先日、プラグを一時的に純正戻し(デンソーFC20HPR8)しました。
イグニッションコイルは後期純正になっているので、何にせよ新車当時の頃とは違う状態。
それにしばらく乗ってみての感想。
とりあえず、もっさりしてる気はする…w
純正とはいえFFW前期のプラグは高着火プラグと言われる形状です。
Dレンジ走行だったらそのもっさりもそこまで酷く気になるレベルではないけど、マニュアルモードにして積極的にアクセル入れて回転数を上げ下げしていく走りだと反応感(所謂レスポンス)に欠ける印象はあります。
ただそもそもの熱価が違う(デンソー20番はNGKの6番相当でそれまで使用してたプラグはNGKの7番)のもあり、何となくアイドリング燃費カブり耐性の違いの心因的負担は減ったかなという気持ちw
気温変化が最近あるので厳密なデータとは言えなくなってきていますが、正直実燃費も違いが分かるレベルではありません。
そんな微妙な差なのでブラインドテストしたら分からんと思う。
市販の汎用プラグの意義ってなんだ?ってなるくらい、現代では新車採用のプラグはレベルが高いです。
例えば多くの人が好んで付けるNGKのプラグ、プレミアムRX。
あれなんかはそもそも発案元はスバルです。
2009年レガシィフルMC時に採用されたとの事で、その辺のスバル事情は詳しく知りませんがともかくスバル純正で確かにああいう横突き出し形状の純正プラグが存在します。
スバルのエンジニアがそういうのを作って欲しいという要求からのプラグ開発を経験に、自社でそういうプラグを開発発展させてプレミアムRXという商品にして売っている。
純正で採用している…というか純正はきちんと設計者が当然計算尽くして設計しているわけで、最も間違いがない組み合わせになってるはず。一般に。
昔の様に社外品は純正品よりも更に高性能…とは限らない現代車なので非常に社外品の選択が悩ましい。
形状寸法、数値上の特性上で適合はする。
ただし性能の向上がどれだけ見込めるかまでは実データを取っていないんじゃないのーと思いますね。
という事で、生い先短くなってきたんじゃないのと感じるウチのアクセラのプラグ選定。
これが最後になるかどうか…なので色々考えています。
以前、
BLFFW、プラグまとめ2020年版なんてのをまとめにして書いてますが、今現在も市場品は基本的に変わっていません。
なので今回2023年版は当時の記事をベースに更に追い込んだ感じにしてみます。
自分で購入し、使った事があるプラグは現物の写真も添えます。
【デンソー】
・純正 FC20HPR8 (ギャップ0.8mm)両針
※2023年現在、品番サフィックスAで新車時と何かしら違う可能性
・VFXEH22 (ギャップ1.1mm)両針
※2023年現在車種適合リスト掲載無し
VFXEH22に関しては過去にも書いてますが、ちょっと曰くつきというか…
当時FFW用のプラグの適合がまだ発表されてなかった頃、後発であるCX-5のPEエンジンには適合にVFXEH22と載っているのを見つけ、それをデンソーへ問い合わせメールしたところBLFFWアクセラ用は記載漏れだったとの返信がありました。
追ってこのプラグの特性に関して合わせて質問をしたところ確認して適合を取っているとの返事をいただきました…
が!
その後VFXEH22ではなく後期純正プラグに準えた適合にしたのかVCH20がリストに載り、VFXEH22は適合プラグとしては出ていない状態になりました。
しかし2023年今現在でも
DENSOプラグ対照表を見てみると…
やはりFC20HPR8はVFXEH22になっていますので互換性は変わらずアリの判断と言えます。
ただ熱価は純正20番、デンソー22番です。
相変わらずその関係具合は不明ですが、実は熱価的には下になるVFXEH20が存在します。
電極形状と熱価は別の話ですし、そもそも設定があるのにも関わらず何故イコールではないのかは不明です。
VFXEH20で適合互換品を検索するとFXE20HR11が浮上。
熱価は20番です。そりゃそうだ…
でもマツダだとFC20HPR8=VFXEH22。
???w
更に言えばNGKもデンソー呼び熱価22番だから尚の事混乱します。
尚アマゾンサイトでの記載情報になりますが、VFXEH20は取扱開始が2012/5/11。
VFXEH22も取扱開始が2012/5/11で全く同じ。
つまりVFXEH20は別に後から追加設定されたプラグというわけではないという事。
また適合リスト更新忘れ…ではないとなりますね。
余計にその辺の事情は正確には不明です。
常識的に同社内製品でプラグ形状によっては熱価20番22番って変わるって考えにくくないですかね…
・純正 ZC20HPR11(ギャップ1.1mm)片針
品番サフィックス変更なしなので、初期から一貫して同じ仕様になっている様です
・VCH20 (ギャップ1.1mm)片針
※2023年現在適合リスト掲載品
こちらは上記とは違い、VCH22は存在しません。
この形状のプラグにするという事は熱価は20番にするしかないという事です。
これらの設定からしてもやはりデンソーとしては20番が基本の設定になっているのは間違いありません。
しかしNGKではこれがデンソーでいう22番(NGK呼び7番)が基本熱価になっています。
【NGK】
・純正 DILKAR7F8(ギャップ0.8mm)両針
※2023年現在、品番サフィックスAで新車時と何かしら違う可能性
・DF*H-11B (* =6~8番が入る。NGK推奨は7番)両針
こちらはデンソーよりも更に選択肢が広げられます。
デンソー20番と同じ6番からNGK推奨の7番。
プレミアムRXでは7番までのところ、サーキット高負荷もいけそうな8番までこのプラグなら選択できます。
熱価8番と言えば、後述になりますがHKSレーシングプラグが8番~の設定です。
で、こちら。
デンソーで言うZC20HPR11ポジションのプラグのNGK版。
・純正PE5R ILKAR7L11(ギャップ1.1mm)片針
※2023年現在、品番サフィックスAで新車時と何かしら違う可能性
・NGK ILKAR7L11(ギャップ1.1mm)片針
プラグ本体品番が同じで実はマツダモデルとNGKモデル(汎用)が別々に存在しているんです。
現物を取り寄せて採寸までしているわけではなく検索に検索をして写真での外観比較程度しかできていませんが、はっきりした違いは絶縁体印字が違う事。
しかし値段はマツダ純正の方が跳ね上がります。
マツダが噛んでいるからなのかNGKベースに何か違うのかは不明です。
ただ、プラグそのものに設定されている品番はILKAR7L11でマツダNGK共通。
純正部品取り寄せの場合はPE5R~の品番で問い合わせが必要ですが、車両取扱説明書には品番ILKAR7L11で記載されています。
ややこしいw
【NGK製でその他】
・NGK LKAR7ARX-11P(ギャップ1.1mm。6番もあるがNGK推奨は7番)片針横突き出しルテニウム・イリジウム混合素材
(右側は純正デンソーFC20HPR8)
言わずもがなアフターパーツプラグのベストセラー品。
実はこれの後発でLKAR8ARX-PSという8番のプラグもありますが、ネジ径などは同じですが電極突き出し量は不明なのとそもそも適合にはなっていないので選ぶ理由はないと考えます。
・HKS M40HL(NGK 8番相当)※レーシングプラグ。8~10番の設定あり
で、8番を選ぶならやはりこれも挙がります。
ただ一般にレーシングプラグという呼びのものは高回転高負荷での使用を前提にしたものであり、街乗り向きかというと?
少なからずプラグにおいて『レーシング=高性能』ではなく、性能を特殊走行へ特化させたものと考えるべきです。
そもそも熱価が8番であるという事を考えるとサーキット走行がメインでない場合は選ぶ理由はないでしょう。
また近年コストダウンの調整か、刻印打刻なし、印字を薄くする等の意匠変更。
製造元はNGKで変更なしとのお達しがHKSよりありました。
・R2558E-* (* =8~10番が入る)
HKSのとはまた違う、完全なレーシングプラグで適合表検索では出ません。
ロータリーエンジン用のレーシングプラグみたいな形状で、中心電極はイリジウム、外側電極がプラチナ。
マツダ車だとNDロードスターで使われる事が稀にある様ですが、まず普通のアクセラには無用でしょう…
これは流石にカブってしまいそう。
以上、2023年今現在最新の情報を混ぜ込みつつ~のプラグ情報でした。
どれだけ調べ上げていても結局自分で、何にするかなぁというのは絞り難い感じですw
VFXEH22のリピートもいい。後期コイルで組み合わせてやってみたい。
VCH20の熱価なら燃費向上が見込めてこれから先の老化したFFWにぴったりかもしれない。
VFXEH22じゃなくちゃならない理由はあるのか?VFXEH20を買って試してみるのもいい。
いややはりプラグはNGK、両針構造のDILKAR7F8を試してみたいのもある。
ただこれを買うなら純正デンソーFC20HPR8に戻している今、同形状であるもう少しこれの燃費数字をデータ揃えてから決めて、それこそデンソーFC20HPR8vsNGK DILKAR7F8という誰もやらない様な比較をしてみたい!とか。
とりあえずはこの中からかなというところです。
どれもやりたいんだよな、これ…w