというところだとダストカバーを接着してた部分が脱落してるバンプラバーも合わせて、やっぱりバンプラバー何とかできないかなーと考え出して…
その前に、まず問題。
純正のリアバンプラバー、マツダからは単品で出ません!
純正のバンプラバーを入手する=リアダンパーassy購入になってしまう。
2本新品で買って、でもダンパーを使わないという余りにも勿体無い話になってしまいます。
以前それで、他に何かないのかと市場をチェックしまくっていたところ1件だけBLアクセラ向けの社外バンプラバーを見つけました。
お試しで取り寄せたんですが、これが思ったより長い。
一応長さ的には純正バンプラバーをダウンサスレベルに合わせてカットしたらそんな感じだな…という長さですが、更にカットして使うにしてもこれはバンプラバーというよりバンプストッパーの硬度と感じました。
これはちょっと自分の狙う仕様に対しては違ったなーということでお蔵入りに。
それでまた今回、市場に使えそうなものはないかと更に探し回った結果、同じアクセラでも先代になりますがBKアクセラ用の物を発見!
BKアクセラのリアダンパーは知っている限りアイブッシュのカラーが違うくらいで他は形状としては共通のはず…?
というぼんやりした認識だったのですが、その話を聞いたアクセラ乗りには有名であろう、茨城の通称アクセラ屋さんが親切にもその場で該当箇所の比較写真を送ってくれまして、これならその社外品もいけるはずだ!と。
それがこちら。
ザックス製バンプラバー。
意外なところでザックスから純正形状のバンプラバーが出ていたんですね。
サービスキットという名称で、品番は900140。
ありがたいことに専用のダストカバーも付いてきます。
但し、どうもこれ既に廃盤の様子?
ザックスのサイトを見ても適合表にない。
でもアクセラのダンパーキットはまだ設定があるので、バンプラバー単品の補修サービスキットとしては市場在庫だけなのかもしれない…
で。
このバンプラバーは純正相当のサイズに純正相当の硬さだそうです。
しかし、そもそもBKアクセラ適合だしこの品番は他の車種にも適合になってるのでどこ基準に合わせて作られているかは不明。
ただまぁ、確かに純正に近い長さかもしれない…?
純正はぼろっぼろに砕けていたし大半カットして処分してるので、比較データも今では取りようがありませんが。
物が手に入ったのはいいにしても、まだ問題があります。
オートエクゼのダンパーは純正と同じサイズです。
車高を下げる前提で作られているのにも関わらず。
なのでバンプラバーが長いと単純にバンプタッチしっぱなしになってしまう。
そんなのはダウンサスと同じで車高調たる意味がありません。
純正バンプラバー再利用になってるのでまぁそもそも……あまり言うまいというところですが。
車高調を組む前に測定して、ボロボロだったこともあったしリアバンプラバーは純正を切って短いテインのバンプラバーを接着剤で貼って何とかしました。
それの状態で1G状態を再現するとこれくらいになります。
それに対してザックスのバンプラバーをそのまま組んで1G状態を再現すると
いやこれはw
片手でダンパー押しながら片手でカメラで撮影ってのがきついくらいだしそもそも1Gの値まで押し込めない。
そう、要するにバンプストロークがまともにないんです。
でも世のBLアクセラにダウンサス組んでる方。
漏れなくダストカバーの中はこうなってますからね。
乗り味が短い振幅で、段差で突き上げのある乗り心地は基本こうなってるのが大きな原因。
これはどのメーカーのバネを使っていようが、純正ダンパーのままでバネを何とかして車高を下げるというのはバンプストロークを食ってこうなるという事です。
さて、これはそのままでは使えないということだ。
どうする?
手元のバンプラバーを並べて考える。
左から、
最初に作った純正カットテイン接着
E社ゴム製バンプラバー
今回購入したザックス社ウレタン製バンプラバー
自分の要望はこれ。
1.ダストカバーはちゃんと付けたい
2.最低でも1Gでバンプラバー密着は避けたい
3.ターンイン、アウトで荷重が抜けたちょっと後にリアがふらーっと投げ出される、特定の部分の補正ができたらより良い
うーん…カバーか。
バンプラバーを採寸したりあれこれ組み合わせをやってみて、これはもしや?と気付きが。
カットします!
前に作った純正&テインとの長さ比較だとこんな感じ。
アッパーマウントをちゃんと清掃してから、バンプラバー側面に薄くシリコングリスを塗ってアッパーマウントに挿入。
バンプラバーの形状柄でしょうけど、塗らなくてもきついことなく入ったでしょうけど無駄な捩れを無くす為にも念の為。
で、1G状態まで押し込むと
そう、このウレタンバンプラバーホントむにむにしてるんで、1Gでは当てない、でもちょっとストロークしたらもう緩やかに当てだしてたわませてしまう様にしました。
ちょっとたわむくらいではそんなに変わらない。
でも、走ってて強くロールするくらいの頃にはもう両方強く当てきってしまうという、純正同様にバンプラバーを結構使う感じを狙ってみました。
カットしすぎると当然戻せないし、新品の内から幾分縮む懸念もあったので先ずこれくらいに。
でも、これだけカットしたら肝心のカバーが付かなくなってしまう懸念もありました。
カット対象の部分にダストカバーがハマる構造だったからです。
でも採寸した結果、これはたわみ量考えるとダストカバーの中に押し込んじゃえばいける寸法じゃね!?って事でカットに踏み切れたわけでした。
こっちはわざとシリコングリス塗らずにぎゅっと押し込んでます。
こなれて来てぐるぐる回転されても困るので。
完成!
全体の清掃、注油は勿論、
アイブッシュの手入れもしました。
使って1年、3万キロくらいですが…拠れとヒビが出始めてますね。
ブッシュの表裏、ラバープロテクタントを浸透させておきました。
装着はこんなところでも拘り強く、1Gにしてから締め付け。
とにかく一括して同じ状態でアーム類を締め込んでいる様にしているので。
同じ角度にしておけば、最もストレスが少なく足が動きますから。
昨日作業して走って今日も少し街乗りもしましたが、とりあえず1日経っての感想。
普通に駐車した状態でフェンダーの隙間に何とか手を突っ込んで左右のバンプラバーを触りましたが、バンプタッチはしてない状態(手の力程度で左右に捩じれてくれる)
走ると割としょっちゅうタッチはしてる。
その影響で、前と比較すると振幅の差は出たけど、でもタイヤの空気圧を上げるよりかは変化が小さいかな。
気になるならタイヤの空気圧を調整するのでも帳尻はつくと思う。
普段はそんな感じの差だけど、負荷を掛けるとこれが今までぐにゃりと腰砕けになってた部分が変わって、ぐーーっと粘る。
減衰力変えた感じに近い。
実際バネの縮みに影響があることをしてるけれどw
市街走行でのピストンスピードが速い段差とかだと割りとトントンしてしまう感触はどうしてもあるけど、高速でじわりと遅いスピードで変化するところはそれまでネガに感じてた部分が結構払拭できてました。
後は新品状態から徐々に縮んだり切れたり砕けたりしていくでしょうから、状態を見ながらカットするかとかまた考えて行こうと思います。
mmレベルではあるけどカット代はあるので…
という、たかがバンプラバーされどバンプラバー。
ストロークの管理は難しいけど面白いよなーという今回の作業でした!
年内はこれでもう作業はない…かな?多分。
エンジンオイル交換、エレメント交換、ATF交換、ブレーキフルードエア抜きをちょっと前にやったし、そもそも今年はタイヤ変えて、去年クーラント漏れ修理がてらサーモスタット交換とクーラント交換やってるし。
エアクリも洗ったな。
こう20万キロ超えてくると、逆に10万キロそこそこよりか修理後の箇所が増える分、もしかしたら調子いいかもしれませんねw
でも慢心せず、しっかり定期観察していきたいと思います。