この週末は,伊豆の修善寺に行ってきました.
修善寺といえば,竹林の小径とか独鈷の湯とか,そしてその名の通りの修禅寺とか,幾多の名所が思い浮かびますが,連休のこの時期,いずれの場所も相当な賑わいが想像できます.
枯れかけたおっさんとしては少しでも人混みは避けたいので,あえてこれらの名所を外した修善寺を楽しむことにしました.
目的地は,修禅寺奥の院.
かつて,遣唐使として派遣される前の弘法大師、空海が修行を積んだ地だそうです.
修善寺の中心地からは5kmほど離れた山の麓に,奥の院はあるのですが,その行程には弘法大師らしく,いろはの文字を刻んだ石碑が建っています.
「い」から「ん」までの石碑をたどりながら歩いて奥の院を目指すのが正しい訪問の仕方なのでしょうが,
現代の軟弱モノは,クルマでGo!(笑
奥の院というからには,ちょっと見にはそれと気づかない隠れた庵的なものを想像していたのですが,駐車場も完備された,意外と近代的なたたずまいです.
ただしそこから石段を上り,
若かりし弘法大師が修行されたとされる岩窟,馳籠の窟(かりこめのいわや)に近づくに連れて,俗世から切り離された世界に誘われます.
言い伝えによると,修行中の空海の前に多くの天魔地妖(てんまちよう)が現れて修行を妨げようとしたため,空海が天空に向かって大般若の魔事品(まじほん)を書いたところ,金色の経文が空中に現れ,
魔衆は窟に閉じ込められ,その後仏法が広まり国土が治ったのだそうです.
何か似たような逸話が聖書にもありますが,実際のところ,聖人の邪魔をする魔物にたとえられたのは,どのような人,環境だったのでしょうね.
天魔地妖がいかなるものだったのかは定かではありませんが,この滝の前に佇むと,心が清々しく洗われるのは確かです.
滝に打たれる若き空海も,なんだか応援してくれる気がします.
この辺りを小一時間ほど散策したのですが,その間の訪問者はサイクリストがお一方のみ.
ここにお茶などを持参して,のんびりと過ごすのもイイなあ,としみじみ思ったおっさんでした.
ああ,若さが感じられない...
《オマケ》
義経やら頼家やらという錚々たるメンバに囲まれた,謎のお婆ちゃんの正体や如何に?!
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Posted at
2018/11/26 22:02:33