三井三池鉱山　断片回想　　4

貴様はどこまでバカか、と思ったことがある。

「石炭って何に使うんですか?」だと。







勉強嫌いだもんね、よしよし、楽しく仲良く面白くが日本全国どこに行っても小学校の教育方針だ。世界が日本人だけならそれでよい。「楽しく仲良く面白く」」のどこが悪かろうか。

しかし、現実は人種も言語も文化も思想も宗教も全く異なる国が200もあるのだ。言語は4000、宗教は1000。

日本人で他国語を知る人は少ない。

多文化を知る人も少なく、民族性も知らず、宗教といえば浄土真宗の葬式仏教しか思い浮かばない。つまり、世界のどこに行っても日本の常識で行けると思っている。

小日本帝国の陸軍から何も進歩してない。馬鹿には無能と無知の2重バリアがある。


蟷螂の斧


異なるものは必ず衝突する。日本人は相手との共通点に安心する。だから会話はいきおい相手との共通点を探そうとする会話になるし、同じであることを発見したら安心する。

そんなマスカキお遊びに価値はない。

一方で、歴史にもまれた国はそこらのガキまで攻撃的な防衛術を世代を通じて受け継いでいる。彼らはこう考える。すなはち、

相手と同じ点はもはや話す価値のないことで、相手と異なる点を見出し、議論し、勝っていくことが生き残りのために必須のことである。別に国対国に限らす、およそ集団のすべてが相互に対立し鎬（しのぎ）を削るのが社会なのだ。この認識をたたき込むのが学校だ、と。


韓国で土下座する日本の高校生がいた。韓国人は快哉を叫ぶ。こんなことしたら日本は終わる。



申し訳ないが、日本人は韓国の小学生と議論をしても負ける。ナウルやサモアやトンガは知らないが少なくともともOECD諸国の中のどの国の国民とも議論してみるがいい。最強は中国人だ。

どの一国も小学校を幼稚園レベルのままお遊戯ごっこで過ごしている国はない。小学校でわざわざ打たれ弱い子を育てている。



小学校で正義について考えない国は世界の笑いものだ。


なた別のバカはこう言った。「日本に石炭ってとれるんですか。」

ホント、無限バカだ。今ですら、世界の電気の半分以上は石炭からできている。




さらには、日本の石炭の60％を産出したのが三井三池炭鉱だ。そしてそこで合計1000人が生き埋めになり、1500人がCO中毒で脳がいかれた。

元三池労組のじいちゃんたちがボランティアで説明をしていてもなかなか最後まで聞く人はいなかった。最後は僕と相棒の2人だけになった。失礼な話だ。


日本のエネルギーを支えた人たちが「便利さ」のために犠牲になった。炭鉱事故は平成の世まで続いた。若者達はそれを知ろうとしない。若者達よ。バカは電気を使うな。風呂も入るな。1000人が死んだことを心にとめないウルトラバカは、早めに煙突の煙になったほうが良い。



バカが多数になった。正義は選挙の多数決に負けるのだな。

マイケルサンデル先生、日本には正義がありません。雀の学校が、先生の「白熱教室」になったことはありません。自民党は統計でウソをつくのがお上手でしたが、今回統計自体がウソでした。・・・





これにも乗ってます。このシリーズはあと2回で終わり。そのあとコペンの話をします。炭鉱の話は2度としない、むなしい。