
え~
物理の勉強の時間です(嘘
ターボ車乗りには切っても切れない縁の過給ですが、
これによってもたらされる現象はなんなのか?って言う、極単純な事を考えます。
さぁ、なにが起こるでしょう?
皆さんもうお分かりですね。
まず、一番最初に出てくるのは
パワーUPする事でしょう。
過給の目的はコレなのですから当然ですね。
空気を押し込んで沢山燃やす訳です。
で、
次に思いつくのは何でしょうか?
インプレッサ乗りならあのどでかい
インタークーラーが思い浮かぶハズです。
じゃあ、
インタークーラーって何してるの?ってなります。
となると
「お前そりゃ、空気を圧縮(過給)したときに発生する熱を冷やしているんだよ」
って答えるでしょう。
はい質問です(゜v゜/
過給によって発生する熱は一体どれくらいなんでしょうか?
答えられる人は少ないのではないかと思います・・・。
と言う事で、
空気の圧縮熱について調べてみます。
が、計算式など載せてもどうせ見ないでしょうから、結論です。
画像のグラフのようになります。
っとこれでは幾らなんでも投げ過ぎですね(笑
説明しますと、これは空気の断熱圧縮のグラフです。
*断熱圧縮の詳細についてはググってね?
x軸が過給圧(×100kpa)で
y軸が温度(℃)です。
各線は過給圧0時点でのその吸気温度の空気を圧縮した場合の線です。
*青い線「0」は0℃の空気を圧縮した場合です。
グラフだけだと分かりづらいので、表も載せましょうか。
吸気温度→ 0 10 20 30 40
過給圧↓
0 0.00 10.00 20.00 30.00 40.00
0.1 10.61 21.00 31.39 41.77 52.16
0.2 20.65 31.41 42.17 52.92 63.68
0.3 30.21 41.31 52.42 63.53 74.63
0.4 39.33 50.77 62.21 73.65 85.09
0.5 48.07 59.83 71.59 83.35 95.11
0.6 56.47 68.53 80.60 92.67 104.74
0.7 64.55 76.92 89.28 101.65 114.01
0.8 72.40 85.01 97.66 110.31 122.96
0.9 79.91 92.84 105.76 118.69 131.62
1.0 87.23 100.42 113.62 126.81 140.01
1.1 94.31 107.78 121.24 134.69 148.15
1.2 101.22 114.93 128.64 142.35 156.06
1.3 107.94 121.89 135.85 149.80 163.75
1.4 114.48 128.67 142.86 157.06 171.25
1.5 120.86 135.28 149.71 164.14 178.57
*断熱圧縮の計算なので、実際はエンジンから貰う熱や奪われる熱などの外乱がありますので、誤差は多分にありますので、あしからず・・・。
これでどうでしょうかね?
フルブーストかけると
100℃超えますね。
せっかく圧縮したのに温度が上がってしまっては
空気密度が下がってしまいます。
その為、インタークーラーで冷やしてあげるわけですね。
ちなみに以前のブログで、空気密度等に関して色々書きましたが、単純に空気温度が
0→100℃になると26.81%出力ダウンします。
*280PSだと280→204.93PS
めちゃくちゃ下がりますね(笑
まぁ、もともと温度上昇分(I/Cでの冷却含む)あっての280PSですから、仮にI/Cを取っ払ってもココまでパワーダウンしませんが・・・。
インプレッサのインタークーラーの効率がどれ位かは分かりませんが、仮に
100→50度まで、冷やせるとすると、204.93→236.66PSまであがります。その差31.73PSです。
空気温度は大事ですね~。
*繰り返しになりますがコレは仮定です。本来はI/C冷却分を含めて280PSですからね。
あのインタークーラーは伊達ではないのですね。
とまぁ、こんな感じになりました。インタークーラー効率とか、外乱とか不特定要素も多く、ビタっと「こうだ!!」と言えないのが残念ですが、目安として、コノくらい圧縮熱が発生しているという事を知っておくのは良いかもしれないですね♪
以上!!圧縮熱でした(^ ^)/
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Posted at
2011/02/15 20:59:07