とうふ@TW2のブログ一覧

ヴィヴィオのラジエターファンをモディファイ＆テスト時にエアコンの異変を感じてテスト中断
翌日にエアコンを稼動テストしてみると・・・ブローしました、ちょっと残念ですが・・・
この件に関して、エアコンを使われている方のお役に立てるかもしれないので
その経緯と症状～ブローに至るまで、そして原因の推測を報告します







エアコンユニットは昨年KK3 C型のR134aユニットに載せ替えたものを使っています
外す時点で走行は20万kmを超えたもので
コンプレッサーにラベルが見られなかったので、恐らくリビルトではないものと思われます
一抹の不安はありましたが、状態はまずまず良好・・・
加圧エアテストでは力強く、滑らかな回転だったので、分解せずクラッチのみ調整
コンプレッサー、コンデンサー、エバポ、エキパンをライン洗浄し、新油とガス入れをして使いました







今年に入ってコンプレッサーのシャフトシールからの少々のオイル漏れを発見
漏れは少なく、滲み出てくる程度で、駐車場に油ダレは全くないレベルですが
梅雨の始めにガス圧測定、オイルチャージャーでオイル補充、ガス補充を実施
2週に1回程度のリフトアップによる漏れ確認とサイトグラスチェック
アイドリングでの温度計測チェックを続けて好調を維持していました







異変を感じたのは先日のラジエターファンテストの時です
ラジエターの冷却性能がかなり良くなったのに、エアコンをかけると、思ったほどよく冷えない・・・
今までと変わらない効き具合に「？？？」の状態で様子見・・・
ラジエターの冷却が良くなったのに、エアコンが良くならないのが疑問でした







60km/h程度の一定速度の時にブースト計を見ると、いつもよりやや高い・・・これはおかしい・・・
と感じ始めて、アクセリングによる加減速をすると、やや重さを感じたのでテスト中止
車を停めてサイトグラスを覗くと・・・やや灰色っぽい色がついています
朝は綺麗だったのですが・・・
日が落ちてから気付いたので、この日はそれ以降エアコンを使いませんでした








改めて翌日にチェック・・・ガス圧は良いので、オイルも減っていないと推測
エアコンは普通に効いて、さほど重さも感じず、異音もなく・・・やがて、少し重さを感じたので
減速してクラッチを切ると、タコメーターがストール気味な落ち方を示して、エンスト寸前
その直後にアイドルアップ回転数に持ち直しました・・・これはいかん！
とエアコンスイッチに手を伸ばしたと同時に「キュッ！」とベルト鳴きが聞こえてしまいました
ベルト鳴き＝コンプレッサー焼き付きロック＝ブロー・・・です
コンプレッサーのサーマルプロテクタがロックを感知して一瞬でコンプレッサークラッチ開放
その直後にエアコンスイッチを切りました・・・重さを感じてからここまでほんの数秒です
プロテクタのお陰でベルト切れなどトラブルを起こさなかったので、エアコンを切ったまま帰宅・・・
コンプレッサーのブローはほぼ確定です







帰宅してガス圧を見ましたが正常・・・
ガスを少し抜いて見ると、ガスが瞬時に蒸発し、灰色っぽいものが少し混じったオイルが出てきました
（冷媒はハイドロカーボンなので大気開放OK）
オイルそのものは綺麗で、汚れが分離したような状態・・・オイルはかなり多いです
灰色の異物は非常に細かい粒子で、アルミかな？と思われます
ここで思案・・・ガス、オイルは正常で新しい・・・エアコンサイクルそのものは悪くなさそう・・・
コンプレッサーは20万km以上も使用したもので、摩擦の多い同心ロータリー・・・
そのくたびれたものを氷点下になるまで繰り返し酷使したのが追い討ちをかけたかもしれない・・・
使い方の問題もありますが、恐らく、寿命だったのだろう・・・と都合よく考えました








ダメもとで低圧ポートにオイルチャージャーを繋いで、オイルを入れながら回そうとしましたが
「キュッ（プロテクタONクラッチ開放）→クラッチミート→キュッ（プロテクタONクラッチ開放）・・・」
を繰り返すので断念・・・コンプレッサーは完全に焼き付いて天寿を全う・・・
同時にコンデンサ、リキタン、エキパン、エバポ、及び全ラインが汚染され「全損」はほぼ確定です







復旧については全ライン洗浄、コンプレッサー交換、リキタン交換、パッキン類交換
ドライエア洗浄及び真空引き、ガス及びオイル充填・・・のフルコースを実施して現状復帰
ユニット全てを外して修理、交換なので、ちょっと手間隙がかかりますが
ラジエターファンのチューニングテストを行ったうえで
今後の「チューンドエアコンKM1 Spec」をどのように進めてゆくか検討します
「コンプレッサーブロー＝全損」くらいでは怯みません・・・トコトンやりますよ～（笑）