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2013年03月07日 イイね!

宿命の対決!フレンチTOP2 分析編、AHA FSW本コース その2

宿命の対決!フレンチTOP2 分析編、AHA FSW本コース その2AHA続きます~。

いわずと知れたFSW本コース!

フレンチTOPを掛けて闘った!

その結末や如何に!?






って、まぁ皆もう知ってるんですけどねw。



はい、というわけで僅差の勝敗の中身をLAP+で検証してみましょう。


まず赤コーナー、
ディフェンディングチャンピオン、Peugeot 106 S16、KMYマイスター。


そして、青コーナー、
挑戦者、Renault Megane RS R26.R、rspoert240さん。


resport240さんは、トルセンLSDに、A050 (M)という仕様。300hpをたたき出すモンスターFF。

そして、KMYマイスターはもちLSD、そして前A050(M)、後A050(GS)。ハイカム仕様で150hp。


前回と(ほぼ)同じ6セクター切りでの結果はこちら。



双方 7秒台という接線ながら、rsport240さんが8/100秒KMYさんを上回り、昨年の雪辱を晴らしました。ご本人のFBとか部ログ見ると、笑いが止まらなかったようですww。

対するマイスターは、事あるごとに「次は負けない」といい続けてますww。二人とも面白すぎです(爆)。

さて、タイムの違いを見ると、はっきり車の違いが出ています。

まず最高速(ホームストレート)で20km/hの差があり、セクター別でもストレート長い区間では、respoer240さんがパワーを生かしてKMYさんを引き離します。

逆にコーナーの多いSecot 3, 5はKMYさんが車重の軽さを活かし差をつけます。
そして「マイスター」の称号にふさわしい驚異の100Rを大きな1個のコーナー走りで1.3秒ちぎってます。

興味深いのはSector4。ここはヘアピンから300Rを経て、Bコーナークリップまでのセクターで、普通に考えればrspoert240さん有利。しかしKMYさんが0.2秒速い。
このあたりのデータも詳しく見ていきます。


まずは、全体の速度推移と、旋回半径を見てみましょう。


横軸は例によって距離です。

ぱっと見て、rsport240さんのトップスピードの伸びが目につきます。
そして300Rもやはりrsport240さんのほうが速そうに見えますね。

後気になるのは、Aコーナー進入。rsport240さんは、旋回半径のデータを見るとちょっと突っ込みすぎか。速度推移もKMYさんに比べややもたつきがあります。


はやる気持ちを押さえ、まずは1コーナー


上から、速度、縦G(加減速)、旋回半径です。

とりあえずマイスターのブレーキングを再度鑑賞します。ブレーキングポイント(減速開始)を示す三角形を見ると、KMYさんのブレーキsの凄さがよくわかります。

但し、旋回半径の推移を見ると、立ち上がりでやや不規則な半径の変化が見られます。
立ち上がりで前走車を抜いているのか、はたまたステアリングで修正しながら立ち上がっているのか、マイスターの完璧はさらに先にあるようです。

rsport240さんは、1コーナー進入で前走車をパスしてるので、ブレーキングはやや早め、そしてコーナーで少しあまってます。それでも217km/hの最高速は圧倒的。
そしてやや手前にボトムスピードの地点(=最大旋回地点)を持ってきて、きれいにパワーを掛けて立ち上がっています。結果KMYさんより加速に移るのが早いですね。見事なリカバリーです。


続いてAコーナー



ここでrsport240さんはややミスをしたか?速度推移がV字ではなく、U字っぽくなっています。
旋回半径を見ると、U字の右半分でRがきつくなり、かつ右にずれたようになっています。KMYさんは逆に右半分がRがゆるくなっていますね。

これは端的に言えば、コーナー後半で向きが変わりきっていないため、速度をあげられず、ステアを切り込んで旋回を待っている状態だと思います。

三角形は旋回半径がもっとも小さい(きつい)地点を示していますが、rsport240さんの最小半径地点はかなり奥、コーナー立ち上がりにあります。このコーナーは進入で向きを変え終わっているのがセオリーなので結果としてやや突っ込みすぎですね。

このミスは当然100Rの進入速度の低下を招くので、KMYさんとの差が100Rで開く原因のひとつです。
車の特性から、100Rトップスピード地点までで、KMYさんに差をつけたいので、ここは改善の余地ありですね。

さらに100Rへ



マイスターの超絶高速コーナリングの話はもういいでしょうw。

3段目の旋回半径を見ると、見事に100Rを1個のコーナーとして回っているのがわかります。
ライン取りも、rsport240さんと比べても100R入り口での、振り替えし、そしてコーナー後半でのインよりのラインは明確に特徴として出ていますね。

rsport240さんも、実は特徴的な点があります。それは100Rの中で速度に谷が2つできる点。つまり極端に言うと、コーナーを3分割している走り方です。

谷の部分=減速のボトムを見ると、1個目がインベタからミドルに出て行く地点、2個目はコーナー後半でクリップといわれるイン側の退避路のある近く。
旋回半径を見ても、コーナー中で2回Rが変わっています(ステアの切り込み操作)。

セオリーでは減速は1回(コーナー後半のミドルに出たあたり)なんですが、rsport240さんの走り方で、ヘアピンまでの加速が大きく良くなる(=車の特性を活かす)なら、ある意味100Rを捨ててそっち取る考え方もあるかもしれません。但し、クリップ付近での減速は、それまでの加速モメンタムを失うので、パワーが無い車ではやらないほうがいいでしょうね。

続いて300Rです


これは速度と、横Gを距離軸で見たものです。

rsport240さんは、ヘアピンの立ち上がりで速度が落ちていますが、これは進入で前走車に引っかかった影響が出ています。コーナーのライン取りもやや小さくなってます。

しかし、それでも、このデータを見る限り、rsport240さんに分があるように見えます。

KMYさんの走りの特徴は、ヘアピンの処理とボトム速度の速さ、それと横Gの矢印部分のように、300Rの前半で大きくGを出している、つまり車の向きを早めに低い速度で変え、後半速度が乗った地点では、横Gの出方を少なく抑えている点、それと走行距離の最短化(外側を使っていない)点です。
(KMYさんのBコーナー進入はアウトの前走車をよけているのでかなりイン側のラインになってます)

これは小排気量FFの走り方としては非常に利にかなってますが、トップスピードではもちろんかないません。


この謎の答えは、実は速度と時間の関係にあります。



この図は、上が距離軸、下が時間軸なんです。

おわかりのように、時間軸で見ると、立ち上がりと減速地点でのKMYさんの優位が増している、事がわかります。基本的に速度差がある時、低速で走っているほどタイムに差が出るんです。

つまりKMYさんは比較的速度の低い、コーナー立ち上がり、コーナー進入で速度域が速く、その差がよりタイムの結果に出ている。そしてその差はrsport240さんの高速域での車速での差によるタイム差を上回っているんです。

その結果0.2秒をKMYさんが削り取ってます。
これは天晴れという他ありません。

まぁ、rsport240さんのヘアピンで引っかかりが無ければ、この差は無くなっていると思いますが。


Bコーナー~最終コーナー手前


ここはKMYさんが0.4秒ほど速い、通称インフィールド。

まずは、トンでも無いデータを見つけたのでご紹介します。3段目、旋回半径のBコーナー2個目です。

赤い矢印を見て欲しいのですが、普通円を描くはずが最小旋回半径の辺りで「直線」になってます。
ありえませんww。つまり40Rほどの旋回半径のまま数十メーター走ってるわけで、これは多分、4輪ドリフト状態なんでしょうか????こんなデータ初めて見ました。さすがマイスターw。

さて、インフィールド最大の特徴は、rsport240さんとKMYさんのコーナーでのボトムスピード地点の差です(青と赤の矢印、および三角形。)

合計3つのコーナーで、全てKMYさんのほうがボトム地点が手前です。そして速度グラフがきれいなV字であることから、おそらくこのボトム地点が正解です。

rsport240さんの速度グラフを見ると、減速する時のラインが2段階になっています。
そして、縦Gを見ると、コーナーボトムまでで、まず減速Gが立ち上がり、ゆるくなって一端加速に移り、その後0G付近で、再度減速し、その後加速Gが立ち上がる、という工程です。

これはこの3つのコーナーでタイムをつめる余地がまだまだある事を示しています。
(13コーナーは、進入のアウト側に前走車がいるので、その影響もあると思います)

というわけで、プリウスコーナーで詳しく見て見ます。



まず速度推移ですが、KMYさんの方が減速開始が遅いにもかかわらず、ボトムスピードになるのが早く、かつきれいなV字で加速しているのに対し、rspoer240さんは減速が2段で、ボトムがかなり奥にあり、結果として速度推移のラインに「底」ができたような形になっています。

次に、ラインを見て欲しいのですが、KMYさんのラインは大きく外側まで使い、プリウスイン側出口の縁石部分に向かって、ラインが緩やかになっていきますが、rposer240さんは、全体に小回りで、かつ出口付近でRがきつくなっているのがわかるでしょうか。またボトムの地点もKMYさんはかなり手前ですが、rspoert240さんはクリップ付近です。

旋回半径を見ると、rspoert240さんのコーナー後半は、コーナリングで見たようにRが小さくなっており、当然その分速度を落とし、かつステアリングを切り込むという2つの減速動作が必要になっていることがわかります。

その結果、縦Gに図で示したようなラインの差が現れます。赤は減速、加速がV字型ですが、青は歪んだW字になっています。この後半の凹みは、タイム的には立ち上がりの遅れというロスになり、その後に長い加速区間があると、大きなロスになります。

原因ですが、コーナー出口(というか加速開始したい地点)で、車の向きが出口を向いておらず、アクセルを開けるとアンダーが出るため、一度アクセルオフし、ステアを切り対してる事から来るものです。

発生原因は、いくつか考えられ、a) 進入速度が速すぎ向きが変えられない、b) コーナー中でステアリングを切る量が少ない、c) または前加重が足りずステアを切っても向きが変わりにくい、等があげられます。

データを見る限り、rsport240さんの場合は、ややコーナー序盤での速度が高い、ステアの切り出しがやや遅い、初期の切り込み量が少ない点が、KMYさんとの比較での特徴です。

この辺りを改善できれば、インフィールドで0.5秒は削れると思います。


最終コーナー



ここは走り方が異なるコーナーです。

KMYさんは小さいライン取り、早めの減遅開始、手前のボトム地点、そこからゆるやかにステアを戻して横Gを抜きつつ、外側の縁石ぎりぎりまではらんで立ち上がる。

旋回半径を見ると、コーナー序盤でRが大きく変化していますが、おそらく前回に書いた、修正ステアの影響でしょう。本来は点線の用になるハズです。少し減速でロスしているかもしれません。

rsport240さんは、コーナー幅をしっかり使い、前半は大きなRで、後半に向かいRを増しながら旋回、イン側のクリップを意識して、立ち上がりは外側縁石までははらまずです。速度推移はV字に近い形ですが、ボトム地点はもう少し(といっても5m程度)手前でもいいかもしれませんが、きれいにまとまっています。見事ですね。

残念ながら、どちらのラップもクリアラップではなく、このデータだけでは語りつくせない部分もあります。
ぜひお二人には来年の2月といわず、来週にでもスポ走でクリアラップ対決して欲しいものです。



最終コーナーは個人的にも、まだ走り方の正解がいまひとつ見えないコーナーなので、勉強になります。基本的には長~いストレートにつながっているので、立ち上がり重視です。但し上りですから、特に小排気量車としては、ボトム速度は下げたくありません。

で、問題は出口に向かって、rsport240さんの様にゆる~く外側に向かって行ったほうがいいのか、それともKMYさんのように、外に向かって飛んでったw方が良いのか、どっちが加速がいいのか、ですね。

106だとボトム速度優先、つまり旋回R大きめにして、脱出の横Gと加速Gのバランスを微妙に調整して答え見つける方向なんだろうなぁ・・・。

というわけで、ここまでやったからには、今年はライセンスとって、走りこみますよ!



もしかしたら、発展途上の106編に続く・・・かもw。






Posted at 2013/03/07 23:45:49 | コメント(4) | トラックバック(0) | LAP+ロガー分析 | クルマ
2013年03月02日 イイね!

AHA FSW本コース, 106 TOP 3のロガー分析編

AHA FSW本コース, 106 TOP 3のロガー分析編早一週間前になっちゃいますが、

多方面からプレッシャーがかかって、

下手な分析もできない状況でw、

とりあえずまずはPeugeot 106勢の上位3台を分析します。



まずは他を大きく引き離す、KMYマイスター!Peugeot 106 S16 (L3エンジン)。

続いて、2012年、ラテンフェスタ SUPER EUROクラスの覇者、ジリ貧チャンピオン!同じくS16。

最後に、私、kiku106(無冠w) Peugeot 106 Rallye 16V。 

仕様は、Sタイヤ、LSDは共通。車重は軽い順に、ジリ貧さん
本当は写真で車を紹介したいんですが、風景2枚しか撮ってなかったので割愛(苦笑)。


では早速・・・。




まずはコースですが、今回はセクターを6個に割ってます。

Sector 1:: 計測地点~1コーナークリップ付近

Sector 2: 1コーナー立ち上がり~Aコーナー(コカコーラ)減速地点

Sector 3: Aコーナー進入~100R~ヘアピンクリップ付近

Sector 4: ヘアピン~300R~Bコーナー(ダンロップ)クリップ付近

Sector 5: Bコーナー~13コーナー、プリウスを経て最終コーナークリップ付近

Sector 6: 最終コーナー立ち上がり~計測地点



さて、次にタイムをごらん頂きましょう。



KMYさんがダントツの7秒台前半。残り2名を4.5秒離してます。

ジリ貧さんは初FSWで、普段はミニサーキット中心にもかかわらず、検討の2番時計。

前週に泊りがけでFSW攻略したkiku106は、ラジアルで出したタイムに1.2秒しか載せられてません・・・。

ギャップの数値(赤文字)部分に注目して欲しいのですが、全般にわたってKMYさんが速い中、

さらにSector 3では、500m程度のセクションで1~2秒千切ってます!

さらにBコーナー後の細かいセクションを含むSecotr 5。

この2つのセクターを中心にKMYさんの走りを分析していきます。


A: 全体の速度推移+旋回半径推移
まずは、全体の速度推移と、コーナー処理がわかりやすい、旋回半径(R)のグラフをご覧ください。



ぱっと見て、1コーナーのkiku106のチキンさは置いといて(苦笑)、明らかに3人の走りが異なるのは、楕円で示した100R付近、それとBコーナー~最終にかけてです。

Rを見ても、この2箇所は旋回半径の取りかた、考え方が違うのが見て取れますね。
KMYさんの100R付近は、なんか異様な感じのRですww。

因みに今回から、LAP+の有償版、Spec. Sを投入しました。
なので、今回のグラフ横軸は基本的には「距離」です。今までは「時間」だったんですが、
複数台数の比較は「距離軸」の方が見やすいです。


B: 1コーナー(減速)

くどいようですが、kiku106は置いといてww、2人のブレーキングの妙をごらん頂きましょう。



KMYさん、ジリ貧さんのここでの差はほぼありません。
190km+の速度から、100m看板前後からのハードブレーキング、加減速Gのグラフで分かるように、素早く減速Gを立ち上げています。お見事!

さらに加減速Gのグラフを見ると、KMYさんは1.1Gの最大荷重後、1コーナークリップに向かって、非常に滑らかにGを減少させていきます。そしてそのままフル加速へ。この素晴らしいGコントロールが、Aコーナー入り口までの加速の差となります。これは教科書に載せたいような完璧なコーナリングです。

ジリ貧さんは、踏力の立ち上げは見事ですが、最大Gの距離が長くなっています。
その分加速Gの立ち上がりが、KMYさんより遅く、kiku106と同等となっています。

kiku106は、150m看板より手前でブレーキングを開始、クリップまで距離があるのと、ブレーキの偏効き症状が出ていたため、減速Gの立ち上がりがゆっくり、かつ弱いですね。このブレーキングでkiku106が失ったタイムは約0.5秒だと思われます。しかも立ち上がりに影響が出れば、さらにタイムを失いますので、全然ほめられない走り方です・・・。

C: Aコーナー(コカコーラ)



ここで注目して欲しいのは、ジリ貧さんです。
結果から言うと、突っ込みすぎになっています。したがって100Rにむけての速度が他の2台と比べ、明らかに低いですね。

このコーナーは80度くらいの角度で曲がるのですが、手前がクレストでクリップが見えにくい場所です。そして4速、150km/hからの減速で操作の精度が求められる高速コーナーです。

走り方の基本は、コーナーに入る前(旋回ヨーを立ち上げる前)に減速を完了し、アクセルオンで旋回する事です。おそらくジリ貧さんは旋回開始時に減速Gを残しており、ヨー制御のためステアが切り込めない状態、したがってアクセルを踏めない状態だと思います。

図の3色の三角形はコーナーのボトムスピードの地点を示していますが、KMYさん、kiku106は旋回開始直前・直後辺りがボトムです。対してジリ貧さんはコーナー出口がボトムになっています。

加えて、旋回半径(R)を見ると、ジリ貧さんの旋回半径は奥に行くにしたがってきつくなっていますが、KMYさん、kiku106は手前がややきつく、奥に行くに従い大きな旋回となっています。

これがジリ貧さんが、Sector 3でKMyさんに2秒以上離された原因の一つ目です。

D: 100Rのライン



ここが今回のハイライトといっても差し支えないと思います。

速度グラフを見ると、KMYさんのがずば抜けて速いです。しかも100Rのセオリーは、中間で一度向きを変えるために減速する、M字型の速度推移のハズ(kiku106はこのパターン)ですが、

KMYさんの速度グラフには谷がありません!いうなれば逆U字型みたいになってます・・・。
100R進入から加速し、中間のピークから、ごく緩やかに100R出口(というかヘアピンへの切り替えし)にむけて減速していき、切り替えし付近で微妙に加速してから、ヘアピンへ進入。

当然平均速度がかなりあがるので、このコーナーに要する時間は短くなるのですが、FSW走ってる人はわかると思いますが、普通そんな走り方できません(笑)。

何故、それが可能なのか、そこを探っていきますが、

まず第一の特徴は、横Gのグラフです。
他の2台に比べ、横Gの数値が高く出ています。つまり速度が高いまま、しっかり旋回しているということです。横Gは一定のRであれば側芽高いほど、同じ速度であればRが小さいほど高く出ます。

次に減速Gの推移を見ると、ゆるやかな減速中のGは-0.1~0.2G辺りをキープしています。
これはアクセルオフやブレーキっぽくないですね・・・。

というわけでラインを見てみました。
これもLAP+ Spec.SならではのGPSの位置情報の補正をかけてますので、いつもより精度高いハズ。

これです。



驚くのは、100R後半のRがきつくなる部分、普通はインベタっぽく進入し、Rが変わる部分でコース幅の真ん中付近まではらみながら向きを変えますが・・・

KMYさん、ずっとインベタです!

そして当然ですが、ボトムスピード地点はヘアピン手前!!

さらに良く見ると、100R進入で小さく左に振って、右に切り返しながら100Rに進入しています。
つまり、100Rを曲がりやすくしているんですね。旋回モーメントを早めに立ち上げるイメージ。

大分見えてきましたが、それでも不明点も残ります。
というわけで、本人に聞いてみました(爆)。


その話とデータをまとめると、KMYさんの100Rの走り方は、

1)進入でしっかり旋回モーメントを立ち上げ、100Rに進入。

2)その後インベタラインでアクセル全開。

3)アクセル入れたまま、ステア操作で(結果としてステアの抵抗で減速~旋回)

4)ヘアピンへの切り替えしまでアクセル・オンのまま。


これは多分、走り方だけでは真似できません。
車のセッティングも、こういう走りが可能なように、旋回中リアが巻いてくれるようになってるそうですから。

しかし効果は抜群。セオリー通りのkiku106に対して、1.3秒稼いでます!
距離にすれば全体の1割程度の部分ですが、タイム差の1/4はここでついてますよ~。

さすがマイスター!



E: ヘアピンの重要性

ヘアピンは、その先が300Rとは言え、106風情にはほとんどストレートであるため、タイムを出す上では非常に重要なコーナーです。そこでの結果はやはりタイムの差になってきます。

Sector 4では、「ほぼストレート」でKMYdさんが2台を1秒近く離しています。
その原因は2つで、ヘアピン立ち上がり、とBコーナー進入です。

特に大事なのは、ヘアピンの立ち上がり。その理由はこの図を見れば明らかです。



KMYさんはきっちりセオリーの奥を使うラインで立ち上がり、かつボトムスピードが高い。
この優位は当然、Bコーナー減速まで続きます。

ジリ貧さんは、ヘアピンの見かけの罠にはまって、手前で小さく曲げすぎ、ボトムスピードも落ちています。本人が言ってたんですが、「出口が広いの分かってるんだけど、減速しちゃう」そうです。
ここは初めてだと難しいところですよね。

kiku106はラインはKMYさんと同じですが、ボトムスピードがちょっと低めですね。
まだラインの上を走ってるだけな感じがします。




・・・長いですね?あと少しですよ~w。

書いてる方も疲れてきましたww。



F: Bコーナー(ダンロップ)



ここでの圧巻はジリ貧さんのBコーナー1個目攻略。

まるでAコーナーの鬱憤を晴らすように、手前でボトムスピードにし、鋭い加速を達成しています。
KMYさんは、他者を避けるためにインから入ってますが、それはそれとして、Bコーナー脱出はジリ貧さんがKMYさんを上回っています!。
しかもボトム速度も高いですね~。こういうコーナーは本当に上手い、ラテンフェスタ王者の面目約如です!

因みにBーコーナーのライン取りは少しデータ的にずれてます。
B一個目の立ち上がりはコース幅の真ん中くらいまでだと思います。


G: Bコーナー~13コーナー、そしてプリウス

この辺りでラップ的には1分15秒位でしょうか(苦笑)。



ここではジリ貧さんが他者を避けてるため、データを追いづらく、KMY vs. kiku106で行きます。

ここでのポイントは2つ。

1)まずはKMYさんのBコーナー攻略法。B2個目で減速しないって・・・。

2)そして、圧巻の高精度コーナリング。

Bコーナーですが、Rのきつい右左の回りこみが連続してますね、普通は2個目も少し減速(アクセルオフ)しますが、KMyさんのデータ見ると速度が落ちてません。Gもずっと加速側。でも横Gはちゃんと立ち上がってるので、まっすぐ行ってるわけではない・・・。

答えは割りと、100Rに近くてアクセル踏みながら、ステア操作、プラス縁石の内側まで使うことだそうですw。

特徴的なのは、それをするために、Bの一個目は捨て気味にする点でしょうか。
ジリ貧さんと同じく、手前でしっかり減速、向きを早めに変えて、脱出を鋭く、
で、2個目のコーナーは直線として扱って、13コーナー入り口までの速度を稼ぐ。

という考え方ですね。見事に実践されています。

しかし

ここでkiku106のデータを見て欲しいのですが、13コーナー手前の到達速度はKMYさんより高い!

kiku106の走り方は、B1個目をアウト-イン-イン的に走り、アクセル全開で2個目への旋回を開始、その後ヨーが立ち上がってから、アクセルオフでリアを振り出し、13コーナーに向けて加速。

という考え方です。

B1個目のボトムポイントや、B2個目のアクセルオフのタイミングがまだ詰められますが、ここはセオリーっぽい走りもアリかもしれません。



さて、圧巻の高精度コーナリングですが、13コーナー、プリウスの美しいV字型の速度グラフご覧ください。この辺りはちょっと特殊なコーナリングで、ぶっちゃけ難しいですが、KMYさんは非常に効率的にクリアしていますね。

対してkiku106は13コーナーでは完全に失敗。プリウスもちょっと突っ込みすぎ。

特に13コーナーは速度グラフがU字になってますが、この理由は加減速Gを見ればわかります(緑の矢印)。減速->加速開始->2度目の減速->最加速、という風になっています。
これは、最初の加速時点で、車の向きを変えきれてなくて、コース内にとどまるため/旋回を完了させるために、アクセルを戻さざるを得ない状況です。

結果は、加速の遅れにつながり、プリウスまでKMyさんの速度に追いつききれ無い代償となります。

加減速Gを見ると、各コーナーで全てKMYさんの方が加速Gに移るタイミングが早いですよね。
これがコーナリングでタイムを詰める、基本ですね。



H:最終コーナー

ついに最終コーナー、ここを抜ければ後はアクセル全開。でも、だからこそ最終コーナーは大事なんですよね。



ここではKMYさんと2台のラインの差が結果として0.3秒程度の差につながっています。
(但し、データが少し上方にずれてるのでご注意)。

特徴は、早めの減速と旋回で、極力加速を長く取っているところ。

後は、距離を考えてて、ちょっと小回り気味に見えます。

そして、プリウスから、最終の間で車のヨーを載せ変えてますよね。


しかしこのボトムポイントで、その速度で、しっかり向きが変わるのか?

その答えは、横Gの矢印部分。小さくカウンター当ててますね。

やはりセティングも含めて考える必要があるかもしれませんね。少なくともうちの車はここでこんなには曲げられないセティングだと思います。




というわけで、



次回は、KMYさん vs. rsport240さんの直接対決を分析します~。



</kmyさん<kiku106です。
Posted at 2013/03/02 23:15:27 | コメント(3) | トラックバック(0) | LAP+ロガー分析 | クルマ

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「@らくたろう 基本的にマランゴーニのOEMだそうですよ(^^;;」
何シテル?   11/06 13:38
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