先日、久しぶりにフジ「X-Pro2」と「XF60mmF2.4マクロ」の組み合わせを使ったのですが、この組み合わせはやっぱりイイですね~
私が一番好きなカメラ+レンズの組み合わせがPro2+60mmマクロです。
もし無人島にカメラ一つだけ持っていくとしたらこの組み合わせを選びます。
そういえばこの組み合わせで鉄道を撮ったことはなかったので、日曜日に大井川鐵道のSLを撮ってきました。
今回は望遠レンズも持たない軽量装備なのでバイクで道の駅川根温泉へ。
第一橋梁のところから狙うことにしました。
前にも撮ったことのあるアングルですが、60mm(換算90mm)の画角に合う場所というとここかなと思ったのでここにしました。
まずは普通列車の16000系が通過。
1/500 f5.6 ISO200
大井川を向こう岸にわたっていく姿を後追いで撮りました。
この鉄橋は途中からカーブした形になっていて、撮るならこの曲線を入れ込んで撮りたいものです。
次に千頭方面の普通列車が通過、21000系です。
1/320 f4 ISO200 CーPLフィルター
大井川本線は太平洋から山に向かって川を上っていく路線です。
そのため、千頭方面の列車を撮るときは、どう頑張っても真正面に太陽が来てしまいます。
この場所も同じで、右の上あたりで太陽が照り付けています。
その対策として、今回はC-PLフィルターを持ってきました。
上の写真はPLフィルターの最も効果の強く出る位置にして撮りました。
PLフィルターって3年ぶり?くらいに使ってみたのですが、確かに効果が出ました。
近鉄と南海の写真を比べると、南海(PLフィルターあり)の写真の方が空が青く写っています。
そして本番のSLかわね路号もPLフィルターありで撮りました。
1/400 f4 ISO200 CーPLフィルター FS:アスティア
この日は週末でしたが、客車3両の補機なしという編成でした。
C11にはこれくらいの短い編成が良く似合うと思います。ローカル線っぽさが良く出ていますね。
最近は写真をRAWで撮って、家に帰ってからパソコンで細かく調整するのも楽しみの一つです。
フジのカメラは「FS=フィルムシュミレーション」というものがあります。
スタンダードの「プロビア」、ビビットの「ベルビア」、白黒の「モノクロ」「アクロス」などいろいろなモードを選べるのですが、ひとまずソフトの「アスティア」で撮りました。
スタンダードよりも彩度が少し上がり、コントラストは少し下がるFSです。
今回は撮った写真が少ないので、同じ写真を別のFSに現像して遊んでみます。
さきほどのソフトに対してスタンダードの「プロビア」。
FS:プロビア
じっくり見比べなければわからないような違いなんですが、、、
人間は意外とこのほんの少しの色味の違いでも感じ取ることができるそうです。
アスティアよりも鮮やかさが低く、自然な色味なのがお分かりいただけますでしょうか?
つづいて白黒の中でも黒色にこだわった「アクロス」で現像してみました。
FS:アクロス
さらにコントラストを硬調に、シャープネスを下げて、大昔の白黒フィルム写真のような感じにしてみました。
煙突から上がる煙の力強さが増してカッコよくなりました。
1枚の写真から様々なイメージを作るのも楽しいですね。
すぐ後に普通列車がやってくるので場所を移動しました。
その途中に見つけた花。
変った形の花ですね。
調べてみるとドウダンツツジという植物でした。なんと可愛らしい。
そして近鉄。
1/2000 f2.8 ISO400
ちょっと画角が合いませんでした、、、
前にここで撮ったときは換算200mmくらいで撮ったのでした。
前に公開されていた南海8000系が運用を開始すると、入れ替わりでこの近鉄は運用離脱するそうです。今のうちに乗っておきたいですね。
復路のかわね路号は別の場所から撮ろうと思い、60mmの画角に合う場所ということで抜里の茶畑のところにやってきました。
しかしSLが来るまでは1時間ほどあって暇です。
60mmのサブとして持ってきたXC15-45mmで画角の練習をしてみました。
最近、広角単焦点が欲しいなと思っていて、ニコンには20mm、24mm、28mm、35mmというラインナップがあります。
中でも欲しいと思っているのがニコンの24mmF1.8Gなんですが、画角が広すぎて私に合わないのではないか?という気もしていました。
15mmをAPS-Cにつければだいたい24mmと同じくらいの画角なのでこれで撮って画角を見てみました。
しっかし15-45mmの広角側15mmはかなり広い範囲が写ります。
大きな赤い木、画角にすっぽりと入ってしまいました。
タンポポに寄ってみました。
広角レンズでもよれば背景はかなりボケますね。
ちなみに絞りはこのレンズの開放F3.5です。
遠景を撮ってみました。
広角で遠景を撮ると広く写るので楽しいですが、距離感がわかりずらい写真になってしまう気もします。
広い範囲を写すよりも、近くのものを大きく見させる撮り方が面白いと思いました。
そういう意味では接写性能も大事ですね。
私が狙っているレンズは開放F1.8で、さらにフルサイズで使うのでボケ量はもっともっと多くなりそうです。
そうなると広角でもこの15-45mmのF3.5で撮るのとは全く違った画が撮れそうです。
上を見上げると青空バックの新緑の木々。
ところでこのレンズは1.5万円で買ったレンズですがなかなかいい写りです。このレンズでも十分なんじゃないか、、、??
もろに太陽を入れても、地表は普通に撮れていますね。
なかなかすごいです!
カワサキのエンブレムを撮ったつもりが他の余計なものもたくさん写り込みます。
これが広角レンズの面白さですかね。最近は望遠や中望遠ばかり使うので、広い画角というのも楽しいなと思いました。
やっぱり24mm欲しいなぁ~(笑)
さて、列車が来る時間なのでカメラの準備を始めました。
前に撮った茶畑のところで狙うつもりでしたが、お茶の葉の新芽がもう少し出てからの方が黄緑が映えるかなと思ったので、今回はやめました。
少し場所を変えて、土手を駆けあがっていくところを狙いました。
1/3200 f2.8 ISO200
なかなかシンプルな感じですが、順光で綺麗に収めることができました。
とここで気づいたことが、、、
60mmのレンズはピント合わせが前群繰り出し式なのですが、この繰り出し部分に少しがたつきがあり、ピント合わせの時にがたつきの分だけびピントがズレてしまいました。
これが非常に厄介で、上の写真もピントが列車ではなく遠くの山に合ってしまっています。。。
これは修理が必要かな、、、
とりあえず次のSLは絶対にピントを外したくなかったので入念にピントを合わせ、ズレも考慮したうえでセッティングして撮りました。
1/4000 f2.4 ISO200 FS:アスティア
こんどはピント合わせられました。
青空、背景の山、線路脇の小花、そしてC11をいい感じに収められました。
傾き始めた午後の太陽を受けて、鮮やかな色を写せました。
上の写真はアスティアで撮りましたが、この画もRAWで加工してみました。
まずは印刷物をイメージしたという「クラシッククローム」。
FS:クラシッククローム
鮮やかな色味ではなく、カッコよく見せたい感じですね。
「昔はこうでした」みたいな、古い雑誌を引っ張り出してきたような懐かしい印象の色味に感じます。
そういう意味ではリバーサルフィルムのプロビアはこのようなイメージなのですが、どうなんでしょうか?リバーサルフィルムも使ってみたいものです。
次はまた白黒のFS「モノクロ」。
FS:モノクロ
アクロスよりもコントラストが低めの白黒です。
ただモノクロにしただけでは面白くなかったので、HDR(ハイダイナミックレンジ)を25%、さらに露出補正を+1/2EVかけてかなり明るい感じにしてみました。
露出を合わせたけれど、SLの黒色を露出計が拾って、露出オーバーに撮れてしまった、というイメージにしてみました。
これはこれで面白いです。
最後に反対方面の南海を撮って、
1/800 f2.4 ISO200
これまたピントがずれてしまいました、、、
この車両でも窓を開けて良いのですね~
こんど乗るときは窓を開けてみようと思います。
ということでまた大鉄を撮りに行きました。
しかし沿線の風景は刻一刻と変化していて、晴れだったり曇り雨だったり、桜だったり新緑だったり。
毎回撮る風景が違っているので、何度行っても楽しむことができます。
来週は長距離鈍行列車という客車列車が走るそうなので、それを撮りに行こうと思います。
XF60mmマクロは前玉のガタつきさえなければなぁ...
いっそのことマニュアルフォーカスレンズとしてリニューアルして欲しいくらいです。。。