先週の日曜日ですが、十石峠に初めて行ってきました。
十石峠は群馬県上野村と長野県佐久穂町の境界にある峠で、国道299号線上にあります。酷道には恵まれていない関東においては指折りの酷道です。
ここは災害による通行止めがしばしばあり、私が覚えている限りでは全通していることはほとんど無いので、この貴重な機会を逃すまいと行ってみることにしました。
今回のルートです。始点と終点は道中立ち寄った道の駅です。
埼玉県側からアプローチします。秩父市街のガソリンスタンドで満タンにしておきます。酷道を走るときは何があるか分からないので、麓での給油は必須です。
まずは志賀坂峠を越えて上野村へ入ります。ツーリングやドライブ中のバイク・クルマが多くいて、ここら辺は結構にぎやかですね。
雲行きが怪しい…。
ちなみにこの写真の撮影時刻が8:45くらいです。
賑やかなのは群馬県道45号線下仁田上野線が分岐するところまででした。
私の後ろには後続車が何台もいたはずなのですが、直進したのは私と黄色のS1だけで、あとはみんな右折して下仁田方面へ行ってしまいました。。。(S1は速そうなので先に行ってもらいました)
酷道っぽい道幅になってきました。
基本は谷あいの暗めの道が続きます。あまり路面状況が良くないところがあり、落石も時々あるので注意が必要ですね。
ずっと同じような景色が続きます。
だいぶ登ったところでようやく開けてきました。
ほどなくして十石峠へ到着。きれいに整備されていてトイレもあります。標高が1351mもあるそうなので眺望を期待していたのですが、展望台に登らないとただの林の中のピークです。
しかも展望台は登れなくなっていました。
群馬県側。標高が高いだけあって涼しくはあります。
長野県側。こちらの方が道が穏やかです。
涼しいだけで他に見るべきところはなさそうなので、あらかじめ買っておいた朝ごはんを食べてたらさっさと長野県側に下ります。
長野県側は群馬県側に比べると道路幅も広めで路面状態も良いです。
すっかり降りてきました。乙女の滝までくると狭隘路はおしまいです。あとは地方国道らしい快走路が続きます。ちなみにこの写真の撮影時刻が9:45くらいです。酷道区間は休憩や撮影込みでだいたい1時間くらいでした。
山梨県側へ抜けるための国道141号へ合流する前に、適当に並行する道を走ってみたらちょっと良さげな場所を見つけました。
帰ってから調べたら「天狗岩」というみたいですね。小海線の踏切がありますので、電車がきたらいいフォトスポットになるかもしれません(1~2時間に1本しかないのでちゃんと調べてから行った方が良いです)。
帰りは甲府盆地南側のみやさか道などを通ってのんびり帰りました。
ちなみに先日ここを通った時にちょうど良い撮影スポットを見つけましたので、今回何枚か撮ってみました。今度は夜景とクルマの組み合わせを撮りに来ようと思います。
十石峠は確かに酷道としては相応の道でしたが、基本的に眺望はきかず、道のりも意外と短いものでしたので、若干物足りない感じがしました。
逆に言えば首都圏からほど近くて、途中休憩しても1時間あれば酷道部分は抜けられる道だし、舗装もまあ荒れてはいるけれどRS3の扁平タイヤでも大丈夫な程度でしたので、首都圏の酷道好きにとってはお手軽な酷道(意味不明な表現)と言えるかもしれません。
かつてはこの十石峠を米などの食料品を積んだ馬が通って上野村へ食料品を届けたようです。1日あたり十石だから十石峠だとか。江戸時代初期には上野村のあたりに関所が設けられていたそうですから、街道としての歴史はそれなりにありそうです。
こんな山深いところを数百年前から人馬が行き交っていたと思うと、なかなか感慨深いです。道としては地味な部類ですから、そうやって歴史に思いを馳せながら走る類の道かもしれません。
Posted at 2022/08/03 22:04:31 | |
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