もう2週間くらい前の話になってしまいますが、私が住んでいる関東地方の南側でも本格的な雪が降りました。今回は購入したばかりのスタッドレスタイヤの実力を試す良い機会になりましたので、その様子を含めてご報告したいと思います。
(画像はインターネットから借用)
前日から雪予報にはなっていましたが、正直そこまで降るとは思っていませんでした。
2月5日は月曜日でしたが、ちょうど仕事休みの日であったため、確実に積もっていそうな場所に向かいたく、無謀にも富士山二合目あたりにある水ヶ塚公園を目的地にしようとしていました。
午前中、地元は雪がぱらつく程度で積もる気配はありませんでしたが、水ヶ塚公園周辺の道路はライブカメラを見るとしっかり積もっています。
これは行くしかないと昼前くらいに車を出しました。
(画像はインターネットから借用)
ところが…
高速道路がまさかの通行止め
自宅を出る時はまだ規制かかっていなかったはずですし、実際ノーマルタイヤで普通にかっ飛ばせるくらい全く積もってもいない状態だったのに何で!?
しかも、ほぼ全路線じゃん…
(画像はインターネットから借用)
インターネットのニュース記事を見ると、早々と「予防的通行止め」を実施したとのこと。
せめて冬用タイヤ規制にしてくれよ~ と思ったのですが、関東は路線も交通量も多すぎて通行車両のチェックが難しいんでしょうね。
高速のインターが封鎖されたため、そのしわ寄せが一般道に向かいインター付近は次第に渋滞気味に…
こんな状況では遠出は無理ですし、身動きが取れなくなる前にと早々に撤退することにしました。
そして渋滞を抜けたタイミングで一気に降雪が強くなり始めました。路面はまだまだノーマルタイヤでも大丈夫ですが、この勢いならば積もり始めるのも時間の問題かな…
高速道路の通行止めのタイミングは正解だったかもしれませんね。
突然、マルチインフォメーションディスプレイに見慣れない警告が点灯。ソナーに雪が付着したらしい。こうなると警告音もあって結構にぎやかになります。
一旦、近くのショッピングセンターへ避難して雪の付着状況をチェック。
風上に向かって走っていたからでしょうか、結構雪が付着しており、警告が出るのも納得です。
でも、路面はまだ全然積もっていないんですよね…
とりあえず、ショッピングセンターに吉野家があったので、昼食を取って様子を見ることに。
でも、路面が雪に覆われるのはまだまだ時間が掛かりそうでしたので、あきらめて一旦帰宅し、夜にチャレンジすることにしました。
夕食後、自宅近くの住宅街は完全に雪に覆われていました。
ここまで積もればチェーン装着かスタッドレスタイヤでなければ走れませんね。
いつもなら雪かきのことを考えてげんなりするところですが、この日は高揚感に包まれていました。
いつも車が行き交う車道もこんな感じになっていました。
さすがにクルマはほとんど走っていませんね。
さて、先日購入したブリヂストンBLIZZAK「XG02」での初雪道ですが、普通に走れますね。
FRの雪道だとパワーがうまく伝わらないのか加速は鈍いですが、ブレーキで不安になることはありません。アスファルトと比べたら長くなりますが、シャリシャリしたところも想定内の制動距離で止まれたのでまったく怖くはありませんでした。
大きい公園の広い駐車場がまだ開いていたので入ってみました。
案の定、ほとんど車が止まっておらず、車止がない真っ平な敷地のため、縦横無尽に自由に走って遊ぶことができました。
道路と違ってほとんど雪が踏み固められていないので、おおよそ5cmくらいのふんわりした積雪です。この状態だとクリープだけでは前に進みませんね。アクセルを軽く踏めば難なく発進できますが、強く踏むと空転してうまく前に進みませんでした。
せっかくなので急加速や急ハンドルの運転を試してみたのですが、圧雪とかではなかったので、強めなアクセルはパワーが逃げるだけでスピードがうまく出せませんでした。
トラクションコントロールをON、OFFしていろいろ試してみましたが、トラクションコントロールが掛かるとリアの挙動が安定する代わりに前進力が抑えられ加速がものすごく鈍くなります。逆にOFFの方が、リアが横に振られてしまいますが前に進みやすかったです。もちろんカウンター当ててあげないと違う方向に向いてしまうので注意が必要です。
FRでの雪道走行は初めてでしたので、他のFR車との比較はできませんが、FFのアコードと比べてトラクション不足を感じました。少なくても坂道発進には向かなさそうですね。
せっかくなので、そのままドライブをしてみることにしました。
こんな日にドライブをする気になれるのはスタッドレスタイヤを履いているからであり、あらためて購入して良かったと思いました。
比較的交通量の多い国道はアスファルトが見えるくらいの積雪で、ベシャベシャな感じでしたが、50km/hくらいまででしたら問題ありませんでした。まあほとんどフラットな直線でしたし、ノロノロのクルマとかもいたりで、流れていても、実際はほとんど40km/hくらいで走ることが多かったです。
都市部だとあるあるですが、雪予報が出ていたにもかかわらずノーマルタイヤのクルマが多いです。
この前を走る車も恐らくノーマルで、クッソ遅かったです。
ドライブ中も絶え間なく雪が降っていたこともあり、またしてもソナーが使い物にならなくなったようです。
警告はナビ画面にも表示されます。そして相変わらず警告音がやかましい!
そして、街路灯がないところで異変に気が付きました。
なんか暗くて全然見えない…
もしやと思って、屋根付きのガソリンスタンドで確認したところ、ヘッドライトが完全に雪で覆われていました。上の画像だと明るく照らしているように見えますが、照射される範囲は確実に暗くなっています。
LEDだと発熱が少なく雪が融けないと聞いたことはありましたが、本当でした。
こうなると手で雪で払うしかなく、ソナー部分と一緒にきれいに雪を落としておきました。
あとで確認したら、昼間のショッピングセンターの時もヘッドライトが雪で覆われていましたね。昼間だとまわりが明るいので気が付かなかったようです。
だいたい20キロくらい走ったのですが、ヘッドライトがこの様子ではとても危険なので、この辺で帰宅することにしました。
帰宅後、フロント部分をチェックしてみたら、さっきよりもっと雪が付着していてびっくり。
チェーンやスタッドレスの有無に関係なく、この車で夜間の降雪時に走るのは大変危険であることが身に沁みました。特に吹雪の時は気軽に雪を払いに車外には出られないと思うので、お勧めはできません。ソナーも塞がって警告もやかましいです。晴れや曇りの日に積雪路を走るだけなら問題はないと思います。
(画像はメーカーHPより借用)
肝心のスタッドレスタイヤのインプレッションですが、急が付く操作をしなければ積雪路は十分走れました。但しFR車だったのでリアのトラクションが足らず、加速が鈍くて坂道発進も心許なかったです。必要に応じてトラクションコントロールはOFFにして、アクセルをゆっくりと踏む必要があります。坂道発進は心許なかったですが、坂の途中で止まらなくて済む登坂路では気になりませんでした。逆にバックの時はトラクションの掛りが感じられ、帰宅後の車庫入れもそんなに困りませんでした。何でだろう? バックはゆっくりだったから?
今回は氷上路になっているところがなかったため、アイスバーンでの性能は未評価となります。
私の使用環境では、たぶん国産スタッドレスと比べても性能は変わらないと思います。値段を考えればとても良い買い物ができたなと思いました。あとは耐久性に期待したいです。