ALPINA新型B3のオプションの内容・価格が正式に決まったとALPINAの担当営業から連絡がありました。
車両オーダーをドイツ本社に出したいので注文内容決めましょう、との事です。
ALPINA車は受注生産が基本。
見込み生産はモデル末期以外しないのが通例です。
その為、注文は個別に購入者がオプションリストから選択して決めます。
担当営業から世田谷ショールームにまだ現車があるので、それを見ながら仕様を決めませんか?
新型B3は型式認定前なので試乗できませんが、他の試乗車を用意しますよ、という嬉しいお言葉。
ならばと時間を調整して
ALPINA世田谷ショールームに伺ってきました。
世田谷ショールームに着くと駐車場はほぼ満杯。
致し方なくクルマは隅の空いている場所に止めました。
結構、繁盛しているなぁ。
なんて思ったら、10分もしないうちに空き出しました。
どうやら試乗車の入替で一時的に埋まっていたみたいです。。
担当営業お出迎えの後、席に案内され真剣に新型B3の仕様決め。
頂いた最新の
オプションリストはゆうに40項目以上。
この一つ一つに対し、「要る」「要らない」を決めなければいけません。
良くわからない点は現車がそばにあるので、実際見ながら説明を受けます。
しかしこのリスト、見ているとどれも付けたくなります。
ポルシェ、フェラーリなどと同じ
スーパーカー商法にまんまとはまります(笑)。
事前にリストを頂いていたこともあり、順調に決めていきます。
一番悩むのは内装関係。
内装のレザー仕様にはリストに載っていないオプションがあります。
ALPINA車の内装のレザーはそのお値段に応じて、
・ヴァーネスカ
・メリノ
・ラヴァリナ
の3種類が用意されています。
ヴァーネスカ、メリノまでは価格が決まっています。
最後のラヴァリナは要見積。
ラヴァリナのサンプルを触ってみます。
すっごく気持ちがいい。
それはそれはしっとり柔らかく、思わず頬ずりしたくなります。
ラヴァリナの場合、レザー箇所はシート以外にもご自由に指定できます。
またカラー見本に欲しい色がなければ作ります、とのこと。
なんて世界だ!
このラヴァリナ、良い事ばかりではありません。
難点は耐久性。
ヴァーネスカの二分の一程度とのこと。
しかししかしの
神対応。
汚れが気になりだしたら本国からレザーを取り寄せて張替えしますよ。
うーん、言葉がありません。。。
なんだかんだで一時間以上費やし、オプションの仕様決めが終わりました。
こだわりオプションはBMW Individual レザー・フィニッシュ・ダッシュボード。
憧れのレザー・ダッシュです。
アストンマーチンなどスーパーカーではごくごく普通の装備です。
しかしBMW 3シリーズでは通常オプションとしては選択できません。
ALPINA B3はでは嬉しいことに通常オプションとして選択可能。
なので絶対外せません。
いまから日焼けに注意しよう、なんて気が早い心配をしています(笑)。
さて注文内容が決まったので試乗です。
ターボがなんと4基もついたXD4に興味があります。
できたらそれをとお願いすると…ちょうどそのクルマの購入者が来訪中。
まさに仕様決めの真っ最中でそれが終わり次第、その方の試乗予定が入っている。
話が長引きそうで、終わる時間が読めないとのこと。
その為提案されたのは
XD3。
ALPINAのSUVは初めてなので二つ返事でOKしました。
XD3のスペックのおさらいです。
全長×全幅×全高4720×1895×1675mm
ホイールベース2865mm
車両重量2090kg
エンジン型式3リッター直列6気筒DOHCツイン・ターボ・ディーゼル
最高出力245kW(333ps)/4000-4600rpm
最大トルク700Nm/1750-2500rpm
XD3の本国仕様は4基のターボで388PS/770Nmを発揮します。
日本仕様(というか右ハンドル仕様)は2基のツイン・ターボ。
今年発売されるXD4は左ハンドル限定導入で4基エンジン。
エンジンで差別化する戦略です。
ALPINAのSUVはBMWと同じくBMWのアメリカ工場で生産。
ラインオフ後、ドイツのアルピナ工場に船便で運ばれて完成するという手が込んだ手順。
アメリカ工場でもドイツ工場と同様インディビデュアルラインでの生産。
しかしアメリカ工場の設備ではアルピナブルーとグリーンが塗れないのだそう。
手間のかかる微妙な色なんですね。
試乗コースは以前と同じコース。
環八通りの脇に出て目黒通りとの立体交差でUターン。
その後、第三京浜を都築まで行って折り返してくるパターンです。
さて試乗です。
乗り込む前のエンジン音はディーゼル特有のカラカラ音。
シートに座ってドアを閉めればまったくの無音です。
走り出しの低回転からしっかりとしたトルク感。
高速に乗って高めのギアでもその感じは変わりません。
アクセルを踏むとその加減に応じてモリモリと速度が上がるのが体感できます。
しかもそこには暴力的な感じが一切しないスムーズそのもの。
澄ました顔でいい仕事をこなしています、と言いたげな走りです。
フリクションが少ないスムーズな車ですね。
これだけでもいいクルマに乗っているという実感がふつふつ。
これがALPINAなのでしょう。
車両にはオプションの超軽量22インチ鍛造アルピナ・クラシック・ホイール。
そのせいもあると思いますがハンドリングは敏感な部類。
ちょっとだけ急に車線変更。
切り込んだボディの反応は正確そのものでボディーサイズから想像するより速く反応。
ロールが少なく、その際に路面の荒れがあってもでも一切バタつきません。
この感じはスポーティというより高級SUVですね。
前が空いたのでそれなりに加速してみます。
快音を立てて3L直6ディーゼルが咆哮し、前に追いつきました。
この感覚は紛れもなく直列6気筒。
アクセルのツキはそれなりにイイのですが、つま先の強弱に対しエンジンの反応は控えめです。
ガソリンエンジンのような回して楽しむ官能性はありません。
このあたりはツインターボであってもディーゼルエンジンの特性なのでしょう。
XD4のターボ4基が付いたディーゼルエンジンでその部分がどう変わるのか、試乗したくなりました。
ALPINAXD3は疲れ知らずの高性能な長距離GTカー。
それなりの長距離を家族を乗せて走る機会が多い方には最適なクルマだと感じました。
試乗が終わり、しばし雑談。
一週間後の週末、青山ショールームでお会いする約束をしました。
その時までに注文書を作成しておくとのこと。
その際に装備内容のチェックと契約をお願いされました。
ちなみにこの日以降の装備変更は原則お受けできませんと念を押されました。。。
当日は慎重に確認しなくちゃ!