バイオリンを始めて1ヶ月が経ちました。
小指で指板を押さえるも届かず、あーだこーだして編み出した楽器の持ち方でレッスンにいくと先生に、こうですよと直されて気づく。
型というものはずっと昔から最良の答えがあって、それを独学では間違って自分の都合のいいように解釈しちゃうけど、マスターした人に教えてもらうと最短で答えに行き着ける。
車もそうだけど、ヒールアンドトゥをするのに、足が短い現実逃避でシートを下げて寝そべって座っていたら、かかとを支点にブレーキとアクセルなんて踏めない。正しいドライビングポジションで座るからこそヒールアンドトゥも決まるというもの。正しいドライビングポジションってシートを結構前にもってくるから窮屈に思えるけど正確(精密)な運転しやすいよね。
バイオリンの持ち方も、正しい構え方をマスターするまでは手や腕が、それまで曲げたこともないような角度になってきつい。
そんな構え方を練習しているときに気づいた。
今もっているサイレントバイオリンは、汎用の肩当てやあご当てが使えず、専用品しか使えない。
これのせいで初心者には構え方が難しいのではないか、と考えた。
汎用の肩当てやあご当てはものすごい数の種類が出回っていて、好みのものが選び放題。
大きさや角度とか自由自在だし、材質も選べる。
そんなわけで買いました。
汎用の肩当てとあご当てが使えるバイオリンを。
ナチュラル色を注文してたけど、10日以上経っても発送されないので確認したら注文していた楽器店での入荷がいつになるかわからないとかで、黒ならすぐということでしたので黒にしました。
綺麗だけど指紋や松脂の粉が目立ちます。でも思ったよりいい色でしたのでよかったです。
これはエレクトリックバイオリンというもので、
サイレントバイオリンと同じヤマハの楽器なのですが、呼び方を変えているようです。
アンプに繋がないで演奏すると、サイレントバイオリンよりサイレントでした。音が軽いような。サイレントバイオリンはアンプ接続なしでも音が結構はっきりしているので静かな場所ではヘッドホンなくても、、、というところでしたが、
このエレクトリックバイオリンはアンプ接続は必須かなというところでした。
アンプに繋いだときの音色は、エレクトリックバイオリンのほうが好みです。
あご当てやテールピースが選べるので、早速ですが社外品の交換部品を注文してみました。色や素材なんかを熟慮して選んだのですが、ネットですからね。
届いてみたら結構傷が多くてがっかり。
ヤマハ純正部品の品質の高さを痛感しました。
なので、DIYで調整することにしました。
600番から、800、1200、2000番まで磨きまして傷を消しました。
木材に艶テカを与えるのに、くるみ油を使うみたいですが、近所のホームセンターにはなかったので、こちらを使いました。
艶といえば、マンハッタンゴールドです。
塗ったあと乾拭きすれば艶がでていい感じでした。匂いもいいしね。
テールピースには初心者に必須のアジャスターを組み込みました。
アジャスターが動かないように裏側を削ったのですが、これがあとで取り返しのつかない悲劇を生むことに、、、。
アジャスターの動きが渋かったので、ラスペネを使いました。
この機械油の匂いが懐かしいです。もう何ヶ月もDIYしていなかったなぁ。
それで楽器に組み込みました!
楽器ケースも新調しました。
というのも、今まで使っていたサイレントバイオリンはヤフオクに流そうと思いまして。
この楽器ケースは2万円弱と、ケースにしては最安値くらいです。メードインジャパンと書いてありましたが本当でしょうか?!
決め手は重量です。会社から楽器店まで持ち運びするのに軽さは重要です。そのために余計な収納もいらないのでシンプルなものに。重量1.3kgですからバイオリンケースとしては最軽量クラスと思います。サイレントバイオリンのケースは、同じ大きさ同じ形ですが2kg弱はありそうでしたので、このケースはよっぽど軽いです。
さて、自分で調整したあご当て、テールピースを組み込んだ楽器で早速音をだしてみましたが、
調弦しても、調弦しても音が狂います。
調弦して20分もすると音が狂っています。
弦の巻き方にもよりますけど、それにしてもおかしい。
よく見るとテールピースが少し左に傾いています。
何回も脱着して調整しましたが、修正できず。
おそらくアジャスターを固定させようと掘り込んだ溝が適当な角度だったのが原因でしょうね。
それになんだか時間が経つと駒が動いてしまっているように見えます。
駒というのはこの部品で、音をだすのに一番いい場所にくるように木材の角度なんかが調整されています。
それが、時間が経つと動いているのです、、、!
きっとすこし曲がっているテールピースのせいです。
駒の足の裏側に両面テープを貼り付け、位置が動いてないか確認するためにマスキングテープを駒の周りの楽器部分に貼りつけて就寝。
朝起きると、やっぱりズレていました。
両面テープの粘着力なんて関係なしに駒がマスキングテープに乗り上げていました。
そのまま出勤して帰宅すると、、、、
なんと駒が吹っ飛んでいました。
駒が吹っ飛んだときにテールピースが本体に打ち付けられて少し凹んでしまいました。
これがアコースティックなバイオリンだったら恐いですね。それからは調弦したりするときは安全のためテールピースの下に布を置くようになるほど慎重になりました(^◇^;)
ということで、自作テールピースは外して純正に戻しました。
ところで私は金属アレルギーなのですが、
あご当てを楽器に固定するための金属が、首にあたって首がまっかになってしまいました。
チタン製の金具が売っていたので購入しました。
購入ついでに、E線(いちばん細くて高い音がでる線)が駒に食い込まないために駒につけるチタン製の金具をつけてみました。
わかりづらいけど、テールピースを楽器に固定するテールガットもチタン製に交換しました。
なんやかんや形から入ってみましたが、正解でした。
正しい構え方の場合でも、小指が頑張れば届くようになったので、これで修行が捗りそうです。
つづく