うまくまとまらずボツとなったインプレッション・・・。
形にはならなかったのですが簡単に紹介はできるのでここで各車種まとめておきます。
Kawasaki ZR-7
失礼ながら珍車。相当なマイナー車。
「ゼファーはあんな値段ついてるのにコレはキロいくらの話だよ」とオーナー。
オーソドックスなダブルクレードルフレームながらリアはモノショックでZX-9Rのテールカウルが流用されたスポーティなデザイン。
これにゼファーの空冷750ccのエンジンが搭載されている。
ザッパーの系譜らしいがこのザッパーがなにかよくわかっていない。
僕のCB1300と交換し走り出すと100メートルも走らないうちに顔がほころぶ。
「あ、このバイク楽しい!」
ヒラヒラと軽くてコーナリングが楽しい。
しかしパワーがない。パンチがない。
70馬力少々はあるもののパワー感は400cc並。
車体がいいから余計物足りなく感じる。
アツい走りをしていると熱ダレしてしまうそうな。
水冷の強力なエンジンだったらより刺激的なマシンとなったのでは。
ホンダ・ホーネットの対抗馬になったのかな・・・後出しなのに。
でもエンジンの声を聞きながら走るフィーリングはこれはこれで楽しい。
実にバイクらしいというのか。
一度慣れた峠で走らせてみたいと思える意外なコーナリングマシンでした。
ヨシムラ X-1
SUZUKI GSX1300R(00')をベースに老舗ヨシムラが手を加えたコンプリートマシン。
エンジンはSTD175馬力に対し193馬力を誇る。
車体も抜かりなく足回りのチューニングはもちろんなんと17kgの軽量化が施されている。
慣れた峠を走り出す。
ジャンジャンバリバリ・・・いや、バリバリゴリゴリしたエンジンフィーリング。
これがヨシムラが手がけたレーシングマシンの感触か。
よりパワフルに仕上げられているものの神経質さはない。
しかしコーナリングではこの日乗ってきたスーパースポーツ(CBR1000RR)ほどの軽快さは感じられなかった。
このマシンの特質は直接ベースマシンと比較してみるとより実感できそうである。
ちなみに100台限定の貴重なマシン。
新車価格でなんと256万円。
これに乗ってしまう僕よりも「どうぞ乗ってみてください」と勧めるオーナーのほうがどうかしていると(以下略)
もう少し乗ればまた何か感じられたのかもしれませんが何事もないうちにお返ししました。
いつかじっくり乗ってみたい。
KTM 690SMC
KTMのスーパーモタード、SMC。
クロモリ製の軽量強靭なフレームにハイパワービッグシングルエンジンを搭載。
一言で言えば暴れ馬。
半乾燥重量約140kgの車体にパンチある63馬力を発生するエンジンの組み合わせは強烈。
浮き足立つ加速で振り落とされそうになる。
そんな車体をリーンアウトで押さえ込むようなコーナリング。
ドリフト走行を前提としているシャシのキャパシティはかなり高そう。
乗りにくさはなくちゃんと乗ればライダーのテクニックに応えてくれる。
とても攻撃的なバイク、似た雰囲気ではZ1000やMT-09が浮かびますが気性の荒さはそれ以上かな。
暴れる車体をねじ伏せるエキサイティングなライディング。
フツーのバイクに飽きたアナタにおすすめ。
乗りにくさはないと言ってもハンドルの切れ角が少なくUターンや取り回しには注意が必要。
そして何よりシート高の高さ。
900mmと高すぎてスタンドを払えないほど。
足つきが悪く発進、停止時には少々緊張が走る。
軽量なのでそこまで怯える必要はなさそうであるが・・・。
サスは前提としている体重・荷重が高いのかあまり沈まない。
スリッパークラッチが備わっているものの効果は感じ取りにくくラフに繋ぐとシフトショックが発生したり後輪が振られることも。
あと振動ががすごごごいのと低回転ではだだこねる。
故障は少なからずあるらしいので維持にあたりこの辺りが気がかり。
一応、純正パーツは個人でもインターネット上でも注文できるそうな。
それと熟成されたこのエンジン、LC4は一般走行OKの設計らしい。
純レーサーモデルの場合回転を一定に保つような走行がNGであったり、パフォーマンスを保つため短いサイクルでのメンテナンス・オーバーホールが必要となり、これを怠ると最悪ブローする。
そういったモデルと比べればまだ気軽に乗れる部類ではある。
HONDA CBR1100XX スーパーブラックバード
ラインナップされた当時CBRシリーズのフラッグシップモデルとして扱われたCBR1100XX。
開発コンセプトは「世界最高性能」らしい。
メーター読みながら初めて300km/hを達成した市販車。
最高速を求めつつも高められたコーナリング性能やその扱いやすさはいわゆるメガスポーツの先駆けとなった。
現在のレベルでもそん色ない164馬力を誇るエンジンはホンダにしては意外なゴリゴリザラザラしたフィーリング。
雑さがあるというわけではなくキャブ車のような荒さがあるというのか。
これはインジェクション初期モデルだからなのかアクセルの開け始めが少々シビアでいわゆるドンつきを感じる。
そこだけ気になるが低い回転でもトルクがあり場所を選ばず扱いやすい。
高速走行での安定性は言うまでもない。
どんな速度でも外乱に振られることなく突き進む。
それでいてワインディングでの軽快なコーナリングはさすがCBRの名を持つだけのことはある。
だからこそヘタりもあるのか旋回中アクセルオンでスコッとフロントフォークが伸びるのが少々残念。
減衰調整ができればよりバランスが取れると思う。
それとCBS、前後連動ブレーキシステムですがリアブレーキを踏むとフロントブレーキも連動し制動するためUターンでは扱いにくい。
ポジションは昨今のスーパースポーツほどハンドルが近くはないが比較的アップライトですぐに慣れる楽な部類。
高い安定性を持ちつつもシャープなハンドリングは後に乗った隼に乗り味が似ています。
HONDA CRF250L
CRF250LですがCRF250Mのホイールを流用したモタード仕様。
CRF250Mは以前試乗したのですが今回慣れた峠での試乗となった。
めちゃくちゃ面白い!楽しい!
自由自在のコーナリング。
23馬力とだいぶ控えめな出力ですが非力さを感じない。
リアショックにコシがあれば・・・。
このちょっとパーツを変えてみよう・・・と思うと車両代+パーツ代でハイスペックなWR250Xの中古が手に入ってしまう。
CRF250L/Mは品質がイマイチなのかリコールもそうですが水漏れボルト折れのトラブルという話を見ることも。
ちょっと悩むところ。
スタイルはWR250Xに負けず劣らずかっこいいし走りも相当面白い。
好みで選んでみてはいかがでしょう。
Kawasaki ZZR1400
俺に任せろ180馬力。
いや、なんと190馬力を誇るカワサキのメガスポーツ。
後期モデルということでカタログ値193馬力らしい。
それ以上にそのハンドリングに興味をもっていた。
慣れた峠道を走り出す。
車体の動きは穏やか、しかし剛性感のある車体と足回り。
ブレーキはカチっと効くがこれでもノーマルらしい。
立ちの強さを感じるもののこれはタイヤの銘柄や状態からなのかな。
Uターンは切れ角がありやりやすい。
なるほどなるほど。
例えるならCB1300SFの車体にCBR1000RRの足回りというところ。
しかしその両者より腰の低さを感じる。
そしてそのエンジン。
・・・あれ、トルクがないぞ。
1400ccじゃなくて400ccなんじゃないかとスロットルをひねりこみ回転数を上げていくとず太いトルクが立ち上がる。
低い回転だと少々ゴリゴリしているものの回すと意外とスムーズなフィーリング。
伸びていくパワーはリッターSSに似た雰囲気。
聞くとこのZZR、ノーマルマフラーではトルクが太すぎ扱いが怖いのでヌケすぎるほどのマフラーに変えて穏やかにしているらしい。
どの程度ヌケすぎているかというと走り出す前レスポンスを確認するため軽くスロットルを煽ったらエンストするほど・・・。
これによりオリジナルとはだいぶ違うらしい。
サブスロットルの変更については聞いていない。
加速に対しても乱れることのないその車体はさすがメガスポーツ。
魑魅魍魎とした見た目とは裏腹にフレンドリーなバイクでした。
ちなみに隼と比較すると・・・それはまた別にまとめようかな。
・・・この程度でよければ別個でまとめますが^^;
また何か思い出せばこの記事に追記していきます。