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イイね!
2017年01月08日

ホンダ・フリード スピーカーの音質アップ


今日ご紹介する1台は先日の福岡店の作業からホンダのフリードです。




クロスFMの放送を聞かれて興味を持たれて来店されて、デモカーを試聴された後に、そのまま入庫して頂きました。




システムはホンダ純正のギャザーズのナビオーディオに・・






16センチのフルレンジの全くノーマルの状態から、ベーシックパッケージの取付と、ベーシック防振の施工のWパッケージの作業を行いました。






まずはドアの内貼りを外し、ゴムが付いて防音加工がしてある防水シートをはがします。





フリードの内貼り側には白い防音材が貼ってあって、このクラスにしては防音対策がされている方です。






ただし外板裏は何も貼ってなく、インパクトビームと樹脂でつなげている事で響きを抑えようとしていますが、これでは不十分なので防振メタルと防振マット2種類を組み合わせたベーシック防振でガッツリ振動を落として、プラススピーカーの音の響きも良くします。





ドアの作業の次には純正ナビを一度取り外して、真裏から音信号を取り出してピュアコンへ送ります。





取り出した信号はグローブボックス下のピュアコンに送り、後付けツイーター用の信号と、純正のドアスピーカーに送る信号に分配します。





ツイーターはピュアディオブランドのATX-25をスタンドを使って角度を付けてセッティングして・・





ツイーターの根元までは太いPSTケーブルで引いて来ていて、ナビ裏からここまでは全てPSTで低ロス伝送で送って来ています。



またここの24金メッキギボシは根元が銀入りハンダで付けてあり、抜け防振と酸化防振の対策がしてあります。



フロントスピーカーはこれまでこのフルレンジスピーカーで低音から高音まで全ての音域を鳴らしていたのが、こもっている高音域はカットして、ダッシュのツイーターで上質な高音を鳴らし、ドアスピーカーは中低音のみ鳴らします。



初めてのお客様は純正スピーカーの音はそのままに高音がプラスされるだけと思われがちですが、実は純正側の低音の鳴り方がピュアコンを通す事で変わる事を取り付けられて初めて体感されます。


インピーダンス特性が改善されるので、「同じスピーカーで聴いているとは思えない!」とこれまで多くの方が驚かれています。



全ての結線が終わって音を出して、何枚かジャンルの違うCDを再生してスピーカーを慣らして、それから純正ナビの音調整を行います。





ピュアコンを使って能率が上がったのと、ドアのベーシック防振でこれまで外に漏れていた低音のエネルギーが車内に入って来て、バスをマイナス2にしないと出過ぎて聴こえる様になりました。



また防振していないリアドアのスピーカーとの質感が違うので、フェダーを少し前に振って、最もバランスの取れた状態にセッティングしました。




ダッシュボードにツイーターが乗っただけの見た目の違いですが、取り付けているこちらが「こんなに音が変わるの?」と驚く様な差が出て、お客様も大変満足されて帰られました。






この一般的に音が悪いから使い物にならないと言われている純正スピーカーを活かしたベーシックパッケージは自分が考案者と思われがちですが、実は根っこの部分は自分ではないのです。




これまでも書き込んだ事がありますが、今から20年ぐらい前はまだ純正スピーカーを使うという習慣が自分にも無くて、毎日の様に「純正スピーカーは音が悪いから交換しましょう。」と言っていました。


ある日医師をされている方が来店されて、「純正スピーカーはマグネットが小さいし、フレームも薄く音が悪いので交換しましょう。」と言ったところ、「その音が悪いというのはきちんと立証出来ているのですか? 本当に実験してみた結果使い物にならないと言われているのですか?」と聞かれました。


更に「自分は患者さんに完璧な説明をしないといけないと思って仕事をしているが、あなたの説明はただスピーカーを交換させたいから、奥深い所を調べずにただ純正が悪いと言っている様にしか聞こえない。」とも言われました。


正直自分はきちんと計測した事もなければ、それを使ってどこまで鳴らせるかという実験もせずに、マグネットが小さいとか、フレームが薄いという外見的な思い込みで話して、それこそテレビ朝日のドクターⅩではありませんが、上っ面を見て本当に重要な所を見逃している部分に気が付かず、一般的に良いと言われている物を進めていて、それにピュアコンをプラスしているから「他の店よりも音が良い。」という変な自身があったのを、その医師の方の指摘に何の反論も出来ませんでした。


実際に純正スピーカーを使ってチューニングしたら、トレードインスピーカーにクセが付いているというのが分かり、そこから今のベーシックパッケージの原型を作る様になり、何度も改良を行って、今の12種類のブラックボックスと数百個のコイルの組み合わせという方式にたどり付きました。



初心忘るべからずということわざがありますが、今でも本質的な部分を見ようとせず、ただ物売りだった頃の自分を反省して、1台1台心を込めてセッティングして納車する様に日々精進しています。
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Posted at 2017/01/08 11:05:39

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サウンドピュアディオの井川です。 福岡県・山口県でカーオーディオ専門店を営んでいます。 アーティストとのコラボレーションにより、より生演奏や生の声に...

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