味の素（株）九州事業所に見学に行った

この工場で生産されているのは、アミノ酸だ。少し正確に言うと、主生産物のアミノ酸と副産物の肥料が生産されている。原料はイモでフィリッピンから輸入しているそうだ。副産物の肥料はイモを育てるときに再利用される。

アミノ酸とはご存じのように人間の体のもととなっているアミノ酸であり、うまみ成分のアミノ酸だ。ラーメンやうどんの記事がよくアップされるが、それらの食品の味はこの数種類のアミノ酸によって決まっていることが多い。

工場の設立は戦時中で昭和18年というから日本が勝ち目がなくなってからだ。米軍は副産物としての肥料が簡単に爆薬に転用される危険性を憂慮していた。

防空設備のない工場は米軍の艦載機の攻撃で完膚なきまでに叩きのめされた。



と、いうようなことは会社説明にはなかった。

戦後逐次アミノ酸の生産を開始して、今日では世界最大のアミノ酸工場になった。

佐賀県は、知事はメール問題で嘘をつきとおそうとするような県だが地元の工場は頑張っている。

この味の素の研究室も見た。まるで高校の理科室だ。だからつまらないのではない。逆だ。だから素晴らしい。よくぞこんな施設で世界に冠たる味の素を生み出したもんだ。


写真は帰りにいただいた味の素のミニチュア、本当に味の素が入っていた。