9月の猛暑の中行われた話を今更、って気もしますが(苦笑)
今年のテーマは速い人分析シリーズなので、
まずはLATIN FESTA Rd5,6 @美浜サーキットで取ってきたデータをご紹介します。
舞台は知多半島にある、美浜サーキット。
いつものように、以下のような形でセクターを切ってます。
そして、今回の分析対象は・・・
一部で話題沸騰、関東からの刺客、KMYさん106(スーパーユーロクラス)
そして、昨年のPeugeot Cupの覇者にして、今年はなんと1年目でスーパーユーロの年間チャンピオンに輝いた、ジリ貧レーシング106(スーパーユーロクラス)
そしてレースに出るたび、なんかやらかす(スタートシグナル見落とし、熱中症ぎみ、そしてシフトミスww)のkiku106(プジョーカップ)。
まずはタイムをセクター毎に見た結果から。
ジリ貧さんが47.2秒と他を突き放し、KMYさんは初美浜という事でやや苦労したか47.8秒、kiku106は健闘の48.05秒。
まずざっと見て、ジリ貧さんが圧倒的に速いのはセクター1,3です。
なのでその辺りの秘密をさぐりたいですね。
しかしその前に、kiku106のタイムアタックの車載をごらん頂きましょう(笑)。
中々テクニカルなコースですが、路面は割りとフラットで走りやすいです。
このタイムでプジョーカップでは0.03秒差の2番時計でした。
で、データで見てみると・・・
そこそこV字の速度変化をもったきれいなラインではありますが、KMYさんとの差は主に、コーナーのボトムスピードにあります。タイトコーナー(例:T5,6,7)でボトムが遅いため、その先の加速区間での伸びがKMYさんに比して少ないですね。
一方、T3ではKMYさんに比べて加減速にメリハリがあり、結果としてPhoenix手前での伸びはkiku106の方がいいです。結果S2での差はかなり少ないものになっています。
このボトムが落ちすぎる原因ですが、データは示しませんが、以下の2点です。
1)コーナリングでのボトムのポイントがkiku106の方が奥(待ってる時間が長い)。
2)KMYさんはクリップ手前からアクセルオンで加速開始が早い。
2)はLSD付きのFF特有の乗り方で、アンダー出ない範囲でアクセルオンで曲がっていくことができます。
減速の効率がKMYさんの方がいいのも特徴で、これは縦G(X)の減速Gの出方を見ればはっきりわかります。kiku106はブレーキが弱いんですね。実はパッドでず~っと悩んでて、この間やっとこの問題を解決しました。
さて、次にそんなKMYさんとジリ貧さんのデータを比較してみましょう。
まず特徴的なのは、ジリ貧さんの加速の良さです(赤い矢印)。ほとんどのコーナーからの立ち上がりで、ジリ貧さんの方が加速が良く、かつ最高速も伸びています。
次に、タイトコーナーでボトムスピードがジリ貧さんの方が高い(青い矢印)事です。当然ボトムスピードが高ければ、その先の加速で速度が乗ることになります。
これはおそらく、ジリ貧さんの徹底的な軽量化+コーナーリング限界の見極めの鋭さに、原因があると思います。KMYさんのマシンは車重的にはノーマルとそれほど変わらないので、100kg近いさがあるかもしれませんね。
それとT4のジリ貧さんの速度グラフと縦Gが波打っているのに気づかれましたか?
本人に聞いたら、ここは左足ブレーキで速度落とさず曲がるようにしてるそうです。
またこの図のように、T3のライン取りは他の2名と大分違います。
大外から入って、旋回速度を高く保ち、かつ脱出では立ち上がり重視のラインを狙った走りです。
かなり走りこんで、自分で納得の行くラインを見つけてる感じですね。
次回は、引き続きLATIN FESTA最終戦を舞台に、
ジリ貧さんに加え、プジョーカップの覇者、ラリー屋 SMD 106号の走りに迫ります。
あ、もれなくkiku106も付いてきますがww。
Posted at 2012/11/28 22:52:00 | |
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