皆様、こんにちは。
写真を整理していたら、こんな新聞記事を写した画像が出てきました。
昨年8月27日付の地元紙の記事です。
日本からポリオという病気が聞かれなくなくり、何年も経ちます。
1986年のある秋の日の夕食時だったと記憶していますが、その日父が上機嫌で日本酒を呑みながら、その年に入会したロータリークラブでの出来事を話してくれました。その話題はポリオに関することでした。
父「おい、お前たちポリオという病気を知っているか?」
私「知っとるよ。小児麻痺のことじゃないがけ?」
父「おーっ、お前よう知っとるなぁ。そのポリオをロータリーの力で撲滅しようという運動があって、それはとても良いことだと思い、俺も大いに賛成してきたところだ。」と意気揚々としゃべりまくりました。
そこへ私が水を差すように、
私「ロータリーで何をしとるか知らんけど、古くから世界中に存在している厄介な病気を人間の力で撲滅するなんて、思い上がりも甚だしい。ロータリーにどれだけの力があるか知らないが、とてもじゃないが無理だ、無理。」
これほどの意見をすると普段の父なら頭に血が上って怒鳴り散らすところです。私も覚悟の上で発言をしたのですが、意に反して父からは
父「(ニコニコしながら・・)フフフッ、お前には分からんやろうけど、ロータリーの力は凄いぞ。今に見とれ、世界中からポリオは無くなるぞ。」
私は(そんな訳ないやろ)と心の中で呟きながら、その夜はお開きになりました。
あれから30年近くの時が流れ、今度は私がロータリアンとなり、初めていただいたロータリアン専用の月刊誌「ロータリーの友」にポリオの現状が記載されていました。その記事を拝見したとたん、高校生のころの上記の「父との会話」を思い出しました。
その記事にはポリオの現状は、アフガニスタンなど数か国で400人余りの患者がいて、撲滅まであと少し・・・と書かれていました。私はあの日の父との会話を思い出しながら唖然としたことを覚えています。
身震いというのか、寒気がするというのか、たぶん私は会場で記事を読みながら固まっていたのだと思います。
ロータリーの先人達ばかりか、ロータリーやその他からの原資(かつてビル・ゲイツ氏がある年のロータリー基金と同額を寄付されたこともありました)を基に、現地へ赴きワクチン接種やその有効性の伝達、教育など、多くの方々のご協力があったのは想像に難くありません。
そのポリオが昨年時点でアフガニスタンとナイジェリアの2か国のみになったということです。ロータリーの先輩に聞いたところ30~80人ほどの患者がいると伺いました。
人間の力とは凄いものがあると実感しています。
今現在、日本を含め世界では新型コロナウィルスが蔓延し、人々の活動が制限されています。しかし私達人類の英知と勇気ある行動によって早期にウィルスを撲滅できる日がくることを願っています。
私たちにできる英知とは、感染防止を徹底しながら自粛生活を続けること。
勇気ある行動とは、医療関係者の皆様がウィルスに感染した多くの患者がいる中へ人命治療のために勇猛果敢に治療にあたっていること、と理解しています。
一日も早い収束を願っています。
Posted at 2021/09/05 14:48:40 | |
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