タイトル絵と内容は全く関係ありません。
写真は銀たらの煮付け定食です。美味しかった。
前回、ヤフオクとメルカリで買った弓をメンテナンスに出し、先日戻ってきました。
本日のレッスンに弓を3本持ち込み、先生にレビューしていただきました。
レッスン始まりまして、バイオリンケースを開けて準備しましたら、早速先生が弓が3本に増えているのにお気づきになられました!
そうなんです、今日はこれを先生にレビューして頂きたくて持ってきたのです。
へたぴーで弾けもしないのに弦楽器工房に直接買いに行く勇気がなく、ヤフオクとメルカリで買ったことを話しました。
そうだよねぇ、ちょっと気が引けるよねぇ、ということをお話しなられたので、やっぱり初心者には敷居が高いことを再認識。
いつか弾けるようになったら弦楽器工房か楽器屋さんに直接いって気に入ったのを買うぞーとおもいつつ、今回購入した弓はどういう感じだったのか気になっておりました!
■1本目 ヒューメビアンカ①
さて、1本目はいつもレッスンで使っていた、バイオリン初めてすぐに新品で購入した カーボン弓 を試していただきました。
フューメビアンカ (中国製)
価格はたしか19,800円(送料込、楽天市場)
バイオリン初めたときは、いつ毛替えしたのかわからないくたびれたブラジルウッドの弓を使っていて、弓は操作性にかなり影響し、いい弓を使えば上達も早いというので、手頃な弓を探していていい評判があったこの商品にしました。
カーボン弓は1万円以下〜30万円くらいの商品があって、1万円以下だと、Amazonにしかないようなよくわからない弓がならんでいました。安いのですが、Amazonの商品で安いものを買うにはある程度知識がないと不安です。知識はないので見送りました。楽天市場だとちゃんと国内の楽器屋さんが出品してるので安心です。
いろんなブログなど調べまくってフューメビアンカに辿り着きました。
先生のレビューは、意外にも好印象でした。
軽い!というのが一番の特徴のようでした。
軽いと長時間の練習もしやすい、ということです。いままでレッスンで特に弓の性能がどうとかいうお話はなかったですが、今回弾いて頂いて、この弓はプロの演奏家も使っていますよ、と教えてくれました。
■2本目 ドイツの弓②
メルカリで購入した弓になります。まっすぐで、腰が強めと出品者のコメントが書いてありましたが、届いた弓は素人目でみても曲がっていました。メンテナンスで毛替えと曲がり直しをしてもらいました。
木がフニャっと柔らかく、毛をぴーんと張らないと演奏中に潰れて毛が木の棒につきそうな印象でしたが、、、!
O. Mettul (ドイツ製)
購入価格 26,800円 (送料込、メルカリ)
先生のレビューは、まず持ったときに装飾が立派だとおっしゃいました。
この弓は銀弓です。フロッグになにかの刻印もあります。
彫ってある工房か作者の名前についてはネットで散々調べましたがヒットしませんでした。
量産品ではなくて手作り品だそうです。
手作り品でも彫ってある名前が無名であることは珍しくないそうなのです。
丸棒ではなく角棒なのでやはり重いということでした。男性向きかな、ということでした。
音は3本のなかでいちばん芯のあるしっかりした音ということでした!
ただちょっと重いということでした。
たしかに重さはしっかりある感じです。
■3本目 アルシェ③
国産メーカーで、ヨーロッパの有名な弓を見習って職人が1本1本手作りしています。
品質も高いと人気のメーカーです。
アルシェ (日本製)
購入価格 13,600円 (ヤフオク)
先生のレビューは、、、。
かなり弾き込まれた弓ということです。
フロッグ(黒い毛箱。持つところ。)のUの字になってるところに親指を置くのですが、
かなり弾き込まれているために削れてツルツルになっているということです。前の使用者の指の形に削れてしまっているため、親指が演奏中に滑ってしまうそうです。
#240 くらいのヤスリで削ればグリップが上がるでしょうか?!
ぱっと見、巻線の巻き方を見るに入門モデルより1こ上のクラスのものと思っていましたが、ちょっと残念です。
■私の印象と先生のレビューの差
実は私は、アルシェ③、カーボン①、ドイツ②の順を付けていました。
①カーボンは、弦の上に置いた瞬間に音が大音量で鳴る、音量が大きいので高い音が裏返ってしまったりして難しかったでした。音の強弱が難しい印象でした。
②ドイツは、弦の上に置いて弓を引きはじめたら音が出る感じの、ちょっとレスポンスが悪い印象でした。高い音や低い音は、キンキンもブーブーも言わなくて深みのある音でした。音量は小さい気がしました。
③アルシェは、カーボンとドイツの中間みたいな位置付けの印象でした。カーボンほどレスポンスは良くないけど、同じような性能の弓なら、大量生産のカーボン弓と、貴重なフェルナンブーコ材で作った弓なら、後者のほうがいいものという思い込みです。
先生の印象はというと、
フューメビアンカ①、ドイツ②、アルシェ③ でした。
①カーボンはやはり軽くて操作しやすいというのが最大の特徴ということでした。音はちょっと機械的に感じるということでしたが、3本のなかでとくにこれと言ったマイナス面を挙げられなかったのは意外でした。私は音量の大小が付けづらい気がしましたが、先生はそうでもないということでしたので、弓のせいではなく、腕前のせいでした。
②ドイツは3本のなかでいちばん、芯の強い、力強い音がするとおっしゃっていました。音質に関して3本のなかでいちばんというご意見は私も同意見でした。ただ、力強い音がするというのは、私はこの弓の力を出せていませんでした。どちらかというと音量は小さめで音を出すのが大変なイメージでしたが、そうではなかったようです。
弓の木がフニャっとしていると思って伺ってみましたが、全然普通ということでした。
重さはやはり感じるということでした。
③アルシェは、この3本の中では特にプラス面のご意見がなかったのは意外でした。フロッグ(毛箱)の磨耗がマイナスで、操作しづらかった印象でした。
■まとめ
私の印象と先生の印象は、まったく違うものでした!②のドイツは、メルカリの説明では楽器店で購入したときの価格は10万円台というふうに書かれていました。③のアルシェも、巻線のデザインから推測すると現在のラインナップの10万円台クラスと思われました。しかし1番印象がよかったのは、①の2万円のカーボン弓でした。
カーボン弓を買うときに、10万円クラスの木の弓を買うならカーボンの方がコスパ高いと書かれてる記事をみて購入したのですが、本当にそうみたいです。
今回こういう結果になったのですが、いちおう中古といえどメンテナンスまでして結構お金をかけてしまったので、これからのメイン弓をドイツにしてみます。音はこれがよいと私も思ったので、音量が出せるように練習してみたいと思います。