超久し振りにみんカラらしいブログを更新します。
併せて愛車紹介とプロフィールもね!
さて、実は令和元年に身辺を諸々と一新しまして
新しくなりました諸事情のご説明をしたいと思います。
まず、メインカーとして、ジムニーがボンゴフレンディへと代わり
キャンプとハンティングの役を担うようになりました。
サブのトゥデイRsは「藍飛蝗號」改め、「Third eye(サードアイ)」に名前を変更しメインに昇格。
そして一番の重大な出来事なのですが…
この度、私はオートバイを降りることになりました。
理由は、数年前に患ってしまった呼吸器系の疾患にあります。
一時期は快方に向かっていた病気だったのですが、オートバイに乗ることにより
悪化することが判明したためです。
更にはメンタル面にまで影響したのでしょうか、以前のようにオートバイを
操ることが出来なくなってしまい、気持ちの落ち込みは相当なものでした。
いままで、バイク乗りとしての私を応援して下さった方々には大変申し訳ない
気持ちでいっぱいですが、苦渋の決断であったことを、どうかご理解下さい。
こんな私ですが、今後もお付き合いしてくれる方がいらっしゃいましたら
どうぞよろしくお願いします。
では、ここからクルマブログを少々書かせて頂きます。
今回は「なぜ今になってボンゴ・フレンディAFTを買ったのか?」についてです。
このクルマは平成11年(1999年)車の20年落ち(2019当時)車両で
しかも走行距離は15万㎞超えていました。
何故そんな個体を買ったのかって? やはりそう思いますよねw
それは私が敬愛する「Iさん」との出会いが大きく関係しています。
そう「Iさん」と出会ったのは今から20年前、平成11年の夏頃でした。
「Iさん」は愛知県のとあるレーシングカー開発の会社を経営する社長さんでした。
(一番有名なのはレ〇ブリックN〇Xとか)
仕事の関係で知り合った友人からの紹介だったのですが
バイクとクルマが好きな変人(むらっち)がいるので紹介します。
なんて事を言っていたのが思い出されますwww
ちなみに「むらっち」とは、Iさんが私につけてくれた愛称です。
当時、Iさんの年の頃は50代後半。背はそんなに大きくなく肌は日に焼けて色黒で
少々関西なまりがあり、声の感じは上岡龍太郎に似ていました。
そのIさんが当時乗っていた車両が、薄いグリーンとシルバーのツートンカラー
初期型のボンゴフレンディAFT(以下:フレンディ)だったのです。
Iさんは自分の会社で造った車両がレースで走る様を観るため
北は北海道から南は九州まで、フレンディで旅して回っていると言っていました。
年間200日は旅先だともいって笑っていたのをよく覚えています。
そしてIさんは北海道がことさら気に入っていたようで、一年のうち4回(春夏秋冬)
はこちらに訪れ、1回の訪問で平均10日間は友人宅に滞在していきました。
その都度、私も友人宅へ赴き、Iさんと沢山のお話をしました。
クルマのこと、国内外のレースのこと、レース中の事故のこと、
自身のレーシングドレイバー時代のこと(大事故から生還した話とかw)、
当時のレーシングドライバーのこと、車中泊キャンプのこと、その他諸々… etc。
一緒にヌプントムラウシの天然露天風呂へゆき、そのまま山中キャンプをしてきたのは
今となっては、本当に良い思い出です。
Iさんは経済的に裕福な方でした。今までクルマは車検ごとに乗り換えてきたけど
フレンディは使い勝手がよく、なかなか乗り換えすることが出来ない。
悪路走行もこなし、タフで車中泊がしやすいクルマが必要なんだ!
そんな事をキャンピングカーの雑誌を見ながら、よく言っていました。
実際、キャンピングカーの展示車両を何度も見学しに行っていたそうですが
居住性は良いけど、フレンディのような汎用性はどれも見当たらなかったとも言っていました。
そんなIさんに最後にお会いしたのは、約10年前の十勝サーキットでした。
一緒に24時間耐久レースを観戦しに行ったのが最後でした。
何があったかというと、その後、鉄人Iさんも病気には勝てず、体調を崩すことが多くなり、
入退院を繰り返すようになってしまったのです。
私がお見舞いに行くと言っても、大したことないから来なくていい!の一点張りで
訪問は認めてくれませんでした。今思えば、弱った自分を見せたくなかったんだと思います。
そして電話連絡も取れず、年賀状も届かなくなっていた頃でした。
2015年にIさんが亡くなっていたことを、私は2018年に知ったのです。
結局私は、あの十勝サーキット以来、Iさんにお会いすることは一度もありませんでした。
とても切ない気持ちになりました。また、Iさんにとても不義理なことをしてしまっている気持ちになりました。
もう一度、一緒にキャンプしながらレースを観に行きたかったなぁ…。またクルマの話をしたかったなぁ…。
そんな去年(2019年)のことです。知り合いの車屋さんに程度のよさそうなフレンディが入庫しました。
距離は15万㎞走っているけど、今までのオーナーさん全てがクルマの整備記録を残している個体で
AWDのディーゼルターボでした。
後期型だから、悪い輸入鉄の状態も改善されているし(前期型は鉄が悪くよく穴が開いた)
純正でLSDもインストールされている車両だったのです。
最後にIさんに会った10年前、Iさんのフレンディは40万㎞をゆうに超えており
ご本人いわく、今まで大きなトラブルもなく、まだまだ使えそうだと言っていたのを思い出しました。
少し考えましたが、Iさんの言を信じ、これもきっと何かの縁だと思い、そのフレンディを買うことにしました。
そんなこんなで今に至っております。
フレンディに乗っていると、時々、Iさんと会話している気になる時があります。
それは、いつも私がIさんに何か報告したいことがある時です。
Iさんは「おお。よくやった」「たいしたもんだ」と人懐っこい笑顔を浮かべ
私の話を楽しそうに聞いてくれています。そうあの時と変わらぬ笑顔で。
拝啓 Iさん。
今度キャンプに行く時は、Iさんの好きだったワイルドターキーを持って行くからさ
一緒に乾杯してね。それじゃあまたね。クルマ談義しましょう。
敬具
ではこのへんで。ごめんなすって。