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2018年12月27日 イイね!

スピーカーのカスタマイズについて

先日、みんカラのメールで問い合わせ頂いたので、久しぶりにスピーカーまわりのカスタマイズについて書こうかと。



とはいえ、

HONDA 純正スピーカー(改)
https://minkara.carview.co.jp/userid/831720/car/1399498/8542547/parts.aspx
これは特許申請されてるモノなので、特許取得まで具体的な内容には触れられません。
なので、それ以外の部分で。




一般的にオーディオのカスタマイズって言うと、アンプやスピーカーをより良い物に交換したり、ホームオーディオならスピーカーボックスを自作したり、最近ではDACを見直してハイレゾ化したりが主流でしょうか。
1歩踏み込んでスピーカー線や電源線を交換したり、沼にハマった人は電子回路の部品を交換したり回路作り替えたり。
スピーカーユニットそのものに手を加える人もいますね。


私も、スピーカーユニットに手を加えて高音質化を行っています。

途中をどれほど良い物にしたって、最終的に音を出すのはスピーカーそのものですよね。
スピーカーがきちんと音を出してくれなければ、何をやっても満足できません。


とまぁ、長い前置きはコッチに置いときまして。



良い音を出すスピーカーの条件は4つ。

1.ボイスコイルやコーンの動きに負けず共鳴しない強いフレーム
2.ボイスコイルの動きを妨げず前後の動き(音の振動)に変換できる軽く動いて歪みの少ないコーン
3.強力な磁石と、磁力を高密度に集約できるヨーク&トッププレート
4.入力された電気信号から強力な磁力へ変換できるボイスコイル


結局、スピーカー全体じゃね~かと。そりゃそうです。
スピーカーを構成する主要部品がどこまでシッカリ作られてるかで音は変わります。特性も変わります。

とはいえ、湯水のようにお金を掛けられないのも現実。
であれば、手持ちのスピーカーを少しでも理想に近づけるべく、手を加えてしまいましょう。



簡単なのは、1.フレームの強化。
フレームが振動で歪んでは正確な音を再生できません。
樹脂フレームなら、パテで補強できます。
簡易的に補強するならエアコンパテが手軽でお奨め。
より強力に補強したいならファイバー入りパテ。
これをフレームの凹部に詰めたり、マグネットを覆ってフレームと一体化させる事で、歪みを減らして音の再現度をアップします。
金属フレームの場合、素材次第ですが金属用パテで肉厚を増したり、レジェトレックスなどの制震材を使うのも良いでしょう。何より剥がれない事が大切です。

振動を重量で抑え込みたいなら、真鍮のブロックなど重量のあるモノをヨークに貼ってみるのも良いです。
ただし、カーオーディオの場合はヨークを重くすると走行中の振動で暴れてしまうので、闇雲な重量増は音質悪化になります。



少々手間なれど、手を加える事ができるのは、2.コーンの動きの改善。
コーン紙そのものを貼り替えたり、エッジを貼り替えたりする方法もありますが、私はコーン紙の後ろにあるダンパーと呼ばれる部分の動きを良くして音質改善する方法を好んで行ってます。
ダンパーの繊維を部分的に切断して動きを軽くしたり、ダンパー裏の空間に通気孔を開けて空気の反発を減らす事で軽くします。

ダンパーの繊維切断はワイヤーブラシで表面を削って適度な柔らかさを持たせますが、やり過ぎると破れたりコイルをまっすぐ動かす事が出来なくなったりとデメリットが出てきます。

通気孔の開口は内部へゴミが入らない事が重要。
加工時は慎重に穴あけし、削り粉を丁寧に取り除く必要があります。
穴あけしたら、ゴミが入らないようにフィルター付けるか、空気を逃がせる程度の大きさのケースを作って、磁石&ヨークごと囲っておけば良いかと。



このあたりを行ったのが、次の加工例です。

自作 純正スピーカー加工による高音質化
https://minkara.carview.co.jp/userid/831720/car/1399498/7781804/parts.aspx


これだけでも、純正スピーカーとは思えないほど再現性の良い音を得る事ができます。





3の磁石交換は、運良く同じ形状で強力な磁石が入手できれば不可能ではないです。
ヨークに関しては色々な技術がありますので、それを模して加工するくらいは可能です。
しかし、いずれも一度スピーカー本体から外して(剥がして)しまうと、組立の際に中心が出し難く、組立用に冶具を作るくらいの覚悟を持って挑まないと失敗します。
磁石の交換もしかり。


4のコイル交換は余程でなければ手を出さない域だと思います。
銅線の太さを変えたり巻き数を変更したりといった電磁石の強化に繋がる施工をするわけですが、そうなるとギャップ(コイル周辺の隙間)が変わって悪影響が出る事も。。。
ここに手を出すくらいなら上位機種に買い替えた方が幸せじゃないかと思います。個人的に。









・・・さて、

ここまで、あえて触れてない部分が1つ。

コーン紙の変更もそこそこ大掛かりなので手を出していませんが、そんな中で1か所だけ手を出した部分があります。

HONDA 純正スピーカー(改)
https://minkara.carview.co.jp/userid/831720/car/1399498/8542547/parts.aspx


ここの写真に出してますが、スピーカーのセンターキャップ部分を加工しています。
必ずしも良くなるってモノではありませんが、コイルに最も近い部分ですし、素材を交換したり撤去したりと手を加える事で、何かしら音の変化を得られます。
撤去の際にコイルを断線してしまうリスクがありますし、交換した素材によってどんな音に変化するかは試してみないと判りません。

ここではセンターキャップを撤去し、3種類の太さと形状と材質の異なる素材を用いて独自形状のシャフトを作成、ヨークに固定する事で、ボーカル~中高域の再現性を向上させています。

センターキャップを撤去するだけでは音が籠ってしまいます。
なぜ、そうなるのか。スピーカーの構造と動きを理解する事で見えてきます。
ここを作り込めるか否かも、オーディオ好きの腕の見せ所でしょう。
Posted at 2018/12/27 23:58:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | 雑記 | 日記

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「WR-Vの助手席側インナーパネルを小物置きにしてみました。純正パネルを撤去して、3Dプリンタで作ったものに交換。これを最終デザインにするか、もう少し手を加えるか悩んでるので、出力したまま、塗装どころか表面のヤスリ掛けすら大雑把です。」
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